マラソンやランニングを習慣にしていると、「もっと効率的に走りたい」「自分の成長を数値で見たい」と感じる瞬間がありますよね。そんなとき頼りになるのが、スマートウォッチ。最近のモデルはただの時計ではなく、GPSで走行ルートを正確に記録し、心拍数やペース、消費カロリーまで細かく計測してくれます。
この記事では、マラソンにぴったりのスマートウォッチを厳選して8モデル紹介します。初心者から上級ランナーまで、それぞれの走り方に合ったおすすめポイントも解説していきます。
なぜマラソンにスマートウォッチが必要なのか
マラソンは「距離」「ペース」「体調管理」がカギ。スマートウォッチを使えば、これらをすべて可視化できます。
・GPSで走行距離とルートを正確に記録
スマートウォッチの一番の強みはGPS機能。最近のモデルは複数の衛星(GLONASSやGalileoなど)に対応しており、ビル街や山間部でも誤差が少なく、安定した測位ができます。
・ペース管理がしやすくなる
「1kmごとのラップタイム」や「平均ペース」をリアルタイムで確認できるため、レース中のペース維持に役立ちます。感覚ではついオーバーペースになりがちですが、数字で見ることで冷静に走れます。
・心拍数・消費カロリーで体の負荷を把握
光学式心拍センサーでリアルタイムに心拍数を測定。トレーニング強度をコントロールしながら、安全かつ効果的に走れます。VO2max(最大酸素摂取量)や回復時間を分析できるモデルもあり、コンディション管理がしやすいのもポイントです。
スマートウォッチを選ぶときのポイント
1. GPS精度
マラソン用途では必須です。複数衛星対応モデルほど測位精度が高く、距離やペースの誤差が少なくなります。
2. バッテリーの持ち
フルマラソンは4〜6時間走ることが多いため、GPSモードで10時間以上持つモデルが理想です。超長距離のウルトラマラソンを目指すなら、30時間以上持つモデルも視野に。
3. 心拍センサーの精度
手首で計測するタイプが一般的ですが、モデルによって精度に差があります。高精度を求めるなら、心拍ベルト連携可能な機種が安心です。
4. 軽さと装着感
長時間のランニング中は、わずかな重さでも気になります。40g台までの軽量モデルが快適です。
5. 防水・耐久性
汗や雨にも耐える防水性能(5ATM以上)があると安心。マラソン当日の天候が悪くても問題ありません。
6. アプリ連携
Garmin ConnectやStravaなどのアプリと連携できると、走行データをグラフ化して振り返るのが簡単です。モチベーション維持にもつながります。
マラソンに最適なスマートウォッチおすすめ8選
ここからは、走行データを正確に記録できる注目モデルを紹介します。価格帯や特徴を踏まえて、自分に合う一本を見つけてみてください。
1. Garmin Forerunner 255 シリーズ
ランナーの定番。Garminはマラソンウォッチの代名詞です。中でも「Garmin Forerunner 255」「Garmin Forerunner 965」は人気モデル。
・GPS精度が非常に高く、都市部でも正確
・ランニングダイナミクス(ピッチ・上下動・接地時間など)を解析
・VO2maxやトレーニング負荷、回復時間も自動計算
操作も直感的で、トレーニングデータをしっかり分析したい中〜上級者におすすめです。
2. COROS PACE 3
軽量でコスパが高いと話題のモデル。33,000円前後ながら、Garminに匹敵する機能を持っています。
・わずか30g台と超軽量
・GPS精度が高く、複数衛星対応
・最大38時間のGPS稼働時間
マラソン初心者〜中級者にちょうど良く、「軽くて正確な時計がほしい」という人にぴったりです。
3. Garmin Venu 2 Plus
ランニングも健康管理も一台で完結したい人向け。心拍、睡眠、ストレス、血中酸素濃度などをトータルで計測します。
・スマートフォン通知・音楽再生にも対応
・トレーニングモードでのペース・心拍データが精確
・スタイリッシュなデザインで普段使いにも最適
フルマラソンを走る人はもちろん、日常生活の健康管理にも使える万能モデルです。
4. KIPRUN GPS 500 by COROS
デカトロンのKIPRUNとCOROSが共同開発したランニング専用モデル。コスパが抜群です。
・GPSと心拍計の基本性能が安定
・初めてのスマートウォッチにも扱いやすい操作性
・防水・軽量設計でトレーニングにも最適
「最初の一本」として買って損のないモデルです。
5. Polar Pacer Pro
トレーニング分析に強いPolar。特にランニングフォームや心拍ゾーン管理が細かく解析できます。
・軽量で手首へのフィット感が良い
・VO2maxやランニングパフォーマンスを自動分析
・トレーニング負荷と回復状態をグラフで可視化
科学的に練習を積みたいタイプのランナーにおすすめ。
6. Suunto 9 Peak Pro
北欧ブランドらしいミニマルデザインと頑丈さが特徴。山岳マラソンやトレイルランにも強い。
・防水・耐久性が高く、環境変化に強い
・最大40時間のGPS使用が可能
・高度・気圧・ルートナビゲーションも搭載
アウトドアも楽しみたいランナーにぴったりです。
7. Xiaomi Redmi Watch 5 Active
「できるだけ安く始めたい」という人に最適な入門モデル。3,000円台で基本機能をしっかり搭載。
・GPS、心拍、歩数、睡眠データを計測
・軽量で装着感が良い
・アプリ連携で走行記録も管理可能
精度は上位機種に劣りますが、ウォーキングやジョギング中心なら十分。
8. Apple Watch Series 10
Appleユーザーなら外せない選択肢。ヘルスケア機能の進化が著しく、ランニングにも強化されています。
・高精度GPSと心拍センサー搭載
・ワークアウトアプリが充実
・iPhoneとの連携でデータ管理がスムーズ
バッテリーは短めですが、短距離〜ハーフマラソン中心なら問題なし。Apple Payや通知機能など、日常の利便性も魅力です。
用途別おすすめの選び方
・初心者/コスパ重視 → COROS PACE 3、KIPRUN GPS 500 by COROS、Xiaomi Redmi Watch 5 Active
・中級〜上級ランナー → Garmin Forerunner 255 シリーズ、Polar Pacer Pro
・健康管理も重視したい → Garmin Venu 2 Plus、Apple Watch Series 10
・トレイルラン・アウトドア派 → Suunto 9 Peak Pro
スマートウォッチの注意点
便利なスマートウォッチですが、いくつか気をつけたいポイントもあります。
・手首式心拍センサーは胸ベルトに比べて誤差が出ることがある
・GPS精度は環境によってブレる(高層ビルやトンネル内など)
・長時間のGPS使用はバッテリー消費が早い
それでも、走行データを蓄積し、自分の走りを「見える化」できるメリットは大きいです。定期的に充電し、誤差を理解したうえで使えば、非常に頼もしい相棒になります。
まとめ:マラソンに最適なスマートウォッチで走りを進化させよう
マラソンにおけるスマートウォッチは、もはや“便利グッズ”ではなく“トレーニングパートナー”。
距離・ペース・心拍を正確に記録できることで、自分の走りのクセや課題が見えてきます。
GarminやCOROSのようにランニング特化のモデルから、Apple Watchのような多機能モデルまで、選択肢は幅広くなっています。
自分の目的と予算に合わせて最適な一本を選び、日々の練習をデータで磨き上げていきましょう。
スマートウォッチを使えば、マラソンの走りは確実に変わります。あなたの次の自己ベスト更新を、手元の一台が支えてくれるはずです。
