「iPhone 5 発売日」って、なんでこんなに検索されるんでしょう? その答えは単純です。2012年に登場したこのモデルは、今でも覚えている人も多い、iPhoneの歴史を大きく変えた「特別な1台」だから。大型化した画面に、初めてのLightningコネクタ…。当時の衝撃は大きく、今でも根強いファンがいます。
でも、発売から10年以上たった今、「あのiPhone 5、まだ使えるのかな?」と気になる人も多いはず。実は、今となっては「使えない」というのが正直な答えに近いです。この記事では、懐かしいあのヒットの全貌とともに、2026年現在のiPhone 5のリアルな状況、そしてもし買い替えるなら次にどんなiPhoneがいいのかまで、まるっと解説します。思わず「へぇ!」と言ってしまうような、意外な事実も満載ですよ。
iPhone 5の発売日は? ヒットの理由を振り返る
まずは、あの熱狂を思い出してみましょう。iPhone 5の発売日は、2012年9月21日です。アメリカでは同年9月12日に発表され、日本ではソフトバンクとauが午前8時から販売を開始しました。
この発売は、とにかく爆発的でした。発売初週の3日間で、全世界で500万台以上が売れたと言われています。予約開始から24時間で200万台以上の受注があったという記録も。当時、店頭には長蛇の列ができ、在庫はすぐになくなり、次々に出荷が延期される…まさに「社会現象」でした。
なぜ、そんなにヒットしたのでしょうか? その理由は、従来のiPhoneとは「ここが違った」という進化点にあります。
- 画面が大きくなった: これまでの3.5インチから、4インチの画面へ大型化。縦長になったことで、ウェブサイトや動画が見やすくなりました。
- 世界最薄・最軽量をうたうデザイン: 厚さ7.6mm、重量112g。当時は「最も薄く、軽いiPhone」として注目を浴び、アルミニウムとガラスの組み合わせが高級感を出していました。
- 超高速「LTE(4G)」に初対応: iPhone 5の最大の目玉の一つ。これにより、モバイルでのネット閲覧や動画の読み込み速度が格段に速くなりました。日本のLTE普及を一気に後押ししたモデルとも言えます。
- 新コネクタ「Lightning」の登場: あの小さな8ピンのコネクタです。裏表どちらでも挿せる便利さは革命的でしたが、旧式のアクセサリーが使えなくなり、話題を呼びました。
- さらなる性能アップ: 独自設計の「A6」チップを搭載。処理速度やグラフィック性能が前モデルから最大2倍に向上し、スムーズな操作が可能になりました。
また、iPhone 5は、ティム・クックCEOが初めてゼロから開発を指揮したiPhoneであり、スティーブ・ジョブズの哲学を受け継ぎつつ新たな時代を切り開いた、象徴的な機種という位置づけもあります。デザイン言語も刷新され、その後数年にわたって受け継がれるベースを作りました。だからこそ、今でも「iPhone 5 発売日」が気になる人が後を絶たないんですね。
【要確認】2026年現在、iPhone 5はもう「スマホ」として使えない?
ここからは、過去の栄光ではなく「今」の話です。結論から言うと、2026年現在、iPhone 5を日常のメインスマートフォンとして使い続けることは、ほぼ不可能です。その理由は大きく3つ。順番に見ていきましょう。
理由その1: ソフトウェアとアプリのサポートが完全に終了している
iPhone 5が受けられる最後の公式OSアップデートは、iOS 10.3.4です。これは2019年にリリースされたもので、それ以降は一切更新がありません。
これは何を意味するかというと、
- ほとんどの新しいアプリがインストールできない: App Storeで配信されているアプリの多くは、iOS 11以降を必要とします。SNS、ネットバンキング、主要な地図アプリなど、現代の生活に欠かせないものはほぼ使えません。
- セキュリティアップデートが提供されない: OSの脆弱性を修正する更新が来ないため、もしネットワークに接続して使う場合、非常に高いセキュリティリスクにさらされることになります。
つまり、「スマートフォン」の肝である「アプリを使って何かをする」という機能が、大きく制限されてしまうのです。
理由その2: もはや「電話」ができない! 3Gサービス終了のインパクト
これが最も決定的で、且つ見落とされがちなポイントです。iPhone 5は、データ通信(ネット接続)にはLTE(4G)を使えますが、音声通話は「3G」回線に依存していました。
ここで知っておくべき事実が、日本の主要な携帯電話会社(キャリア)による「3Gサービスの終了」です。
- au(KDDI): 2022年3月31日に終了。
- ソフトバンク: 2024年7月31日に終了。
- NTTドコモ: 2026年3月31日終了予定(執筆時点)。
つまり、すでに多くのネットワークで、iPhone 5は「電話をかける」「電話を受ける」という基本機能を失っています。また、現代の高音質通話(VoLTE)にも非対応のため、4G/5Gネットワーク上での通話もできません。通話機能がないのであれば、それはもはや「携帯電話」とは呼べませんよね。
理由その3: ハードウェアとしての限界
