最近はキャッシュレス決済が当たり前になってきて、「スマホを出さずに支払いを済ませたい」という人も多いですよね。中でも人気のPayPayを“スマートウォッチで使いたい”という声は非常に多いです。ただ実際のところ、Androidスマホと連携してPayPay決済ができるスマートウォッチはまだ限られているのが現状です。
ここでは、現状の対応状況を整理しつつ、代替手段も含めておすすめモデルを紹介します。
スマートウォッチでPayPayを使う現状は?
まず結論から言うと、2025年現在、Android向けスマートウォッチでPayPay決済を直接使えるモデルはほぼ存在しません。
これは、PayPayアプリがWear OS(Googleが提供するスマートウォッチ用OS)に公式対応していないためです。Apple WatchにはiOS専用のPayPayアプリが用意されていますが、Androidではスマートウォッチ用アプリがリリースされていないのです。
理由は主に以下の3つです。
- コード(QR)決済方式がウォッチの小さな画面では操作しづらい
- 店舗側の読み取り端末が腕時計での提示に対応していない場合が多い
- Wear OS向けPayPayアプリの開発・保守コストが高い
つまり、PayPayは今のところスマホ専用アプリに留まっているということです。
ではAndroidユーザーはどうすればいい?
「手首で支払いたい」というニーズを叶えるには、PayPay以外のタッチ決済(NFC/FeliCa)方式を活用するのが現実的な選択です。
具体的には以下のような決済手段があります。
- Google ウォレット(Google Pay)経由で使うSuica、PASMO、iD、QUICPay
- 対応カードを登録して非接触決済する方法(Visaタッチなど)
これらはAndroid対応のスマートウォッチでも利用可能です。レジのリーダーに「時計をかざす」だけで支払いが完結するため、PayPayの代わりとして十分便利に使えます。
PayPay対応を“待ちながら”選びたいおすすめ7選
ここからは、PayPayアプリの今後の対応を期待しつつ、Androidスマホで快適に決済・日常利用できるおすすめスマートウォッチ7選を紹介します。
どのモデルもGoogleウォレット対応やFeliCa搭載で、現状最も実用的な選択肢です。
1. Google Pixel Watch 2
Google純正のスマートウォッチ。
最新のWear OS 5を搭載し、Googleウォレット・Suica・iD・QUICPayに対応。
Androidとの相性が抜群で、Google Payを通じたタッチ決済がスムーズに使えます。
PayPayは非対応ですが、今後のアップデートによる対応拡大が期待されています。
2. Samsung Galaxy Watch6
Samsungのフラッグシップモデル。
日本向けモデルではFeliCa対応で、Suica・QUICPayなどが利用可能。
ベゼル回転操作の快適さや、明るく高精細なディスプレイも魅力。
Androidユーザーにとっては、Pixel Watchと並ぶ有力候補です。
3. TicWatch Pro 5
モブボイ社の高性能Wear OSウォッチ。
Googleウォレット対応でタッチ決済可能。
二層ディスプレイ構造でバッテリー持ちが良く、アウトドアでも活躍します。
PayPayは使えませんが、Google Pay経由の支払いでほぼ代用できます。
4. Fitbit Versa 4
健康管理に特化したFitbitシリーズ。
Googleに買収されたことで、Googleウォレットが正式対応しています。
Androidとの連携性も改善されており、非接触決済+フィットネス両方を重視する人におすすめ。
軽量で装着感がよく、日常使いにも最適です。
5. GARMIN Venu 3
スポーツ系スマートウォッチの定番ブランド。
Garmin Payを使ってVisaやMastercardを登録すれば、ウォッチ単体でタッチ決済が可能。
スマートフォンのOSを問わず使える点がメリットです。
PayPayは使えませんが、スポーツ中にスマホを持たずに支払える快適さは大きな魅力。
6. Fossil Gen 6
スタイリッシュなデザインで人気のFossil。
Wear OS対応でGoogleウォレットが利用可能。
クラシカルな外観ながら、心拍計・SpO2測定など最新機能も充実。
ファッション性重視のAndroidユーザーにぴったりの選択肢です。
7. Xiaomi Watch 2 Pro
コスパ抜群の最新モデル。
Wear OS搭載でGoogleウォレット対応、日本版ではFeliCaにも対応予定。
バッテリー持ちが良く、価格帯を抑えたい人に最適。
PayPay非対応ながら、Suica・iDで日常のキャッシュレス生活が快適にこなせます。
PayPayがスマートウォッチに対応しない理由をもう少し深掘り
「なぜApple Watchではできて、Androidではできないの?」と感じる人も多いですよね。
その理由を少しだけ掘り下げます。
- iOSとwatchOSの統合性が高い
Appleはハードとソフトを自社で統一しているため、セキュリティ・UI・決済フローを一貫して制御できます。
一方Androidはメーカーごとに機能差があり、PayPayアプリを安定動作させるのが難しいのです。 - 日本市場向けのFeliCa対応差
FeliCa(非接触通信)は日本独自仕様。Appleは日本専用チップを早期に導入しましたが、Android側は対応が遅れた経緯があります。 - PayPay側の開発優先順位
PayPayはユーザーの大半がスマホ利用。スマートウォッチ対応は需要に対してコストが見合わないと判断されていると考えられます。
ただし、Wear OSが進化を続けており、今後はPayPayアプリのウォッチ版が登場する可能性も十分あると見られています。
代替決済を活用してキャッシュレスを極める
PayPayがスマートウォッチで使えなくても、キャッシュレスライフを快適にする方法はあります。
- SuicaやPASMOをウォッチに登録して交通機関+買い物をスマート化
- iD/QUICPayでコンビニや自販機の支払いを腕だけで完結
- VisaタッチやMastercardコンタクトレスを利用する
- PayPayはスマホメインにし、ウォッチは補助決済ツールとして使う
このように「手首ではタッチ決済」「スマホではコード決済」という併用スタイルが今のベストバランスです。
まとめ:PayPay決済に対応したAndroid向けスマートウォッチおすすめ7選!
現時点では、Android向けスマートウォッチでPayPayを直接使うことはできません。
しかし、Googleウォレットを通じたSuica・iD・QUICPay・Visaタッチなど、実用的なキャッシュレス手段はすでに整っています。
Pixel WatchやGalaxy Watchなど、機能面でもデザインでも優秀なモデルを選べば、スマホを取り出さずに生活がぐっと便利になります。
そして何より、Wear OSの進化とPayPayの今後の動向に期待が高まります。
今のうちにAndroid対応のスマートウォッチを手に入れておけば、将来的にPayPay対応が解禁されたとき、すぐに手首だけで支払いができるようになるかもしれません。
キャッシュレスの最前線を先取りしたいなら、今が選びどきです。
