あなたは今、こんなことで頭を悩ませていませんか?
「キャリアから『EIDを教えてください』と言われたけど、何それ?どこにあるの?」
「新しいiphoneに機種変したいのに、eSIMの設定でつまずいてしまった」
「設定アプリを探し回ったけど、EIDという項目すら見当たらない…」
そのお気持ち、よくわかります。eSIMが当たり前になった今、この「EID」という謎の数字は、私たちユーザーが必ず一度は直面する関門になりつつあります。でも、ご安心ください。この記事を読み終わる頃には、EIDが何なのか、どう見つけて、どう使えばいいのかがすべてクリアになっているはずです。
そもそも、iPhoneのEIDは、これからのスマホライフをスムーズに送るための、とても大切な「合言葉」のようなもの。これを知っているかどうかで、機種変更やキャリア変更のストレスが劇的に変わります。
それでは、EIDの世界に一緒に踏み込んでみましょう。
EIDって結局何?IMEIやシリアル番号とは何が違うの?
まずは根本的なところから整理しましょう。EIDとは、 「Embedded Identity Document」の略で、eSIMを搭載した端末に割り当てられた、世界に一つだけの32桁の識別番号です。
もう少し噛み砕いて説明すると、昔の物理的なSIMカードには「ICCID」という20桁くらいの番号が刻まれていましたよね。あの番号が「このSIMカードは誰(どの回線)か」を識別する役割だったのと同じで、EIDはeSIMという“組み込み型のSIM”そのもののIDを表しているのです。
ここでよく混同されるのが、他の「端末を表す番号」です。違いをはっきりさせておきましょう。
- EID(32桁): 端末に組み込まれた「eSIMそのもの」を識別する番号。eSIM対応機種にのみ存在。
- IMEI(15または16桁): 「携帯電話機としてのデバイス本体」を識別する番号。すべての携帯電話に存在し、ネットワークに接続するための許可証的な役割。
- シリアル番号: 「製品全体の製造・保証管理」に使われる番号。Apple製品の個体を管理するためのもの。
つまり、「どの端末(iPhone)か」はIMEIで判別し、「その端末の、どのeSIM(回線)か」をEIDで判別する、という関係なんですね。機種変更でキャリアに伝えるのは、この「eSIMそのものの番号=EID」であることが多いので、ここを間違えないことが第一歩です。
今すぐできる!iPhoneでEID番号を確実に見つける3つの方法
それでは、肝心のEIDの探し方です。あなたのiPhoneが今、どんな状態にあるかによって、確認方法はいくつかあります。順番に見ていきましょう。
方法1:設定アプリから確認する(最も一般的な方法)
これは、あなたの手元にiPhoneがあり、普通に起動して使える状態の場合の方法です。
- iPhoneの「設定」アプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「情報」をタップします。
- 画面を下にスクロールしていくと、「EID」という項目が表示されます。
- 番号をタップして長押しすると、「コピー」ができるので、これをキャリアの申込ページなどに貼り付けるのが確実で簡単です。
方法2:製品パッケージ(箱)で確認する
実はこれが、最も確実で見落とされがちな方法です。iPhoneを購入した時の箱(パッケージ)に貼られているバーコードラベルを探してみてください。シリアル番号やIMEIと並んで、EIDが記載されていることがほとんどです。
もし今後iphoneを購入することがあれば、この箱はeSIMの設定が完全に落ち着くまで捨てないことを強くおすすめします。いざという時の“保険”になります。
方法3:iPhoneが手元にない時や、上記で見つからない時の確認方法
「機種変更で旧機種はもう手放した」「設定アプリを探してもEIDの項目が見当たらない」そんな時は、以下の方法を試してみてください。
- Appleの公式サイトを利用する: Webブラウザで
account.apple.comにアクセスし、あなたのApple IDでログインします。「デバイス」セクションから該当するiPhoneを選択すると、詳細情報の中にEIDが表示されている場合があります。 - 他のAppleデバイスから探す: あなたのApple IDでサインインしている別のiPadやMacがあるなら、「設定」や「システム環境設定」のApple IDセクションから、デバイス一覧を確認してみましょう。
- パソコンに接続する: iPhoneをMac(Finder経由)やWindows PC(Appleデバイスアプリ/iTunes経由)に接続し、デバイス概要を表示させると、詳細情報として確認できる可能性があります。
これが最大の山場!EID番号を活用する実践シナリオ
EIDを見つけられたら、次はそれをどう使うかが重要です。ここでは、あなたがぶつかりやすい具体的な場面を想定して解説します。
シナリオ1:新しいキャリアでeSIMを契約する(または物理SIMからeSIMに切り替える)
これが一番多い使い道でしょう。手順の流れはこうなります。
- キャリアのオンライン手続きページや店頭で、先ほど確認した新しいiPhoneのEID番号(32桁)を正確に伝えます。手入力はミスの元なので、コピー&ペーストか、写真を撮って見ながら入力するのがベストです。
- キャリア側で手続きが完了すると、eSIMのプロファイル(回線設定)をダウンロードするためのQRコードまたはアクティベーション用のリンク(SMS/メール) が届きます。
- iPhoneの「設定」→「携帯通信」→「eSIMを追加」から、届いたQRコードを読み取るか、手動で情報を入力します。
- プロファイルがダウンロードされ、数分待つと圏外表示が消え、無事に通信が開始されます。
シナリオ2:機種変更をする(ここが最も注意が必要!)