10年以上前の技術です。A6チップと1GBのメモリでは、今のウェブサイト(動画や大量の画像で構成されたサイト)を快適に表示することは困難です。動作はもっさりし、複数のアプリを切り替えるのはストレスがたまるでしょう。
さらに、次のような現代のスマホでは当たり前の機能が一切ありません。
- 指紋認証(Touch ID)や顔認証(Face ID)
- ワイヤレス充電
- 本格的な防水機能
- Apple Payなどのモバイル決済(Felica非対応)
バッテリーも経年劣化が進んでおり、純正の修理サポートは終了しているため、交換自体が難しくなっています。
じゃあ、今iPhone 5を手に入れる意味は? 中古購入の注意点と「使える」用途
ここまでで、「使えない」という現実を伝えてきました。では、中古市場に出回っているiPhone 5には、まったく価値がないのでしょうか? そうとも言い切れません。限定的ですが、以下のような「使い道」を考えることはできます。
考えられる限定的な使い道
- オフライン専用の音楽/動画プレイヤー、カメラとして: Wi-Fiにさえ繋げなければ、内蔵された音楽や動画を再生したり、カメラ機能を使って写真を撮ることは可能です。非常に軽量なので、作業用BGMプレイヤーとして机に置いておく、といった使い方です。
- 子どものおもちゃ・学習端末として: 通信機能を使わず、あらかじめダウンロードした教育用アプリや動画を見せる専用端末として。画面が小さいので長時間の使用は目に負担がかかりますが、壊れてもダメージが少ないかも…という発想です。
- コレクションや思い出の品として: デザインの変遷を物語る「ビンテージガジェット」としての価値は確かにあります。自分のスマートフォン史を振り返る、良いトリガーになるかもしれません。
中古で購入するなら、絶対に確認すべき3つのリスク
もしどうしても手に入れたい場合は、以下の点を厳重にチェックしてください。
- 「ネットワーク利用制限」(赤ロム)がかかっていないか: キャリアの契約が完了していない端末は、他のSIMを挿しても使えません。販売者に確認を。
- 「アクティベーションロック」が解除されているか: 前の所有者のApple IDでロックされていると、初期設定の段階で止まってしまい、レンガ同然になります。
- バッテリーの膨張や外観の状態: 経年劣化は避けられません。状態説明をよく読み、可能なら実物か詳細な画像を確認しましょう。
最も安全なのは、これらの検査を専門に行っている信頼できる中古販売店から購入することです。個人間取引は、これらのリスクを自分で全て判断しなければならず、初心者にはおすすめできません。
もし今、iPhone 5から乗り換えるなら? おすすめは「iPhone SE」シリーズ
ここまで読んで、「やっぱり自分のiPhone 5とはそろそろお別れか…」と思った方、または中古で買うより現役で使える機種が欲しいと思った方に、最適な選択肢があります。
それが、「iPhone SE」シリーズです。
特に、第2世代以降のiPhone SE(例:第3世代のiPhone SE)は、まさに現代版のiPhone 5というべき存在。その理由を並べてみます。
- コンパクトで持ちやすいボディ: 4.7インチと、巨大化した現代のスマホの中では小型。片手操作がしやすいです。
- 最新のパワフルな性能: 最新世代に近い高性能チップ(A15 Bionic等)を搭載。最新のiOSやアプリもストレスなく動きます。
- 現代の必須機能を網羅: Touch ID(ホームボタン)、ワイヤレス充電、防水、Apple Pay(Felica)対応、そして5G通信にも対応したモデルもあります。
- 価格が比較的手頃: フラッグシップモデルよりはリーズナブルな価格帯です。
デザインはiPhone 8シリーズに近いですが、そのコンパクトさと手頃感は、iPhone 5や5sの良さを思い起こさせてくれます。iPhone 5の感覚のまま、最新のスマートフォン体験にアップグレードできる、最良の選択肢と言えるでしょう。
まとめ: iPhone 5 発売日が伝えるものは、栄光の歴史と「今」を見る視点
iPhone 5 発売日が2012年9月21日であったこと、そしてそれが社会現象とも言える大ヒットを記録したことは、紛れもない事実です。LTEの普及を牽引し、デザインを刷新し、多くの人に愛された記念碑的なモデルでした。
しかし、技術の進歩とインフラの更新は残酷なまでに速いものです。2026年現在、私たちはその事実と向き合わなければなりません。ソフトウェアサポートの終了、そして3Gサービス終了による「通話機能の喪失」。この2つが、iPhone 5を「スマートフォン」としての役目から完全に退場させた最大の理由です。
懐かしむこと、コレクションとして所有することに意味はあります。しかし、「使いたい」のであれば、それはほぼ叶わない願いです。その時は、iPhone 5がもたらした進化の精神を受け継ぎ、さらに洗練された形で登場したiPhone SEシリーズのような、現代に適した選択肢に目を向けてみてください。
かつての革新的な1台が、今では技術史の1ページとなる。iPhone 5の歩みは、ガジェットの儚さと、進化の必然を、私たちに静かに教えてくれているような気がします。
