最近、「デスクトップほどの性能はいらないけど、ノートPCよりもパワーがほしい」という声をよく耳にします。そんな人にぴったりなのが、AMDの最新CPU「Ryzen7 8845HS」を搭載したミニPC。
小型なのに驚くほど高性能で、仕事にもゲームにも快適に使える――そんな一台を探しているなら、この記事はまさにその答えです。
Ryzen7 8845HSとは？高性能と省電力を両立した最新世代APU
まず、このミニPCたちの心臓部「Ryzen7 8845HS」がどんなCPUなのかを押さえておきましょう。
AMDが2024年に発表したRyzen 8000シリーズの中でも、モバイル用途に最適化された8コア16スレッド構成。最大5.1GHzのクロックで動作し、ノートPC用として設計されながらもデスクトップ並みの処理性能を持ちます。
内蔵GPUは「Radeon 780M」。これが非常に強力で、軽～中程度の3Dゲームや動画編集、マルチモニタ環境も余裕。従来の内蔵グラフィックスのイメージを覆すレベルです。
また、HSシリーズは「High performance, Slim profile」を意味し、消費電力を抑えつつ高いパフォーマンスを発揮できるよう設計されています。つまり、省エネと静音性を重視しながらも、クリエイティブ作業やゲームまで快適にこなせる“万能型CPU”というわけです。
ミニPCが注目される理由 ― コンパクトでも妥協なし
ミニPCは年々進化しています。
一昔前の「小さいけど非力」というイメージはもう過去の話。最近のモデルは、サイズを抑えながらも高性能なパーツを搭載し、デスクトップ代わりに十分使えるレベルに達しています。
Ryzen7 8845HS搭載モデルが注目される理由は、まさに「コンパクト×ハイパワー」のバランス。
たとえばこんな利点があります。
- 省スペース設計：手のひらサイズでデスク上がすっきり
- 低消費電力：長時間稼働しても電気代が抑えられる
- 静音性：ファンノイズが少なく、在宅ワークや夜間でも快適
- 高性能CPU：動画編集や3Dレンダリングにも対応
- 拡張性：USB4、2.5G LAN、WiFi6E など最新インターフェースに対応
つまり、オフィスや自宅だけでなく、カフェでの仕事、配信・録画用サブマシン、リビングのメディアPCなど、多彩なシーンで活躍できるのが魅力です。
Ryzen7 8845HS搭載ミニPCおすすめ5選
ここからは、実際に市場で人気の高いRyzen7 8845HS搭載ミニPCを紹介します。
価格帯・特徴・用途をもとに、自分に合った一台を見つけてください。
1. Beelink SER8 ― バランスの良さが光る定番モデル
「迷ったらこれ」と言えるのがBeelink SER8。
Ryzen7 8845HS＋Radeon 780Mの組み合わせに、DDR5メモリと高速NVMe SSDを搭載。
4K出力、USB4ポート、WiFi6Eなど、最新機能をしっかり押さえています。
静音性にも定評があり、レビューでは「ファンの音がほとんど気にならない」「起動も速く安定している」と高評価。仕事にもゲームにも使える万能機です。
2. MINISFORUM UM880 Pro ― 4画面出力も可能なハイスペック機
クリエイターやマルチモニタ環境で作業する人におすすめ。
MINISFORUM UM880 Proは、Ryzen7 8845HSに加え、2.5G LAN×2、USB4×2、HDMI、DisplayPortを備え、最大4画面の4K出力が可能です。
さらにWiFi6EやBT5.3も搭載し、通信環境も万全。
筐体サイズは130×127×60mmほどで、VESAマウント対応。モニター背面にも取り付けられます。
まさに「省スペースの作業用マシン」として理想的です。
3. GMKtec NucBox K8 ― カスタマイズ派にうれしいベアボーン仕様
自分でパーツを選びたい人にぴったり。
