かつてAndroidユーザーの間で人気を博した「ネクサス（Nexus）」シリーズ。Googleが手がけたこの純正タブレットは、シンプルで軽快、そして何より“Androidらしさ”を存分に味わえる端末として、多くの人に愛されました。
しかし、発売からすでに数年。2025年の今、あのネクサスタブレットはまだ使えるのか？そして、もし買い替えるならどんな機種が代わりになるのか？
この記事では、ネクサスシリーズの魅力を改めて振り返りつつ、今も活用できる理由、さらに最新のおすすめ代替機を紹介していきます。
ネクサスタブレットとは？Googleが生んだ純正Androidの象徴
まず、ネクサスシリーズの基本をおさらいしておきましょう。
NexusはGoogleが主導し、ASUSやHTC、Samsungなどのメーカーと共同開発したスマートデバイスのブランドです。Androidの“教科書”的存在として、余計なカスタムを排したクリーンなOSが特徴でした。
タブレットとして発売されたのは主に以下のモデルです。
- Nexus 7（2012）／Nexus 7（2013）：ASUS製の7インチモデル。軽量・コンパクトで人気を集めた。
- Nexus 10：Samsung製の10インチモデル。当時としては高解像度ディスプレイを搭載。
- Nexus 9：HTC製の8.9インチモデル。プレミアムな仕上がりで、スピーカー性能も高評価。
とくにNexus 7（2013）は完成度が高く、「これぞAndroidタブレットの理想形」とまで言われた名機です。Google PlayブックスやYouTubeを気軽に楽しむには最適の端末でした。
なぜ今、ネクサスシリーズが再評価されているのか
時間が経った今でも、Nexusシリーズは一部のファンの間で「やっぱり良かった」と語られています。その理由はいくつかあります。
シンプルで軽快な操作感
Nexusシリーズ最大の魅力は、なんといっても純正Androidの軽快さ。
メーカー独自のアプリや設定が一切なく、無駄がそぎ落とされたUIが快適でした。
当時のスペックでも動作がスムーズで、現在でも軽い用途なら問題なく動かせるケースがあります。
コンパクトで“ちょうどいい”サイズ
7インチ前後のサイズは、片手で持てる絶妙な大きさ。
ベッドやカフェでの読書、ネットサーフィン、動画視聴にピッタリです。
最近の大型タブレットに比べて扱いやすく、今でもこのサイズ感を求める声は少なくありません。
コミュニティによる延命サポート
Nexusシリーズは公式のOSアップデートが終了していますが、
ユーザーコミュニティによる**カスタムROM（LineageOSなど）**で最新Androidを動かす試みが続いています。
これにより、古いハードでもセキュリティパッチを適用し、最新アプリをある程度使える環境が整います。
DIY的な楽しみも含めて、ガジェット好きにはたまらない存在です。
実際、今でも使えるのか？用途別に検証
動画・音楽視聴用として
YouTubeやNetflixなど、軽めの動画アプリをメインに使う分には、Nexus 7（2013）でも十分対応可能です。
解像度はフルHD、スピーカー音質も良好。Wi-Fi環境が整っていれば快適に再生できます。
ただし、最新アプリによっては対応OSの関係で動作しない場合があるため、非公式ROMでのアップデートを検討してもいいでしょう。
電子書籍リーダーとして
Kindleや楽天Koboなど、読書専用端末としても優秀です。
軽くて持ち運びやすく、7インチ画面が文庫本サイズに近いため、通勤や出張にも向いています。
ブラウザ読書も快適で、「軽い仕事用端末」としてもまだ現役で活躍できます。
家庭用モニターや子ども向け端末に
古いネクサスタブレットは、中古で安価に手に入ります。
子ども用の学習アプリ、動画再生専用端末、あるいはスマートホームのコントローラーとして再利用するのもおすすめです。
Google HomeアプリやSpotifyなどを入れれば、家族で使えるデバイスとして復活します。
注意したいポイント
もちろん、現代の基準で見ると限界もあります。
- バッテリーの劣化
- 最新アプリが非対応の場合がある
- ストレージ容量が少ない（16〜32GB）
- カメラ性能は低め
こうした点を踏まえると、**「サブ端末」や「特定用途専用」**として活用するのが現実的です。
メイン端末として使うなら、やはり現行モデルへの買い替えが無難でしょう。
ネクサスシリーズの精神を継ぐ最新代替機たち
もし「ネクサスのようなタブレットを今買うなら？」という問いに答えるなら、以下の3機種は外せません。
Google Pixel Tablet
Googleが再び手がけた純正タブレット。
Tensor G2チップ搭載で処理能力が高く、ネクサス時代の“クリーンなAndroid体験”を最新技術で再現しています。
長期アップデート保証もあり、Googleサービスとの親和性も抜群。
「ネクサスの進化形」と呼ぶにふさわしい存在です。
Samsung Galaxy Tab S11
SamsungはAndroidタブレット市場を長年リードしてきました。
最新のGalaxy Tab S11は、有機ELディスプレイ・高音質スピーカー・S Pen対応と、クリエイティブ用途にも最適。
UIも洗練され、マルチタスク性能も大幅に向上しています。
ネクサスからのステップアップにはうってつけです。
OnePlus Pad 3
OnePlus Pad 3など、近年注目を集めるOnePlusのタブレットも魅力的。
軽量・高リフレッシュレートディスプレイで操作が滑らか。
デザイン性にも優れ、コスパも高いモデルが多いです。
「性能重視だけど価格は抑えたい」という層におすすめできます。
価格を抑えたいならエントリー機も選択肢に
Galaxy Tab A9+やLenovo Tabシリーズなど、手頃な価格で実用性の高いモデルも豊富です。
これらはSNSや動画視聴、ウェブ閲覧中心なら十分な性能。
最新のAndroid OSを搭載し、セキュリティ面でも安心感があります。
「Nexus 7（2013）の代わりが欲しい」という人には、ちょうど良いバランスの端末でしょう。
ネクサスの存在が教えてくれた“Androidの原点”
Nexusシリーズが持っていた魅力は、決してスペックだけではありません。
「無駄をそぎ落としたシンプルさ」「Googleが描く理想のAndroid体験」——。
それこそが、多くのファンを惹きつけた理由です。
時代が進み、性能が何倍にも向上した今でも、その思想はPixelシリーズに受け継がれています。
そして、手元に古いNexus 7（2013）があるなら、すぐに捨ててしまうのはもったいない。
ちょっとした使い道を見つけて、もう一度電源を入れてみてください。
少しの工夫で、きっとまだ“現役”として息を吹き返してくれるはずです。
ネクサスシリーズのタブレット再評価！今でも使える理由と最新代替機【まとめ】
ネクサスシリーズは、今見ても名機と呼ぶにふさわしいタブレットでした。
軽快な動作、扱いやすいサイズ、そして純正Androidならではの潔さ。
こうした特長は、最新のGoogle Pixel TabletやGalaxy Tab S11、OnePlus Pad 3にも脈々と受け継がれています。
もしあなたが「もう一度ネクサスのようなタブレットが欲しい」と思うなら、
その答えはきっと現代のGoogle製品やAndroidタブレットの中に見つかるはずです。
古き良きネクサスの再評価とともに、あなたの中の“Androidの原点”をもう一度思い出してみてください。
