ゲーミングPCを買うと決めたとき、多くの人がつまずくのが「本体以外に何を揃えればいいの？」という部分です。
実は、PC本体だけでは快適なゲーム環境は完成しません。モニターやマウス、キーボード、音響機器、ネット環境など、プレイを支える周辺機器を整えることが大切です。
この記事では、これからゲーミングPCを始める人向けに、**「買う前に揃えておきたいもの」**を一通り紹介していきます。初心者でもわかりやすく、どんな順番で揃えればいいかも解説します。
ゲーミングPCを快適に使うために必要な周辺機器とは？
PCゲームは、映像・操作・音・通信すべてが絡み合って成り立つ世界です。
そのため、最低限そろえるべきアイテムと、あると便利なアイテムに分けて考えるのがコツ。
まずは必須アイテムから確認していきましょう。
まず揃えるべき三種の神器：モニター・キーボード・マウス
モニター：映像の滑らかさが勝敗を左右する
モニターは、ゲーミングPCの性能を引き出す最重要アイテムです。
スペック表で見るべきポイントは「リフレッシュレート」と「応答速度」。
一般的なモニターが60Hz（1秒間に60回の映像更新）なのに対し、ゲーミングモニターは144Hz以上。
映像が滑らかで、FPSやアクションゲームでは反応の差が体感できます。
応答速度も「1ms前後」が目安。動きの速いシーンでも残像が出にくくなります。
また、解像度（フルHD・WQHD・4K）やパネルの種類（IPS・TNなど）によっても色味や視野角が変わります。
初めての人は「フルHD・144Hz・1ms」のモデルを選ぶと間違いがありません。
キーボード：反応速度と打鍵感が操作の命
キーボードは“自分の手に合うか”がすべて。
ゲーム用として人気なのは「メカニカルキーボード」で、軸の種類によって打鍵感が異なります。
・青軸：カチッとしたクリック感でリズミカル
・赤軸：軽く静かで素早い入力向き
・茶軸：バランス型で汎用性高め
どれが正解というより、自分のプレイスタイルに合わせるのがポイントです。
複数のキーを同時に押しても認識できる「Nキーロールオーバー対応」も要チェック。
特にFPSやMMOでは操作精度に直結します。
マウス：手に馴染むかどうかが勝負
マウスは見た目よりも「操作感」で選ぶべき機器。
FPSなどではマウスのセンサー精度や感度（DPI）が命です。
高DPIに対応していれば、動きの速いゲームでもスムーズに照準を合わせられます。
握り方にも相性があり、「かぶせ持ち」「つまみ持ち」「つかみ持ち」で最適形状は変わります。
また、ボタン数が多いマウスはショートカット設定が可能で、MMOやMOBAにも便利。
初期費用を抑えたいなら、有線タイプのエントリーモデルでも十分。
無線を選ぶ場合は、遅延の少ない2.4GHz接続モデルを選ぶのが安心です。
次に揃えたい快適アイテムたち
ヘッドセット・イヤホン・スピーカー
音もプレイ体験の一部です。敵の足音や方向感を正確に掴むには、定位感の高いヘッドセットが便利。
マイク付きのモデルならボイスチャットも快適です。
FPSやオンラインゲームでは「サラウンド対応」モデルが有利。
一方で、軽さや装着感を重視するならイヤホンタイプもおすすめです。
スピーカーを使う場合は音漏れや近隣への配慮も忘れずに。
コントローラー（ゲームパッド）
PCゲームはキーボード操作が基本ですが、アクションやレース系ではゲームパッドの方が操作しやすいこともあります。
Xbox互換コントローラーはPCでも使いやすく、Steamにも標準対応。
ワイヤレス接続できるものも増えていますが、反応速度を重視するなら有線が安定。
背面ボタン付きモデルやトリガーの感触を調整できるものなど、自分好みにカスタマイズできる製品も豊富です。
デスク・チェア・モニターアームなどの環境系
長時間プレイする人にとって、姿勢と環境は非常に大事です。
高さの合わない机や椅子を使っていると、肩や腰への負担が増え、集中力が落ちてしまいます。
ゲーミングチェアはリクライニング・アームレスト・ランバーサポートが調整可能なものを選びましょう。
デスクはモニターのサイズに合わせて奥行き60cm以上あると快適。
モニターアームを使うと、位置調整がしやすくデスク上もすっきりします。
ケーブルを整理するためのケーブルホルダーや電源タップも合わせて用意しておくと見た目も美しくなります。
ネットワーク環境：快適なオンラインプレイの土台
どんなにハイスペックなPCでも、通信が不安定では楽しめません。
オンライン対戦がメインの人は、有線LAN接続を強くおすすめします。
LANケーブルを使えば、Wi-Fiよりも遅延や接続切れを防げます。
どうしても無線でプレイする場合は、Wi-Fi 6やWi-Fi 7対応のゲーミングルーターを用意しましょう。
また、通信速度だけでなく「Ping値（応答速度）」も重要。
安定した光回線を選ぶことで、ラグの少ない快適なプレイ環境を作れます。
優先順位と予算配分の考え方
初めてゲーミングPCを揃えるなら、次の順番で揃えるのが現実的です。
- モニター・キーボード・マウス（必須）
- ヘッドセット・ネット環境（快適性アップ）
- チェア・デスク・アームなど（長時間対策）
- コントローラー・照明・アクセサリー類（こだわり要素）
予算感としては、周辺機器一式でおおよそ5〜10万円程度を見ておくと安心です。
最初からすべて高性能モデルにこだわらず、必要最低限から始めて、後からアップグレードしていく方法もおすすめです。
よくある失敗と注意点
・高リフレッシュレートのモニターを買ったのに、PCが性能不足で性能を活かせない
・無線キーボードやマウスの遅延にストレスを感じる
・安価な椅子を使って体を痛める
・ケーブルが絡まり、デスク周りが散らかる
・Wi-Fiが弱く、オンラインゲームでラグが発生
どれも「あとで気づくと面倒」な問題ばかり。
最初にしっかり環境を整えることで、快適さもモチベーションも大きく変わります。
初心者が迷ったら「最小構成」から始めよう
いきなり全部揃えようとすると出費がかさみます。
まずは“遊べる状態”を最優先にして、次第にアップグレードしていけばOKです。
例えば、最初はフルHDモニター＋有線マウス＋静音キーボード。
慣れてきたら、ヘッドセットやゲーミングチェアを追加する。
そうやって少しずつ自分だけの快適環境を育てていくのが、PCゲーミングの醍醐味でもあります。
ゲーミングPCを買う前に揃えるものリストをチェックして快適デビューを
ゲーミングPCは「買った瞬間がスタートライン」。
最高のゲーム体験を得るためには、周辺機器と環境を整えることが欠かせません。
モニター・キーボード・マウスを中心に、音響・通信・椅子やデスクまでトータルで揃えることで、プレイの質は格段に上がります。
自分に合った機器を選び、長く快適に使える環境を作っていきましょう。
これからゲーミングPCを購入する人は、ぜひこの記事の「揃えるものリスト」を参考に、最高のスタートを切ってください。