機種変更、特にAndroidからiphoneへの乗り換えなど、OSをまたぐ変更では注意点があります。
最も多い失敗は、「旧端末のEID」をキャリアに伝えてしまうことです。
これをやってしまうと、せっかく買った新しいiPhoneではなく、旧端末に回線が紐づいてしまい、新しい端末が全く通信できなくなるというトラブルが発生します。キャリアに伝えるEIDは、必ず新しい、これから使いたい端末のものです。頭を切り替えて、慎重に確認しましょう。
万が一間違えて登録してしまったら?パニックにならず、すぐにキャリアのサポートに連絡し、「EIDの登録をキャンセルして、改めて正しいEIDで再発行してほしい」と伝えれば対応してくれます。
キャリア別・ちょっとした心得
日本の主要キャリアによって、eSIMの手続きの感じ方は少しずつ異なります。
- NTTドコモ: 他社と比べて手続きが若干複雑で、EIDの手入力が必須な場合が多いようです。また、手続き用のSMSが旧端末に送られる仕組みのため、機種変更のタイミングには注意が必要です。
- KDDI (au) / ソフトバンク: 比較的スムーズな手続きと言われていますが、オンライン手続き後にもう一段階「回線切り替え」の操作が必要な場合があるので、案内メールはよく読みましょう。また、ソフトバンクでは異なるOS間(Android ↔ iPhone)のeSIM移行に、機種変更手数料がかかる場合がある点は要チェックです。
- MVNO (格安SIM): オンラインでの本人確認(eKYC)が必要だったり、公的個人認証(JPKI)を使う場合があります。パソコンではなくスマホからの手続きを求められることもあるので、各社の案内を確認しましょう。
「EIDが表示されない!」を一刀両断 トラブルシューティング
ここまで読んで、「でも、私のiPhoneの設定にEIDって項目がないんです!」という方もいらっしゃるかもしれません。その主な原因と解決策をお伝えします。
原因その1:あなたのiPhoneがeSIMに対応していない
これが最も大きな原因です。eSIM非対応の機種には、EIDそのものが存在しません。
- 中国本土向けのデュアル物理SIMモデル: 中国本土向けに販売された一部のiphoneは、2枚の物理SIMを挿せる代わりに、eSIM機能が削除されているモデルがあります。
- 比較的古い機種: iPhone X以前の一部のモデルもeSIM非対応です。
「自分の機種が対応しているかわからない」という場合は、Appleの公式サポートページでモデル番号から確認するのが確実です。
原因その2:単純な表示上の不具合
ソフトウェアの一時的な不具合で、項目がうまく表示されていない可能性もあります。
- まずは、iPhoneを一度再起動(電源オフ→オン)してみてください。それだけで表示されることもあります。
- 設定アプリの「情報」画面の、かなり下の方までしっかりスクロールしてみてください。機種によって表示位置が微妙に異なることがあります。
eSIM時代をスマートに生き抜くためのEIDマインド
いかがでしたか?EIDという存在が、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
このiPhoneのEIDの知識は、これからますます重要になっていきます。なぜなら、近い将来発売される新しいiphoneには、物理SIMスロットがなく、eSIMのみになるという噂も絶えません。そうなれば、EIDの扱い方は必須スキルになります。
最後に、今日から役立つ超実践的なアドバイスを一つ。
「機種変更がまだ先の人も、今から準備を始めよう」
現在、物理SIMを使っている方で、将来の機種変更に備えたいなら、今のうちに今お使いのiPhoneの中で「物理SIM → eSIM」への切り替え手続きを済ませておくことをおすすめします。これが完了していれば、次に新しいiPhoneを買った時、2台の端末を近づけるだけでeSIMを移行できる「クイック転送」機能が使いやすくなり、キャリアへの連絡やEIDの手入力が不要になる可能性が高まります。
EIDは決して難しい技術用語ではなく、あなたのスマートフォンライフを快適にしてくれる便利な“鍵”です。この記事が、その鍵をスムーズに手に入れるためのお役に立てたなら幸いです。