GMKtec NucBox K8はベアボーンタイプがあり、RAMやSSDを好みで組み合わせ可能。
コストを抑えつつ、自分仕様にチューニングできます。
Ryzen7 8845HSの性能はそのままに、小型筐体で省エネ設計。
メモリをデュアルチャネルで構成すれば、Radeon 780Mの性能をより引き出せます。
DIY感覚で楽しみたいユーザーにおすすめ。
4. ACEMAGIC AM08 Pro ― デザイン性と拡張性を両立
見た目も性能も妥協したくない人にはACEMAGIC AM08 Pro。
角ばったゲーミングデザインで、ライティング機能を備えつつ、USB4や2.5G LANなどの高規格ポートを装備。
軽めの3Dゲームなら快適に動作します。
価格はやや上位ですが、冷却性能と安定性に優れており、長時間の作業にも安心。
動画編集・配信・ゲームをバランス良く楽しみたいユーザーに適しています。
5. MINISFORUM UM880 Plus ― コスパ重視ならこの一台
8万円前後という価格帯ながら、Ryzen7 8845HS搭載モデルとしてはトップクラスのコスパ。
SSDやメモリ容量も十分で、仕事・勉強・クリエイティブ用途のどれにも対応できます。
「初めてミニPCを使ってみたい」「手軽に高性能環境を作りたい」という方におすすめ。
日常用途から軽めの編集まで、幅広くカバーできる万能タイプです。
仕事もゲームも快適に使うためのチェックポイント
Ryzen7 8845HS搭載ミニPCを選ぶときは、次のポイントを意識すると失敗しません。
- メモリは32GB以上推奨：動画編集やマルチタスクを快適にするなら必須
- SSDはNVMe対応：PCIe4.0規格なら読み書きが圧倒的に速い
- 冷却性能を確認：小型PCほど熱対策が重要。レビューでファン音・温度をチェック
- ポート構成を見る：USB4、HDMI、DisplayPort、LANの数はモデルごとに違う
- 静音性：在宅ワーク・夜間利用なら静かなモデルを選びたい
さらに、WiFi6Eや2.5G LANなど通信性能の高さも重要です。
配信やオンライン会議など、通信負荷の大きい作業では差が出ます。
実際の使用シーン ― ミニPCが変える毎日の作業環境
Ryzen7 8845HS搭載ミニPCは、想像以上に多用途です。
在宅ワークのデスクトップ代替に
複数モニタでの作業や動画会議、資料作成など、すべてを快適にこなせます。
小型なのでデスク上をすっきり保てるのも大きな利点です。
クリエイティブ用途に
動画編集や画像処理、軽めの3D制作なら十分対応。
Radeon 780MがGPUアクセラレーションを効かせ、Premiere ProやDaVinci Resolveもスムーズです。
ゲーム＆メディアPCとして
eスポーツ系タイトル（Valorant、LoLなど）なら1080pで快適。
Steamゲームやエミュレータ機としても人気があります。
リビングの大画面テレビに繋いで、ストリーミングや映画鑑賞にも最適です。
まとめ：Ryzen7 8845HS搭載ミニPCおすすめ5選！省電力×高性能で快適な1台を選ぼう
Ryzen7 8845HS搭載のミニPCは、まさに“今どきの理想のパソコン”です。
デスクトップのような処理性能、ノート並みの省エネ、そして驚くほど静かでコンパクト。
用途に合わせて選べば、どんなシーンでも頼れる相棒になります。
今回紹介した5機種――
Beelink SER8、MINISFORUM UM880 Pro、GMKtec NucBox K8、ACEMAGIC AM08 Pro、MINISFORUM UM880 Plus――
いずれも価格・性能・拡張性のバランスが取れた実力派です。
仕事も、趣味も、遊びも。
一台のミニPCで、あなたのデジタルライフをもっと自由に。
Ryzen7 8845HSが、そのすべてをスマートに支えてくれるはずです。
