ちょっと古いけど、かっこいいデザインのiPhone 5s。今でもたまに目にすることがありますよね。
「中古で安く手に入らないかな?」
「サブ機として使えるかな?」
そんな風に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
でも、発売から10年以上経った今、iPhone 5sの中古を購入する意味はあるのでしょうか?
結論から言うと、日常使いのメインスマホとしてはほぼ不可能ですが、特定の用途に限れば「あり」の選択肢になります。
この記事では、iPhone 5sの中古を購入したいと思っている人に向けて、その現代での価値、購入のリスク、そしておすすめの活用方法までを詳しくお話ししていきます。
iPhone 5sの「今」を正直に評価する
まずは現実を直視しましょう。iPhone 5sは2013年に発売されました。最新のiOSアップデートはとっくに終了しています。
これはどういうことかというと…
- 最新のセキュリティ保護が受けられない
- 新しいアプリのほとんどがインストールできない
- 既存のアプリも動作が重かったり、使えなかったりする
メインのスマホとして毎日持ち歩き、SNSやネットバンキング、メールなどに使おうと思うと、かなり厳しい状況です。
ただし、これが「全く価値がない」ということではありません。使い方を限定すれば、今でも光る魅力がこの端末にはあります。
中古iPhone 5s購入の3大リスク
中古のiPhone 5sを探す前に、必ず知っておいてほしいリスクがあります。主なのは次の3つです。
1. バッテリーの大幅な劣化
これが最大の課題です。10年以上前のバッテリーですから、多くの場合、すでに寿命を迎えています。「充電がすぐ切れる」「充電しても100%にならない」というのは当たり前。場合によっては充電自体を保持できないことも。
2. ソフトウェアサポート終了の影響
先ほども触れましたが、OSのアップデートが止まっています。つまりセキュリティの穴がそのまま放置されている状態。個人情報を扱うような使い方は、正直おすすめできません。
3. 動作保証の限界
「使いたい!」と思っていたあのアプリが、実は古いiOSに対応していなくてインストールできない…。これはよくあるパターンです。購入前に「自分がどう使いたいか」を明確にしておくことが大事です。
こんな人にはおすすめ! iPhone 5sの現代的な活用法
では、どんな人がiPhone 5sの中古購入を考えてもいいのでしょうか?
「レトロで味のある写真」が撮りたいカメラ好きな人
最近、ちょっとしたブームになっているのが、iPhone 5sのカメラです。最新のiphoneのようにきれいにノイズを消したり、くっきり写したりするのとは真逆。ノイズが乗った味わい深い写真が撮れるんです。コンパクトなボディと相まって、気軽な「写ルンです」的な感覚で写真を楽しみたい人にぴったり。
デジタルデトックス用のシンプル端末が欲しい人
必要最低限のアプリだけを入れて、情報の洪水から一時的に距離を置きたい。そんな「デジタルミニマリスト」的な使い方にも向いています。3.5mmイヤホンジャックが残っている最後期の機種なので、有線イヤホンで音楽を聴くのにも最適です。
子どもに見せる動画用や、車載の音楽プレイヤーとして
「壊れてもダメージが少ない価格」というのも立派なメリットです。子どもにYouTubeの動画を見せるときの専用端末にしたり、車の中に置きっぱなしの音楽ストレージにしたり。そういう「使い潰し」の用途であれば、その手軽さは非常に魅力的です。
失敗しない! 中古iPhone 5sの購入チェックリスト
実際に購入を決意したら、以下のポイントを必ず確認してください。特に個人売買では、これらの確認がトラブルを防ぐカギになります。
絶対に外せない確認事項
- アクティベーションロック(iCloudロック)が外れているか:これがかかったままの端末は単なる「文鎮」です。説明文に「初期化済み」「白ロム」と明記されていることを確認しましょう。
- 外観と基本動作:画面の傷や割れ、タッチの反応は大丈夫か。カメラ、スピーカー、充電端子(Lightning)は正常に動くか。写真だけでなく、可能なら動画での確認も理想です。
- バッテリー状態についての記載:「バッテリー良好」など、状態について何かしら言及がある商品を選ぶのが無難です。何も書いていない場合は「ほぼ劣化している」と覚悟したほうがいいでしょう。
購入場所ごとの特徴を知ろう
- メルカリやラクマなどのフリマアプリ:最も価格が安い傾向にありますが、個人間取引のリスクも最も高くなります。売主の評価をしっかりチェックし、説明や写真が不十分な商品は避けるのが鉄則です。
- 中古スマホ専門のECサイト:多少価格は高くなりますが、状態がランク分けされていたり、短期間の保証が付いたりすることがあります。初めて購入する人には安心感があります。
- ハードオフなどの実店舗:何といっても実物を手に取って確かめられるのが最大のメリット。画面の色味や傷、ボタンの感触を自分の目と手で確認できます。
購入後の設定と、楽しみ方のコツ
無事に端末が手元に届いたら、最初に行うべきは完全な初期化です。前の所有者のデータが残っている可能性があるため、「設定」から「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行しましょう。その後、自分のApple IDで新たにセットアップします。
バッテリーは消耗が早いことを前提に、楽しみ方を考えましょう。自宅では充電器の側で使う、モバイルバッテリーを常備するなどの工夫が必要です。純正のバッテリー交換サービスは終了していますので、もし交換するなら信頼できる修理店に相談することになります(ただし、費用対効果はよく考えてください)。
アプリは、内蔵のApp Storeで探してみるのが第一歩です。インストールできるものは限られますが、もしあなたが昔のApple IDでアプリを購入したことがあれば、「購入済み」リストから互換バージョンをダウンロードできる可能性があります。
iPhone 5sの中古購入は、楽しみ方を知っている人への選択
さて、ここまで読んでみていかがでしたか?
iPhone 5sの中古を、最新のスマホのようにあらゆることに使おうとすると、間違いなく不便とガッカリが待っています。OSが古く、バッテリーは持たず、アプリは動かない…。
しかし、この端末の価値を「レトロガジェット」として捉え直した時、話は変わってきます。
数千円という手軽な投資で、味のある写真を楽しむカメラに、シンプルな音楽プレイヤーに、子どもと共有する動画端末に変身させることができる。その小さなボディは、今では懐かしささえ感じる手触りです。
「そうか、メインで使うんじゃないんだ」
「そういう楽しみ方があるんだ」
そんな風に考え方がシフトした人には、iPhone 5sの中古市場はまだまだワクワクする場所です。リスクをしっかり理解し、自分なりの楽しみ方を見つけられたなら、それはとても意味のある「買い物」になるでしょう。
iPhone 5sの中古購入は、最新機能を追いかける消費ではなく、自分なりの楽しみを見つける、ちょっとした知的な遊びのようなものなのです。
