「スマートウォッチでバーコード決済ができたら便利そう…」
そう思ったことはありませんか？
スマホを取り出さずに、手首の時計だけで支払いが完了する。ちょっと未来っぽくてスマートですよね。
でも実際のところ、「どの機種で使えるの？」「設定は難しくない？」「注意点はある？」といった疑問を持つ人も多いはず。
この記事では、スマートウォッチでバーコード決済を使うための方法や対応機種、知っておきたい注意点をわかりやすく紹介します。
スマートウォッチでできる決済の種類
まず理解しておきたいのが、「スマートウォッチでできる決済」には大きく2つのタイプがあるということです。
- タッチ決済（NFC・FeliCa方式）
いわゆる「かざすだけで支払う」タイプです。Apple PayやGoogleウォレット、Suica、iD、QUICPayなどが代表的。 - バーコード・QRコード決済
ウォッチの画面にコードを表示して、レジで読み取ってもらう方式。PayPayや楽天ペイ、d払い、au PAYなどが該当します。
今回の記事でメインに扱うのは2つ目の「バーコード・QRコード決済」。
非接触型とは仕組みが違うので、対応機種や設定方法にも注意が必要です。
スマートウォッチでバーコード決済を使うメリット
わざわざスマートウォッチで支払う必要ある？
そう思うかもしれませんが、実際に使ってみると想像以上に便利です。
- スマホを出さずに支払える
買い物中にバッグやポケットからスマホを探す手間がなくなります。特に荷物が多い時はかなりラク。 - 手がふさがっていても決済可能
子どもを抱っこしている、傘を持っているなど、片手がふさがっていても手首の動きだけで支払いできます。 - スムーズでスマートな印象
会計がスピーディで、ビジネスシーンでも好印象。非接触で清潔という面でもメリットがあります。
ただし、これらの便利さを享受するには「対応しているスマートウォッチ」であることが前提です。
バーコード決済に対応している主なスマートウォッチ
実は、すべてのスマートウォッチがバーコード決済に対応しているわけではありません。
現時点で日本国内でバーコード決済アプリが使える代表的なモデルは**Apple Watch**のみです。
Apple Watch
- 対応サービス：PayPay、楽天ペイ、d払い、au PAY など
- 使い方：ウォッチにアプリをインストールし、iPhoneと連携しておくと、手首の画面上にバーコード／QRコードを表示できます。
- 特徴：画面の明るさや解像度が高く、スキャナーでの読み取りもスムーズ。防水・防塵仕様で日常使いにも安心です。
Wear OS搭載ウォッチ（Google Pixel Watch 3、Google Pixel Watch 2、Google Pixel Watch、Garmin Venu 2 Plusなど）
- 主な対応サービス：Googleウォレット、Suica、iD、QUICPayなど（＝タッチ決済が中心）
- バーコード決済の対応：現在のところ、PayPayなどのQRコード決済アプリはインストール非対応。
- ポイント：コード決済は難しいが、NFCによる非接触決済には強い。
FitbitやXiaomi、Huaweiなどの海外ブランド
- 特徴：ヘルスケア機能中心。決済機能は限定的。
- 注意点：日本国内向けモデルでもバーコード決済はほぼ非対応。ウォレット機能があっても対応サービスが限られます。
結論として、「バーコード決済をスマートウォッチで使いたい」ならApple Watchが現状ベスト。
Android系では、タッチ決済の利用を検討するのがおすすめです。
スマートウォッチでバーコード決済を設定する手順（Apple Watchの場合）
実際にApple WatchでPayPayなどを使う手順を簡単にまとめておきます。
- iPhoneにバーコード決済アプリをインストール
例：PayPay、楽天ペイ、d払いなど。 - アカウント登録と支払い方法の設定
クレジットカードやチャージ残高を設定しておきます。 - Apple Watchにアプリをインストール
iPhoneのWatchアプリを開き、「利用可能なアプリ」から対象アプリをウォッチに追加します。 - Apple Watchでアプリを起動
手首の画面にバーコードやQRコードが表示されるようになります。 - 店舗でスキャンしてもらうだけ
レジで「PayPayで支払います」などと伝え、ウォッチのコードを読み取ってもらえばOK。
操作はシンプル。慣れれば数秒で決済完了です。
バーコード決済を使うときの注意点
便利なバーコード決済ですが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
1. 画面の明るさと読み取り角度
バーコードが暗すぎたり、光が反射しているとスキャンに失敗することがあります。
特に屋外や照明の強い場所では、手首の角度を少し変えると読み取りやすくなります。
2. スマホとの連携が必須
バーコード決済アプリは、ウォッチ単体では動作しない場合が多いです。
iPhoneとの接続が切れていると、コードが表示されないこともあります。
3. 残高・チャージの事前確認
残高不足で決済エラーになるケースも。
出かける前にスマホのアプリでチャージしておくのが安心です。
4. 紛失・盗難時の対策
ウォッチを落とした場合、不正利用のリスクもあります。
Apple Watchの場合、「iPhoneを探す」機能から遠隔でロックやデータ削除が可能なので、設定をオンにしておきましょう。
5. 海外モデルは非対応の場合がある
輸入品や海外版のスマートウォッチは、日本のバーコード決済アプリに対応していないことが多いです。
購入前に「日本版」「国内仕様」と明記されているか確認を。
バーコード決済以外の選択肢も知っておこう
もしあなたのスマートウォッチがバーコード決済に非対応でも、あきらめる必要はありません。
NFCを使ったタッチ決済なら、多くの機種で利用できます。
- Googleウォレット（旧Google Pay）：Suica、iD、QUICPayなどが利用可能。
- Apple Pay：iD、QUICPay、Suicaなど幅広く対応。
- Garmin Pay／Fitbit Pay：対応カードを登録すれば一部のクレジット決済に対応。
タッチ決済なら、スマートウォッチをかざすだけ。
通信がオフでも決済できる場合があるので、安定性ではQRコード決済より優秀です。
スマートウォッチ決済をもっと快適に使うコツ
- ウォッチのショートカットに「Payアプリ」を設定しておく
- 決済前に画面を明るくしておく
- チャージや残高確認をルーティン化する
- 支払い履歴を定期的にチェックする
- バッテリー残量を常に意識する
これらを意識するだけで、日常の支払いがスムーズになります。
今後のスマートウォッチ決済の展望
日本ではまだ「バーコード決済＝スマートフォン」が主流ですが、
今後はスマートウォッチでも使える範囲が広がる見込みです。
Android陣営もGoogleウォレットを軸に、各社が独自の決済機能を拡充中。
Apple Watchに続き、Wear OSウォッチでもPayPayなどが利用できるようになる日も近いかもしれません。
ウェアラブルデバイスが進化することで、財布もスマホも持たない「完全ハンズフリー決済」が現実になるでしょう。
スマートウォッチでバーコード決済を使う方法をマスターしよう
ここまで紹介してきたように、スマートウォッチでバーコード決済を使うには対応機種や設定がカギになります。
現状ではApple Watchがもっとも実用的で、設定も簡単。
一方で、Android系スマートウォッチではNFCによるタッチ決済を活用するのが現実的です。
どちらにせよ、手首ひとつで支払いが完結する体験は一度使うと手放せません。
日常を少しスマートにしたいなら、ぜひ一度試してみてください。
スマートウォッチでバーコード決済を使う方法と注意点を押さえて、便利で安心なキャッシュレス生活を始めましょう。
