「タブレットがネットに繋がらない……!」
そんな時って、ちょっと焦りますよね。動画も見られないし、調べ物もできない。けれど実は、落ち着いて順番にチェックすれば多くのケースは自分で解決できます。
この記事では、タブレットがネットに繋がらない時に試すべき基本の確認方法から、原因の切り分け方、具体的な対処法までをわかりやすく解説します。
まずは落ち着いて状況を整理しよう
ネットが繋がらない時、焦って色々いじってしまうと余計に混乱してしまうことがあります。
まずは「どこで」「どんな風に」繋がらないのかを整理してみましょう。
- Wi-Fiのマークは表示されている?
- 他の端末(スマホやPC)は繋がる?
- 家以外のWi-Fiでも繋がらない?
この3つを確認するだけで、問題がタブレット側にあるのか、ルーターや回線にあるのかが見えてきます。
Wi-Fi設定を確認してみよう
意外と多いのが、単純にWi-Fiがオフになっているケースです。
設定画面を開いて、Wi-Fiスイッチがオンになっているかをまずチェックしましょう。
また、SSID(ネットワーク名)を間違えて選んでいることもあります。
似た名前のWi-Fiが近くにあると、誤って接続してしまうことも。
一度「接続済みのネットワークを削除(忘れる)」を選んで、改めて正しいSSIDを選び、パスワードを入力し直してみてください。
機内モードがオンになっていない?
出張や旅行などで飛行機を利用したあと、そのまま機内モードをオフにし忘れていることがあります。
機内モードがオンだと、Wi-Fiやモバイル通信はすべて遮断されてしまいます。
クイック設定やステータスバーから、機内モードがオフになっているかを確認しましょう。
それでもダメなら再起動!
「とりあえず再起動してみる」。
これ、地味ですがとても効果的です。
OSやアプリの一時的な不具合、通信モジュールのエラーなどは、再起動で解消することが多いです。
Wi-Fiルーターも同様で、電源を一度抜いて10秒ほど待ち、再び電源を入れ直すと改善するケースが多々あります。
ルーターや回線の問題を切り分ける
タブレットを操作しても改善しない場合は、ルーターや回線側を疑ってみましょう。
ルーターの再起動
モデムやONU(光回線の機器)を含めて、いったん電源を切り、数十秒待ってから再起動します。
ルーターの熱暴走やメモリエラーが原因で通信が不安定になっている場合、これだけで解決することがあります。
電波の届き具合を確認
ルーターとの距離が遠い、壁が厚い、電子レンジの近くなど、電波干渉によって接続が不安定になることもあります。
まずはルーターの近くで試してみましょう。
また、2.4GHz帯より5GHz帯の方が安定することもあります。
他の端末でも試す
スマホやノートPCなど、別の機器でも同じWi-Fiに繋げてみましょう。
他の端末も繋がらないなら、問題はルーターや回線側にあります。
公共Wi-Fi・ホテルWi-Fiで繋がらない場合
カフェやホテルのWi-Fiでは、接続後に「ログインページ」や「利用規約への同意画面」が自動で表示されることがあります。
これをスキップすると、Wi-Fiには接続されていてもインターネットには繋がりません。
もしページが表示されない場合は、ブラウザを開いて何か適当なサイト(例:google.com)にアクセスしてみましょう。
ログイン画面が出てくるはずです。
「接続されているがインターネットなし」と出る時は?
Wi-Fiマークは表示されているのに、ブラウザが開かない。
そんな時は次のような原因が考えられます。
- ルーターがインターネット回線に繋がっていない
- IPアドレスやDNSの設定が異常
- プロバイダ側の障害
この場合は、一度ルーターを再起動し、それでもダメなら公式サイトやSNSで障害情報を確認してみてください。
自分ではどうにもならないケースもあります。
ネットワーク設定をリセットする
長く同じタブレットを使っていると、古いWi-Fi情報や一時キャッシュが原因で接続が不安定になることもあります。
そんな時は「ネットワーク設定のリセット」を試してみましょう。
設定 → システム → リセット → 「Wi-Fi・モバイル・Bluetoothのリセット」
これで保存済みのネットワーク情報が初期化されます。
再接続する際には、Wi-Fiのパスワードを再入力してください。
ソフトウェアアップデートも忘れずに
古いOSやアプリが原因で、通信機能が不安定になることがあります。
特にAndroidやiPadOSの更新を長く放置している場合は要注意。
設定 → システム → ソフトウェア更新 から最新バージョンにしておきましょう。
また、セキュリティパッチの更新も通信安定性に関わることがあります。
スマホのテザリングで試してみよう
家庭のWi-Fiが原因かどうか切り分ける方法として、スマホのテザリングを活用するのも有効です。
スマホの設定で「インターネット共有」や「Wi-Fiホットスポット」をオンにして、タブレットを接続してみましょう。
これで問題なくネットに繋がるなら、タブレット本体は正常ということです。
VPNやセキュリティアプリの影響にも注意
VPNやセキュリティ系のアプリが通信をブロックしているケースもあります。
一時的にオフにして確認してみましょう。
特に企業向けVPNや広告ブロッカーを導入している場合、通信経路が遮断されることがあります。
どうしてもダメな時の最終手段
上記の手順をすべて試しても繋がらない場合、次の2つを検討してみてください。
- 工場出荷時リセット(初期化)
設定やデータをすべて消去し、購入時の状態に戻します。必ずバックアップを取ってから行いましょう。 - メーカーや販売店のサポートに相談
内部のWi-Fiモジュールやアンテナの故障など、ハードウェアの不具合が原因のこともあります。専門サポートに依頼すれば、修理や交換が必要か判断してもらえます。
まとめ|タブレットがネットに繋がらない時の対処法を覚えておこう
ネットが繋がらないと焦りがちですが、実は多くのケースは設定や一時的なエラーによるもの。
Wi-Fi設定の見直し、再起動、ネットワークリセットなどの基本的な対処を順番に試すだけで解決できることがほとんどです。
そして、原因を「タブレット」「ルーター」「回線」のどこに切り分けるかが一番のポイント。
焦らず順番に確認していけば、自然と原因が見えてきます。
タブレットがネットに繋がらない時は、今回紹介した方法をひとつずつ試してみてください。
きっとあなたのタブレットも、また快適にネットに繋がるはずです。
