ゲームをしていて「音がちょっと遅れて聞こえるな」と感じたこと、ありませんか？
それはイヤホンの“遅延”が原因です。特にワイヤレスイヤホンでは、Bluetooth通信によるタイムラグが発生しやすく、音ゲーやFPSなどのシビアな場面では致命的。
そこで注目されているのが、ゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンです。この記事では、低遅延で音ズレをほぼ感じないおすすめモデルを紹介しながら、その仕組みや選び方をわかりやすく解説します。
ゲームモードとは？遅延を抑えるための技術
「ゲームモード」とは、音の遅延（レイテンシー）を最小限に抑える機能のこと。
通常のBluetooth接続では、音声データを圧縮・転送・復号する過程で100ms前後の遅延が発生します。
これが「足音がズレる」「攻撃のタイミングが合わない」といった違和感につながるのです。
ゲームモードでは、
- 通信データ量を減らす
- 処理速度を優先する
- 専用の低遅延コーデックを使用する
といった工夫で、20〜30ms程度まで遅延を短縮します。
人間がほぼ違和感を覚えないレベルまで速くなるため、「音ズレゼロ」に近い体験ができるわけです。
遅延を感じにくくする2つの方式
低遅延イヤホンには、主に2種類の接続方式があります。
1. 2.4GHzドングル方式
PCやゲーム機向けに多いタイプ。USB-Cドングルを挿すだけで、専用無線通信を使って遅延を極限まで減らせます。
Bluetoothよりも安定性が高く、FPSやTPSなど精密な音の位置取りが求められるゲームに最適。
2. Bluetooth低遅延コーデック方式
スマホやタブレットにおすすめのタイプです。
aptX AdaptiveやLE Audioなどのコーデックを使い、通常のBluetoothよりもスムーズに音を伝送します。
ドングル不要で持ち運びしやすく、日常使いと両立できるのが魅力。
ゲームモード搭載イヤホンを選ぶポイント
どんなイヤホンを選べばいいか迷ったら、次の5つをチェックしてみましょう。
1. 遅延性能
公称値で30ms以下なら「かなり優秀」と言われるレベルです。
数値だけでなく、実際のレビューで「足音がズレない」「攻撃音がピタッと合う」といった体感評価も参考に。
2. 対応デバイス
PS5やSwitchなどのコンソールで使う場合は、2.4GHzドングル対応かを確認。
スマホ中心ならBluetoothの低遅延コーデック対応モデルが便利です。
3. 音質と定位感
ゲームでは音の方向が命。ドライバーサイズが大きく、音場が広いイヤホンほど有利です。
定位感のあるチューニングなら、足音や銃声の方向がつかみやすくなります。
4. マイク性能
ボイスチャットをするならノイズリダクション付きマイク搭載モデルが安心。
クリアな通話品質が、チームプレイを快適にしてくれます。
5. バッテリーと快適性
長時間プレイする人は、連続再生時間が7時間以上あるモデルを選びましょう。
イヤーピースの形状や重量も大切。耳が痛くならないフィット感をチェック。
ゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンおすすめ10選
ここからは、人気・性能・価格のバランスに優れた10モデルを紹介します。
どれも低遅延モードを備え、音ズレのストレスを最小限に抑えた注目機種です。
1. SONY INZONE Buds WF-G700N
ソニー初の本格ゲーミングワイヤレス。2.4GHzドングル接続で遅延わずか30ms未満。
PS5やPCとの相性も抜群で、臨場感あふれる音が魅力。
2. SteelSeries Arctis GameBuds
2.4GHzとBluetoothのデュアル接続が可能。切り替えもスムーズで、スマホでもゲーム機でも快適。
音の分離感が高く、対戦ゲームに強いモデルです。
3. Soundcore VR P10
Ankerの人気ゲーミングモデル。ドングル方式でSwitchにも対応。
「超低遅延約30ms」との実測結果もあり、コスパの高さが光ります。
4. JBL Quantum TWS
ゲーミングブランドJBLの完全ワイヤレス。
迫力ある低音とゲームモードの両立が特徴で、映画や音楽にも強い万能タイプ。
5. EarFun Free Pro 3
1万円以下でゲームモード搭載。
低遅延ながらANC（ノイズキャンセリング）も備え、外出時にも快適。コスパ重視派にぴったり。
6. ASUS ROG Cetra True Wireless
ROGブランドらしい重厚な低音と高精度サウンド。
アプリでゲームモードをオンにすれば遅延が大幅軽減されます。スタイリッシュなデザインも人気。
7. HyperX Cirro Buds Pro
HyperXらしい低遅延性能に加え、軽量設計で長時間使用でも疲れにくい。
eスポーツプレイヤーにも支持されている注目モデルです。
8. Xiaomi Buds 5 Pro
aptX Adaptive対応のハイエンド機。
ゲームモードでは低遅延かつ高音質を実現し、スマホゲームとの相性抜群。
9. Razer Hammerhead True Wireless 2nd Gen
ゲーミングデバイスで有名なRazer製。
Bluetoothモードでも60msの低遅延を実現し、RGBライト搭載で見た目も華やか。
10. Final ZE8000
音質重視派におすすめ。低遅延モードを搭載し、繊細な音の再現性と定位感が抜群。
ゲームも音楽も妥協したくない人に最適です。
ゲームモードを使いこなすコツ
ゲームモードをオンにしても、環境次第では遅延が発生することがあります。
ここでは効果を最大限に引き出すポイントを紹介します。
- 専用アプリがある場合は、必ず最新バージョンに更新
- イヤホンのファームウェアも定期的にアップデート
- Bluetooth接続は障害物を避けて、できるだけ近距離で使用
- モバイル端末なら低遅延コーデックが有効になっているか確認
これだけでも、体感の遅延が大きく変わります。
音ズレゼロを体験したいなら
ゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンは、もはや“ゲーマー専用”の域を超え、一般ユーザーにもおすすめできる進化を遂げています。
音ズレのストレスがなくなるだけで、ゲームの没入感が何倍にもアップ。
足音の方向がつかめるようになれば、FPSでの勝率が上がることもあります。
スマホでも、PCでも、コンソールでも。
自分のプレイスタイルに合った低遅延モデルを選べば、もう有線には戻れないかもしれません。
ゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンおすすめ10選！低遅延で音ズレゼロを体験
最後にもう一度。
ゲームモード搭載のワイヤレスイヤホンは、「音の遅れ」を解消してくれる頼れる存在です。
遅延を気にせず、思い通りのタイミングで音が鳴る。その快感は、一度体験すると手放せなくなります。
あなたも、低遅延イヤホンで“音ズレゼロ”の世界へ飛び込みましょう。
