最近注目を集めている「ミニPC」。省スペースで、リビングや書斎に置いても邪魔にならないコンパクトさが魅力です。そんな中でも、コスパの高さで話題になっているのが「BMAX（ビーマックス）」という中国メーカー。今回はBMAX（ビーマックス）の最新モデルを中心に、性能や使い勝手、そして気になるコスパについて徹底的にレビューしていきます。
BMAXってどんなメーカー？
まずはBMAX（ビーマックス）というブランドについて簡単に紹介します。BMAX（ビーマックス）は中国のPCメーカーで、主に「ミニPC」「タブレットPC」「ノートPC」を手掛けています。特にミニPC分野では、低価格ながらも使い勝手の良いモデルを次々とリリースしており、AmazonやAliExpressなどでも人気を集めています。
BMAX（ビーマックス）の製品コンセプトは「スマートでシンプル、そしてコストパフォーマンスの最大化」。いわゆる“必要十分”な性能を求めるユーザーに最適な選択肢です。一般的な事務作業やネット閲覧、動画視聴、オンライン授業などをストレスなくこなせるよう設計されています。
最新モデルのラインナップをチェック
BMAX（ビーマックス）のミニPCは複数シリーズがありますが、注目すべきは「BMAX B4 Pro」「BMAX B4 Turbo」「BMAX B7 Power」「BMAX B9 Power」といった最新モデル群。それぞれターゲットが異なり、用途や予算に応じて選べるようになっています。
- BMAX B4 Pro
Intel第12世代N97プロセッサ搭載。16GBメモリ＋512GB SSDという構成で、一般的なオフィスワークから動画視聴まで快適に動作します。最新世代CPUのおかげで、低消費電力ながらパフォーマンスは高め。軽作業を超えた使い方も十分こなせます。 - BMAX B4 Turbo
Intel N150搭載のエントリーモデル。ストリーミング視聴やWord、Excelなどの文書作成が主な用途であれば十分。静音性も高く、リビングPCとしての使い方にも向いています。 - BMAX B7 Power
Core i7-11390Hを搭載した中上位モデル。Geekbenchスコアでも4000点台後半を記録しており、画像編集や軽めの動画制作にも対応可能です。価格と性能のバランスが取れた“万能タイプ”。 - BMAX B9 Power
Core i9-12900HK搭載という、ミニPCとしては驚くほどハイスペックなモデル。価格は上がりますが、ハイエンドノート並みの性能を小さな筐体に凝縮しています。
このように、BMAX（ビーマックス）はユーザーの用途に合わせて明確なラインナップを展開しています。どのモデルも共通して「静音」「省電力」「小型設計」という特徴を持っています。
実際の性能と使い勝手を検証
実際の使用感をレビューしてみると、BMAX（ビーマックス）のミニPCは「軽快に動く」「静か」「熱くなりにくい」という3点が際立っています。
たとえばBMAX B4 Proでは、Windows 11の起動も十数秒程度。ブラウザを複数立ち上げてももたつきが少なく、メモリ16GBの恩恵がしっかり感じられます。動画再生やオンライン会議もスムーズで、家庭用・オフィス用のどちらでもストレスを感じません。
一方、エントリーモデルのBMAX B4 Turboはやや性能が控えめ。Chromeのタブを多く開くと動作が重くなることがありますが、一般的な作業には十分です。冷却ファンも静かで、夜間でも気にならないレベル。発熱も少なく、省エネ性を重視するユーザーには理想的です。
BMAX B7 PowerやBMAX B9 Powerになると、明確に「ミニPCの域を超えた性能」になります。複数アプリの同時起動や高解像度動画の編集も可能で、外部GPUを搭載しない構成としては非常に優秀です。
拡張性とメンテナンス性
ミニPCは小型ゆえに拡張性が制限されがちですが、BMAX（ビーマックス）の設計は工夫されています。
BMAX B4 ProやBMAX B3 PlusなどのモデルにはM.2 2280スロットが用意されており、SSDを換装・増設可能です。内部にアクセスしやすい構造で、メモリやストレージを自分でアップグレードできるのも嬉しいポイント。
また、Wi-FiやBluetoothが標準搭載され、HDMI・USB3.0・LANポートなども完備。モニターの裏にVESAマウントで取り付ければ、見た目もスッキリします。
コスパの評価 ―「価格以上」の価値はある？
BMAX（ビーマックス）のミニPCを語る上で外せないのが、圧倒的なコスパです。
例えばBMAX B4 Proは5万円前後、BMAX B4 Turboなら2万円台で入手可能。特にBMAX B4 Turboは「ブラウジング中心」「動画視聴メイン」といったライトユーザーにとって、コストを抑えながら十分な体験を得られる製品です。
一方、BMAX B7 PowerやBMAX B9 Powerのような上位モデルも、同クラスの他社製ミニPCと比較するとかなり割安。高性能CPUを搭載しながら価格を抑えており、性能対価格比は非常に高いです。
ただし、「安い＝万能」というわけではありません。長時間の高負荷作業や、ゲーミングなどの用途には限界があります。冷却機構が小型のため、熱がこもるとパフォーマンスが落ちるケースも。ここはミニPC全体に共通する弱点でもあります。
注意点とユーザー評価
BMAX（ビーマックス）の評判を調べると、「Windows環境では快適」「Linuxでは不安定」といった声が多い印象です。Linuxでの互換性やドライバ対応が不十分なケースがあり、マルチブートやサーバー運用を考えている場合は注意が必要です。
また、一部ユーザーからは「USBポートの規格表示が分かりにくい」「2.0と3.0の区別がない」といった指摘もあります。こうした細部の設計に関しては、価格相応と割り切るのが良さそうです。
ただし、保証やアフターサポートに関しては比較的しっかりしており、初期不良などにも対応してくれる販売店が増えています。Amazonでのレビュー評価も高く、エントリーモデルでは星4.5前後の評価を維持しています。
どんな人におすすめ？
BMAX（ビーマックス）のミニPCは、以下のようなユーザーにおすすめです。
- デスク周りをスッキリさせたい
- 省エネで静かなPCが欲しい
- Web閲覧や事務作業、動画視聴が中心
- コスパ重視でセカンドPCを探している
- 自作や拡張をある程度楽しみたい
逆に、ゲームや重い動画編集、3Dモデリングなどをメインにする人には少し物足りないかもしれません。その場合はBMAX B9 Powerのような上位モデル、または専用GPU搭載マシンを検討するのが良いでしょう。
ミニPCメーカーBMAXの最新モデルを徹底レビュー！性能とコスパを検証
BMAX（ビーマックス）のミニPCは、手のひらサイズのボディに必要十分な性能を詰め込み、しかも価格を抑えた“現実的な選択肢”です。
軽快な動作、省スペース設計、静音性といった特長は、家庭用にもビジネス用にもマッチします。
もちろん、完璧ではありません。ポート構成の古さや発熱の問題、Linux環境での不安定さといった課題もあります。
それでも、総合的に見れば「価格以上の満足度」を提供しているのは間違いありません。
もしあなたが、「小さくて、静かで、安くて、ちゃんと動くPC」を探しているなら、BMAX（ビーマックス）のミニPCは候補に入れて損はないでしょう。
ミニPCメーカーBMAXの最新モデルは、コスパ重視のユーザーにとって“ちょうどいい”選択肢として、これからも注目され続けるはずです。
