はじめに:EIDがわからないと困る場面とは?
キャリアを乗り換えようとしたとき、海外でデータ通信用のeSIMを購入しようとしたとき、急に「iPhoneのEIDを教えてください」と言われて、戸惑ったことはありませんか?
「EIDって何?」「どこで見つけるの?」と、スマホを手に取りながらも、なかなか目的の番号にたどり着けない…。実はこれ、多くのiPhoneユーザーが直面する、ちょっとした悩みなんです。
この記事では、そんな「EID確認」の悩みをすべて解決します。あなたのiPhoneがeSIMに対応しているかどうかも含めて、あらゆる状況で確実にEIDを見つけ出す5つの方法を、状況別に詳しくご紹介。読み終わる頃には、EIDの確認がぐっと身近な作業になっているはずです。
EIDとは? わかりやすく解説
まずは基本から。EID(Embedded Identity Document)とは、一言で言えば「あなたのiPhoneに内蔵されているeSIMチップの、世界にひとつだけの識別番号」です。32桁の数字で構成されていて、工場で組み込まれた時点で決まっています。自分で変更することはできません。
EIDが必要になる、具体的なシーン
- キャリアの乗り換え手続き(特にオンライン手続きでeSIMを使う場合)
- 海外旅行での現地データ用eSIMの購入・設定時
- 通信の不具合をキャリアやAppleサポートに問い合わせる時
- そもそも自分のiPhoneがeSIMに対応しているかを確認したい時
この番号は、ネットワーク事業者が「どのeSIMチップにサービスを提供すればいいのか」を正確に特定するための、大切な“住所”のようなものです。
混同しがち!IMEIやシリアル番号との違い
- IMEI(国際移動体装置識別番号):あなたのiPhone本体そのものを識別する15〜16桁の番号。携帯電話ネットワークに接続するすべての端末にあります。
- シリアル番号:Appleが製造や保証管理のために製品(iPhone)に割り当てる番号。
- EID:iPhone内部のeSIMチップ自体を識別する32桁の番号。
「車」に例えるなら、車体全体の識別番号がIMEI、エンジン単体の固有番号がEIDと考えるとわかりやすいかもしれません。
方法1:【基本】設定アプリから確認する(推奨)
iPhoneが普通に使える状態なら、これが一番簡単で確実です。表示された番号を長押しすればコピーもできるので、オンライン申請などにそのまま貼り付けられます。
- iPhoneの「設定」アプリ(ギアのアイコン)をタップ。
- 「一般」を選択。
- 「情報」をタップ。
- 画面を下にスクロールしていくと、「EID」の項目が見つかります。その横に32桁の数字が表示されています。
ここでのポイント
この画面では、EIDの他に「シリアル番号」「IMEI」「ICCID(物理SIMの番号)」もまとめて確認できます。スクリーンショットを撮ってメモしておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。
方法2:【緊急】ダイヤルパッドで即時確認
「今すぐ番号が知りたい!」という急ぎの時に便利な裏技的な方法です。ネットに接続していなくても使えます。
- iPhoneの「電話」アプリを開き、下部の「キーパッド」をタップ。
- ダイヤルパッドに「*#06#」と入力します。
- 入力後、発信ボタン(緑の受話器マーク)を押す必要はありません。入力が完了すると自動的に画面が切り替わります。
- 表示された画面に、「EID」として32桁の番号が表示されます。
このコードを打つと、通常はIMEIとEIDがセットで表示されます。もしEIDの欄が表示されなければ、その機種はeSIMに対応していない可能性があります。
方法3:【代替】パソコンに接続して探す
iPhoneの画面が割れて操作できない、または電源は入るけどタッチが効かない…そんなトラブル時にも使える方法です。
Mac (macOS Catalina 10.15以降) の場合
- USBケーブルでiPhoneをMacに接続。
- 「Finder」を開きます。左側のサイドバーまたは「場所」にiPhoneの名前が表示されるのでクリック。
- 「一般」タブの上部、デバイス名のすぐ下にある「モデル名」(例:iPhone 15 Pro)という小さな文字をクリックします。
- 表示が「シリアル番号」→「モデル番号」→「電話番号」と変わっていくので、「電話番号」をクリック。すると、EID、IMEI、ICCIDの3つの番号が確認できます。
Windows PCの場合
- iPhoneをPCに接続し、最新版の「Apple デバイス」アプリ(または「iTunes」)を開く。
- アプリ上部付近のデバイスアイコンをクリックし、「概要」画面で同様に「モデル名」や「電話番号」の部分をクリックして詳細を表示。
方法4:【物理的】本体または箱から確認する
設定アプリを開けない、電源が入らないといった最悪の状況でも、これで情報が取れる可能性があります。
