車の中で過ごす時間って、思ったより長いですよね。通勤やドライブ、家族旅行など、移動の時間をもっと快適にできたら——そんな願いを叶えてくれるのが「タブレット」です。
最近では、カーナビ代わりに使ったり、動画や音楽を楽しんだりと、車内エンタメの中心にタブレットを置く人が増えています。ここでは、実際に車でタブレットを活用する方法や注意点、選び方のコツをまるっと紹介します。
タブレットを車で使うメリットとは？
一番の魅力は「コスパと自由度の高さ」です。
純正カーナビを後付けしようとすると、数万円から十数万円かかりますが、タブレットなら本体代だけで済みます。しかも地図アプリの更新は無料。最新の交通情報もリアルタイムで取得できるので、常に新しいルート案内を受けられます。
さらに、ナビ以外にも動画・音楽再生、インターネット検索、電子書籍の閲覧までOK。まさに“オールインワン”な車載デバイスです。
同乗者の退屈しのぎにもピッタリで、特に小さな子どもがいる家庭では「後部座席の神アイテム」として重宝されています。
カーナビ代わりにタブレットを使う方法
タブレットをナビとして使うには、まずGPS機能が必須。
Wi-FiモデルのタブレットにはGPSが搭載されていないこともあるため、購入時は「GPS対応」かどうか確認しましょう。
地図アプリは「Googleマップ」や「Yahoo!カーナビ」「MAPS.ME」などが定番。どれも無料で使えて、音声案内にも対応しています。
通信環境はスマホのテザリングか、モバイルWi-Fiルーターを利用するのが一般的です。
リアルタイムの渋滞情報やルート検索を行うためには通信が必要ですが、オフライン用の地図をダウンロードしておけば、圏外でもナビ機能を利用できます。
また、画面サイズは7〜10インチがおすすめ。
小さすぎると地図が見にくく、大きすぎると設置位置に困るため、車内スペースに合わせて選びましょう。
タブレットホルダーを使えば、ダッシュボードやエアコン吹き出し口などにしっかり固定できます。
動画・音楽再生で車内エンタメを充実
ドライブ中の楽しみといえば、音楽や動画。
タブレットならYouTubeやNetflix、Amazonプライム・ビデオなどのストリーミングサービスを大画面で楽しめます。
もちろん走行中のドライバーが画面を見るのはNGですが、後部座席用に設置すれば、長距離ドライブでも子どもが退屈しません。
音楽派の人なら、SpotifyやApple Music、LINE MUSICなどのアプリでプレイリストを流すのがおすすめ。
Bluetooth接続を使えば、ケーブルレスで車のスピーカーに音を飛ばせます。
もしBluetooth非対応の車でも、AUXケーブルやFMトランスミッターを使えば簡単に接続できます。
通信量を気にする人は、事前に動画や音楽をダウンロードしておくのがポイント。
オフライン再生なら、トンネルや山道でも止まることなく楽しめます。
車載ホルダーで安全・快適に固定するコツ
タブレットを車で使ううえで大事なのが「固定方法」。
手で持ったまま操作するのは危険ですし、落下のリスクもあります。
そこで頼りになるのが「車載ホルダー」。タイプはいくつかあり、用途に応じて選びましょう。
- ダッシュボード吸盤タイプ：運転席でナビを見るのに最適。視線移動が少なく安全。
- ヘッドレスト取り付けタイプ：後部座席で動画視聴に便利。子どもの退屈防止にも。
- カップホルダー固定タイプ：安定感があり、操作しやすい位置に設置可能。
ホルダー選びでは、振動に強い構造と可動域の広さもチェック。360度回転できるタイプなら、縦横どちらの向きでも使いやすいです。
車内電源と充電対策
長時間の利用では、バッテリー切れを防ぐ工夫が必要です。
ナビや動画再生を続けていると、あっという間にバッテリーが減ってしまうことも。
そこで活躍するのが、車載用USB充電器やシガーソケット対応のアダプターです。
最近はPD（Power Delivery）対応の急速充電器が主流。
2台同時に充電できるタイプなら、スマホも一緒に電源確保できます。
ケーブルも走行中に引っかからないよう、短めのものやL字型コネクタを選ぶと便利です。
Android Auto・Apple CarPlayと連携させる
タブレット単体で使うのも良いですが、スマホと連携させるとさらに便利です。
Androidユーザーなら「Android Auto」、iPhoneユーザーなら「Apple CarPlay」を利用すると、音声操作や通話、音楽再生をスムーズに行えます。
一部のAndroidタブレットでは「Headunit Reloaded」などのアプリを使えば、スマホのAndroid Auto画面をミラーリング可能。
つまり、スマホでの操作をタブレットの大画面に表示できるというわけです。
ただし、こうした機能は一部機種での利用に限られるため、事前に対応可否を確認しておきましょう。
車でタブレットを使うときの注意点
便利とはいえ、安全面には最大限の配慮が必要です。
運転中の操作や注視は道路交通法で禁止されています。
ルート設定やアプリ操作は、必ず出発前か停車中に行いましょう。
また、タブレットの設置位置にも注意が必要です。
視界を遮る場所に置くと、思わぬ事故の原因になります。
画面はできるだけ低い位置、もしくはセンター部分に設置し、運転の妨げにならないようにするのが鉄則です。
夏場は直射日光による熱にも注意。
ダッシュボード上に長時間放置すると、バッテリーや内部機器にダメージを与える可能性があります。
使用しないときは日陰に移動させたり、サンシェードを使うなどの対策をしましょう。
車載におすすめのタブレットを選ぶポイント
車で使う前提なら、以下の点をチェックして選ぶと失敗しません。
- GPS内蔵モデルを選ぶ：ナビ利用に必須。
- 明るい画面：屋外や昼間の運転中でも見やすい高輝度ディスプレイ。
- バッテリー容量5000mAh以上：長時間利用に安心。
- ストレージ容量32GB以上：地図データや動画保存用。
- OSの安定性：Androidは自由度が高く、iPadは操作の快適さが魅力。
代表的なモデルとしては、Apple iPad (9th generation)、Lenovo Tabシリーズ、Galaxy Tab Aシリーズなどが人気です。
どれも軽量で持ち運びしやすく、車内でも取り回しやすいのが特徴です。
車で使えるタブレット活用術！ナビ・動画視聴・音楽再生に便利な使い方【まとめ】
車での時間をもっと楽しく、もっと快適にしてくれるのがタブレット。
ナビ、動画、音楽、インターネット、すべてを1台で完結できるのは大きな魅力です。
ホルダーや充電器を組み合わせれば、安全性も快適性もグッと上がります。
大事なのは、「安全を最優先にすること」。
走行中の操作を控え、設置位置にも配慮すれば、車内でのタブレットライフは快適そのものです。
ナビゲーションで迷わず、音楽でリラックスし、動画で退屈知らず。
あなたのドライブが、きっとこれまでよりもっと豊かな時間になるはずです。
