スマートウォッチの人気ブランド「ガーミン(Garmin)」の中でも、コスパの良さと使いやすさで支持を集めてきたのが「Venu SQ」シリーズ。その最新モデル「Venu SQ 2」は、初代から見た目も中身も大幅に進化したと話題です。
今回は、実際に使ってわかった違いや進化ポイントを、初代モデルと比較しながら徹底レビューします。
ディスプレイが劇的に進化。見た目の印象が一変
まず最初に感じるのは、画面の美しさの違いです。
初代Venu SQは液晶ディスプレイ(LCD)でしたが、Venu SQ 2では有機EL(AMOLED)を採用。これが想像以上に大きな差を生みました。
AMOLEDは黒の表現が深く、発色も鮮やか。通知や文字、グラフなどの情報がくっきり見えるようになり、屋外でも見やすさが格段にアップしました。
1.4インチにサイズアップしたことで、情報量も増加。地図やアクティビティ画面も一目で把握でき、見た目も高級感が増しています。
「視認性」「デザイン性」「満足度」の三拍子がそろった進化ポイント。これは間違いなく、Venu SQ 2を選ぶ決め手のひとつになるでしょう。
バッテリーが約2倍に。毎日の充電から解放される安心感
スマートウォッチの使い勝手を大きく左右するのが、バッテリーの持ち。
Venu SQ 2ではこの点が大幅に改善されています。
初代はスマートウォッチモードで約6日間ほどの稼働時間でしたが、SQ 2では最大11日間とほぼ倍に。
毎日充電しなくてもいいのは、忙しい日常の中でかなりありがたいポイントです。
さらにGPSモードでの持続時間も延びており、ランニングやウォーキングの計測中もバッテリー切れを心配することが減りました。
「長持ち=気軽に使える」この感覚が、SQ 2の大きな魅力です。
健康モニタリング機能が大幅強化
Venu SQ 2では、健康関連のセンサーがアップデートされ、測定精度が向上しました。
基本的な心拍数や消費カロリーだけでなく、血中酸素(SpO₂)、ストレスレベル、呼吸数、睡眠ステージの分析など、日常の体調をより多角的に可視化できます。
特に注目なのは「Body Battery」機能。
これは一日の活動や休息データをもとに、体のエネルギー残量を数値化するガーミン独自の指標です。
仕事で疲れが溜まっているのか、それともトレーニングができる状態なのかが一目でわかり、日々の行動に役立てやすくなりました。
また、5分間で主要な健康データをまとめて記録できる「Health Snapshot」機能も便利。
定期的な健康チェックをしたい人にもぴったりのアップデートです。
スポーツ対応の幅が広がり、アクティブ派も満足
ガーミンといえばスポーツウォッチとしての信頼性の高さが魅力ですが、Venu SQ 2もそのDNAをしっかり引き継いでいます。
対応するアクティビティは25種類以上。
ランニング、サイクリング、水泳(5ATM防水対応)、ヨガ、筋トレなど、ほとんどのエクササイズをカバーします。
また、みちびきを含む複数衛星測位(GPS/GLONASS/GALILEO)に対応し、屋外トレーニング時の測位精度が非常に高いのも特長です。
安全面では、転倒検知や事故通知などの機能も搭載。
ランや通勤時の安心感にもつながります。
音楽・決済・通知。日常の使いやすさも向上
Venu SQ 2は健康管理だけでなく、日常生活を快適にするスマートウォッチ機能も充実しています。
通知機能では、スマートフォンの着信やメッセージを手元で確認可能。Androidスマホなら簡単な返信もできます。
また、「Garmin Pay」に対応しており、キャッシュレス決済が可能。
コンビニなどの支払いを手首で済ませられる便利さは、一度体験すると手放せません。
さらに「Venu SQ 2 Music」モデルでは音楽を本体に保存でき、Bluetoothイヤホンを接続すればスマホなしでランニング中に音楽を楽しめます。
このあたりの“生活に溶け込む使いやすさ”が、ガーミンが支持される理由のひとつです。
初代Venu SQの弱点を見事に克服
初代Venu SQもコスパの良いモデルでしたが、今振り返るといくつかの弱点がありました。
たとえば、液晶ディスプレイの視認性の低さ、バッテリーの短さ、センサーの精度や対応スポーツの少なさなど。
Venu SQ 2は、そうした不満を一つひとつ解消しています。
結果的に「入門機」というより、「これ1本で健康管理もフィットネスも日常生活もカバーできる」完成度に近づきました。
価格帯としては上位モデルより手頃ながら、満足度は大きく向上。
ガーミンらしい堅牢さや精度を保ちつつ、より幅広い層にフィットする製品になっています。
実際に使って感じた魅力と注意点
Venu SQ 2を使って感じる最大の魅力は、“無理なく続けられる心地よさ”です。
軽くて装着感がよく、操作も直感的。表示も見やすいので、毎日自然に手首を見る習慣がつきます。
一方で注意したいのは、通話機能や音声アシスタントが非対応な点。
Apple Watchなどの「スマホ代替」としての使い方を期待する人には少し物足りないかもしれません。
ただ、逆に言えば“必要な機能に集中している”とも言えます。
余計な通知やアプリに振り回されず、自分の体調やライフスタイルにフォーカスできる点こそ、ガーミンの魅力とも言えるでしょう。
どんな人におすすめか
Venu SQ 2は、次のような人に特におすすめです。
- スマートウォッチ初心者で、使いやすさと見やすさを重視したい
- 健康管理をしっかり行いたい
- ランニングやヨガなど複数の運動を日常的に行う
- 通勤や外出先でスマホを取り出さずに通知や決済を済ませたい
- 充電の頻度を減らしたい
逆に、通話やアプリ操作などを中心に使いたい人は、上位機種(Venu 3など)を検討してもいいでしょう。
ガーミンVenu SQ 2の進化ポイントを振り返って
最後にもう一度、ガーミンVenu SQ 2の進化ポイントを整理します。
- ディスプレイがAMOLED化し、見やすく美しく
- バッテリー寿命が約2倍に延長
- 健康モニタリング機能が精度・項目ともに向上
- アクティビティ対応数が増加
- キャッシュレス決済・音楽保存・通知機能など、日常の快適さもアップ
初代Venu SQを「もう少しこうだったら」と感じていた人には、まさに理想的なアップグレードモデル。
初めてのスマートウォッチとしても、長く使える安定感があります。
ガーミンVenu SQ 2は、“派手すぎず、でも確実に進化した”頼れる相棒。
見た目も機能もスマートに進化した一台として、これからの健康管理とライフログを支えるパートナーになるはずです。
