タブレットを使っていると「Wi-Fiが遅い」「つながらない」といった悩みを感じたことはありませんか?
特に Windows 11 搭載タブレットは、設定や環境によって通信の快適さが大きく変わります。
この記事では、「タブレットをWi-Fiで快適に使う方法」 をテーマに、初心者でもすぐ実践できる設定ポイントと注意点をわかりやすく解説します。
Wi-Fiの仕組みを知ることが快適利用の第一歩
Wi-Fiはケーブルを使わずにインターネットへ接続する仕組み。
タブレットやスマホ、PCなどがルーターと電波で通信を行うことで、どこでもネットにアクセスできます。
Wi-Fiには主に3つの周波数帯があります。
- 2.4GHz帯:電波が遠くまで届くが混雑しやすい
- 5GHz帯:高速だが障害物に弱い
- 6GHz帯(Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7):最新規格。より安定・高速
Windows 11 タブレットを使うなら、まず自分のルーターがどの帯域に対応しているか確認しましょう。高速通信を重視するなら5GHz以上を選ぶのがポイントです。
Windows 11でWi-Fiを設定する基本手順
接続の手順自体はシンプルです。
- 画面右下のネットワークアイコンをタップ
- Wi-Fiをオンにする
- 一覧から接続したいSSID(ネットワーク名)を選ぶ
- パスワードを入力して接続完了
ここでよくあるミスが「前に接続した古いネットワークを自動接続のままにしている」ケース。
不要なネットワークを削除しておくと、意図しない切り替えを防げます。
Wi-Fiが遅い・切れるときのチェックポイント
「つながってはいるけど、なんだか遅い」「すぐ途切れる」──そんなときは、設定を少し見直すだけで改善できることがあります。
1. 電波の届き方を見直す
Wi-Fiの電波は障害物や距離に弱いです。
ルーターはできるだけ高い位置、部屋の中央に設置し、壁や家電から離してみましょう。
特に電子レンジやBluetooth機器は干渉しやすいので注意が必要です。
2. ルーターの再起動
意外と効果的なのが「再起動」。
ルーターは長期間動かし続けるとキャッシュが溜まり、速度低下を起こすことがあります。
数日に一度電源を入れ直すだけで、通信が安定することもあります。
3. ネットワークのリセット(Windows 11機能)
Windows 11には「ネットワークのリセット」という便利な機能があります。
Wi-Fiが不安定なとき、これを行うとネットワークアダプターが再インストールされ、設定も初期状態に戻ります。
操作手順は以下の通りです。
- 設定 → ネットワークとインターネット → 詳細ネットワーク設定 → ネットワークのリセット
数分で完了し、Wi-Fi接続がスムーズになることがあります。
パフォーマンスを上げるための設定テクニック
電源設定の見直し
タブレットはバッテリー駆動が基本のため、省電力設定によってWi-Fiアダプターの性能が制限されていることがあります。
「設定 → システム → 電源とバッテリー」で、電源プランを「バランス」または「高パフォーマンス」に変更してみましょう。
通信の安定性が向上するケースがあります。
ネットワークアダプターの省電力設定をオフに
Wi-Fiが頻繁に切れるときは、アダプターが省電力モードで自動的に通信を休止している可能性があります。
デバイスマネージャーでWi-Fiアダプターのプロパティを開き、「電力の節約を許可しない」に設定することで、安定性が改善します。
DNS設定を変更する
DNS(ドメインネームシステム)は、URLをIPアドレスに変換する仕組み。
ここをGoogle Public DNS(8.8.8.8など)やCloudflare(1.1.1.1)に変更することで、サイト読み込み速度が上がることがあります。
変更は「ネットワークとインターネット → Wi-Fi → プロパティ → IP設定」から可能です。
ルーター側の設定も見直してみよう
Wi-Fiを快適に使うためには、タブレット側だけでなくルーター設定も重要です。
- チャネルを変更する:混雑しているチャネルを避ける
- ファームウェアを最新に更新:不具合修正や速度改善につながる
- 5GHz帯を優先接続にする:速度と安定性を両立
もしマンションやアパートで多くのWi-Fiが飛び交っているなら、チャネルの競合を避けるだけで通信が見違えることもあります。
公衆Wi-Fiを使うときの注意点
カフェや駅などで提供されている無料Wi-Fiは便利ですが、セキュリティ面で注意が必要です。
暗号化が弱いWi-Fiでは、通信内容が第三者に覗かれる可能性もあります。
安全に使うためには:
- HTTPS通信のサイトだけを利用する
- 重要なパスワード入力や決済は避ける
- VPNを利用して通信を暗号化する
特に仕事用タブレットや個人情報を扱う端末では、VPNアプリを導入しておくと安心です。
Windows 11 タブレット特有のポイント
Windows 11では、従来のように「タブレットモード」ボタンはなくなりました。
キーボードを外すと自動的にタッチ操作に最適化されます。
Wi-Fi設定は通常のPCと同じ手順で行えるため、操作に迷うことはありません。
また、OSのアップデート時にネットワーク関連の不具合が改善されることも多いため、常に最新の状態を保つことが快適な通信環境を維持するコツです。
Wi-Fiを長く快適に使うためのメンテナンス習慣
- 定期的にルーターを再起動
- タブレットのOS・ドライバーを最新に保つ
- 不要なWi-Fiネットワークを削除
- 電波の届きにくい部屋では中継器の活用も検討
こうした小さな習慣の積み重ねが、快適な通信を長く維持する秘訣です。
SurfaceをWi-Fiで快適に使う方法のまとめ
ここまで紹介した設定や注意点を整理すると、快適なWi-Fi環境は「環境」「設定」「メンテナンス」の3つで決まります。
- 電波環境を整える(ルーターの位置・帯域の選択)
- Windows 11 の設定を最適化する(省電力・DNS・ネットワークリセット)
- 定期的な見直しとアップデートを欠かさない
これらを意識するだけで、動画視聴やリモートワーク、オンライン学習など、タブレットの使い勝手が格段に良くなります。
Wi-Fiは「設定して終わり」ではなく、「定期的に見直すことで進化する」もの。
あなたのWindows 11タブレットも、少しの工夫で驚くほど快適に生まれ変わります。
最後まで読んでくれたあなたが、今日から快適なWi-Fiライフを楽しめることを願っています。