- 製品パッケージ(購入時の箱):これが最も確実です。iPhoneを買った時の箱を捨てずに取っておきましょう。箱の側面や背面にあるバーコードシールを探すと、「EID」の記載と32桁の数字が印刷されているはずです。iPhoneを修理に出している間など、端末が手元にない時の最終確認手段になります。
- 本体の刻印(限定的):古い機種(iPhone 13以前など)によっては、SIMトレイ(物理SIMを入れる部分)を取り出すと、そこに非常に小さくIMEI番号が刻印されていることがあります。ただし、EIDがSIMトレイに刻印されている機種はほぼありません。また、iPhone 14以降のモデルでは、本体のどこにもIMEI番号自体が刻印されていませんので、この方法は通用しません。
方法5:【オンライン】Appleアカウントから確認する
iPhoneが手元にないけれど、そのiPhoneに紐付いたApple IDにはログインできる…そんな時に役立つ方法です。
- パソコンや別のスマホのブラウザで、account.apple.com にアクセス。
- 確認したいiPhoneと紐づいているApple IDでサインイン。
- 「デバイス」セクションから該当のiPhoneを選択。
- デバイスの詳細情報の中に、シリアル番号、EID、IMEIが表示されます。
この方法は、中古で購入する前の端末情報確認や、遠くにいる家族の端末情報を手伝って確認する時にも便利です。
EIDが見つからない! そんな時のトラブルシューティング
どんな方法を試してもEIDが表示されない場合、次の可能性を考えてみてください。
- 機種がeSIM非対応の可能性
eSIMは、iPhone XS、iPhone XR、amazon_link product=”iPhone SE” およびそれ以降のモデルから搭載されています。それ以前のモデルをお使いの場合は、EIDそのものが存在しないため、確認できません。 - ソフトウェアの一時的な不具合
まずは、iPhoneを再起動(電源オフ→オン)してみてください。シンプルですが、多くの一時的な不具合はこれで解消します。 - iOSが古すぎる
ごく古いバージョンのiOSを使っていると、表示の仕方が違ったり、バグで表示されないことがあります。「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で、最新の状態にアップデートしましょう。 - ハードウェア(eSIMチップ)の故障
上記すべてを試してもダメで、自分の機種が確実にeSIM対応なら、内蔵チップや基盤に問題がある可能性があります。この場合は、Apple公式サポートまたはご契約のキャリア窓口に連絡し、シリアル番号などを伝えて相談する必要があります。保証期間内であれば無償修理の対象になる場合もあります。
EID確認に関するよくある質問(FAQ)
Q. EIDを人に教えても大丈夫?安全?
A. EID自体はパスワードのような秘密情報ではありません。しかし、あなたのデバイスを特定する重要な情報であることは確かです。eSIMの設定を依頼する正規のキャリアやサービス事業者以外には、むやみに教えない方が無難です。
Q. 中国で買ったiPhoneにもEIDはありますか?
A. 中国本土(香港・マカオ除く)向けに販売されているiPhoneは、現地の規制によりeSIMハードウェアが無効化されている、または搭載されていないモデルがあります。そのため、EIDを確認できない、または存在しない場合があります。日本や他の国で購入したiPhoneであれば、中国国内で旅行者向けeSIMを使うことは可能です。
Q. キャリアを変えると、EIDも変わる?
A. 変わりません。 EIDはeSIMチップそのものに焼き込まれた、ハードウェアの番号です。携帯電話会社(キャリア)を乗り換えても、iPhoneを買い替えない限り、ずっと同じEIDです。
まとめ:あなたの状況に合ったiPhone EID確認方法を
ここまで、5つの確認方法をご紹介してきました。最後に、シーン別のオススメ方法をまとめます。
- 普段、何も問題がない時 → 「方法1:設定アプリ」 が最速です。
- サポートからの問い合わせなど、急ぎで知りたい時 → 「方法2:ダイヤルパッド」 で即座に確認。
- iPhoneの画面が操作できない(故障時) → 「方法3:パソコン接続」 または 「方法4:パッケージ確認」 が命綱。
- iPhoneが手元にない時 → 「方法5:Appleアカウント」 でオンライン確認。
EIDは、スマートフォンが“SIMカード”という小さなプラスチックから解放され、より柔軟に通信サービスを選べる時代になった証です。この番号の確認方法を知っておくことは、これからのモバイルライフを、より自由でスムーズに過ごすための第一歩。
「いざという時」に備えて、今、この記事を読みながら、ぜひお手持ちのiPhoneで「設定アプリ」からの確認を試してみてください。そして、もし購入時の箱がまだ家のどこかにあるなら、しまっておく場所を決めておきましょう。その小さな習慣が、未来のあなたをきっと助けてくれます。
