「プログラミングを始めたいけど、パソコンがない」「子どもに気軽に学ばせたい」──そんなときに便利なのが、タブレットです。最近では、タブレット1台あればコードを書いたり、アプリを使って学んだりできる環境が整っています。この記事では、初心者でも無理なく始められるタブレットでのプログラミング学習方法と、おすすめのアプリや設定のコツを紹介します。
タブレットでもプログラミング学習はできる？
結論から言えば、タブレットでもプログラミング学習は十分に可能です。
以前はパソコンが必須と思われていましたが、今ではアプリやクラウド環境が進化し、タブレットだけで基礎を学んだり、簡単なコードを書いたりできるようになりました。
特に初心者や子どもには、タブレットの直感的な操作性が大きなメリット。タッチ操作でブロックを組み立てるように学べる教材も多く、ゲーム感覚でプログラミングの考え方を身につけられます。
一方で、本格的な開発や大規模なプロジェクトを行うには制限があります。複雑な開発環境を構築したい場合はパソコンが必要ですが、最初の一歩としてタブレットはとても優秀です。
初心者におすすめのプログラミング学習アプリ
タブレットで使えるプログラミング学習アプリはたくさんあります。ここでは、初心者やお子さんでも楽しく学べる代表的なものを紹介します。
Progate
スライド形式で基礎を理解し、実際にコードを書きながら学べる定番アプリです。
HTML、CSS、JavaScript、Pythonなど、人気言語の基礎を短時間で学習できます。
ゲームのようにレベルを上げていく構成なので、飽きずに続けやすいのが魅力です。
ドットインストール
動画で学ぶスタイルの教材サイト。短いレッスン動画で、実際の開発手順をわかりやすく解説しています。
タブレットでもブラウザ経由で視聴でき、すき間時間に少しずつ学習を進めたい人にぴったりです。
Swift Playgrounds
iPadユーザーなら一度は試してほしいのがApple純正の学習アプリ「Swift Playgrounds」。
ゲームのような課題をクリアしながら、iPhoneやMacアプリの開発に使われるSwift言語を楽しく学べます。
子どもでも理解できるよう設計されており、視覚的にプログラミングの概念を掴めるのが特徴です。
Mimo
英語アプリながら、インターフェースがわかりやすく、初心者でも使いやすいと評判です。
1回数分で完結するレッスンが多く、忙しい社会人にもおすすめ。PythonやJavaScript、SQLなど幅広く対応しています。
Dcoder
コードを書いて実行までできる本格派のモバイルエディタ。
40種類以上の言語に対応しており、タブレット上で実際にコードを動かせます。
学習から実践までを1台で完結できるのが魅力です。
タブレットでプログラミング学習を始める前の準備
タブレットで学習を始める前に、少しだけ設定や環境を整えると学びやすくなります。
外付けキーボードの用意
画面キーボードでも入力できますが、コードを書くときはやはりキーの打ちやすさが重要です。
Bluetoothキーボードを接続すると、作業効率が格段に上がります。
インターネット環境を整える
多くの学習アプリはオンライン接続が必要です。Wi-Fiが安定している環境を確保しておきましょう。
オフラインでも学べるアプリもありますが、データ同期や教材更新のためにはネット環境があると便利です。
学習の目的を決める
「Webサイトを作りたい」「ゲームを作りたい」「将来エンジニアを目指したい」など、学びたい目的を明確にするとモチベーションが続きます。
目的に合わせて選ぶ教材や言語も変わってくるので、最初に方向性を決めることが大切です。
タブレット学習を効果的に進めるコツ
1日10分でも継続する
プログラミングは「継続」が一番の鍵です。1日10分でもいいので、毎日触れる習慣を作りましょう。
短時間でも繰り返すことで、文法や構文が自然に身につきます。
小さな成果を積み重ねる
最初から大きな成果を目指すより、「ボタンを押すと文字が出る」「背景色を変える」など、簡単な目標を設定して達成感を得ることが大切です。
小さな成功体験がモチベーションを支えてくれます。
つまずいたら検索する癖をつける
エラーが出ても落ち込む必要はありません。
わからないことが出たら、そのまま検索して調べる習慣をつけましょう。
インターネット上には初心者向けの解説やQ&Aがたくさんあります。問題解決力を育てることが、プログラミング上達への近道です。
コミュニティを活用する
SNSやフォーラムで同じように学んでいる人と交流するのもおすすめです。
悩みを共有したり、作った作品を発表したりすることで、学習のモチベーションが上がります。
子どもと一緒に学べるプログラミングアプリ
最近は小学生でも使えるプログラミング教材が増えています。
親子で一緒に取り組むと、自然とITリテラシーや論理的思考力を養うことができます。
たとえば「ScratchJr」は、キャラクターを動かしながらストーリーを作るアプリ。文字を打たずに、ブロックを組み合わせて動きを指定できるため、幼児でも楽しめます。
また、LEGO®のロボット教材と連携できるアプリもあり、実際に動くものを作る体験ができます。
親がプログラミングを知らなくても大丈夫。タブレットの操作感で直感的に学べるため、一緒に挑戦してみるのも良いでしょう。
タブレット学習で気をつけたいこと
長時間の画面操作に注意
タブレットは手軽に学べる反面、長時間使うと姿勢が悪くなったり、目が疲れやすくなります。
1時間に一度は休憩を挟み、ブルーライトカット設定なども活用しましょう。
保存やバックアップの習慣
学習中に書いたコードや作品は、クラウドストレージ（Google DriveやDropboxなど）に保存するのがおすすめです。
端末トラブルが起きても安心ですし、他のデバイスからもアクセスできます。
これからプログラミングを始めるあなたへ
タブレットは、プログラミング学習の入り口として最適なデバイスです。
パソコンほど複雑な設定もいらず、思い立ったときにすぐ学べます。
学ぶ言語や教材を絞りすぎず、まずは「楽しむ」ことを意識して続けてみましょう。
1週間、1か月と続けていけば、きっと最初は理解できなかったコードの意味も自然とわかるようになります。
大切なのは「完璧を目指すこと」ではなく、「少しずつ続けること」です。
タブレットでプログラミング学習！初心者におすすめのアプリと設定方法
タブレットでプログラミング学習を始めるハードルは、思っているよりずっと低いです。
アプリをダウンロードして、今日からでも始められます。
Progateで基礎を学ぶのもよし、Swift Playgroundsで遊びながらコードを書くのもよし。
自分に合ったスタイルで続ければ、プログラミングはきっと楽しくなります。
最初の一歩を踏み出すだけで、未来の選択肢は大きく広がります。
タブレットでプログラミング学習──今日がそのスタートにぴったりの日です。
