ワイヤレスイヤホンのこもりを解消する方法！音質改善のコツと設定を解説

最近、ワイヤレスイヤホンで「音がこもって聞こえる」と感じることはありませんか？
せっかくお気に入りの音楽を楽しみたいのに、声がぼやけたり、抜けの悪いサウンドになってしまうと残念ですよね。
実は、この“こもり”にはいくつかの明確な原因と、誰でもできる簡単な改善策があります。

この記事では、ワイヤレスイヤホンのこもりをスッキリ解消し、クリアな音を取り戻すための方法をわかりやすく解説していきます。

なぜ音がこもるのか？原因を知るのが第一歩

音のこもりは「イヤホンの故障」だけが原因ではありません。
大きく分けて次の4つの要因が考えられます。

つまり、原因を1つずつ丁寧にチェックしていけば、多くの場合は自力で解消できます。

意外と見落とされがちなのが、イヤーピースのフィット感。
耳にしっかり密着していないと、低音が強調されすぎて全体がこもった印象になります。

試してほしいポイントは3つ。

サイズを変えてみる
付属のイヤーピースはS・M・Lの3サイズが多いですが、耳の形に合わないと音抜けが悪くなります。
ワンサイズ大きい／小さいものを試してみるだけで、驚くほど音が変わります。
汚れを掃除する
メッシュ部分に耳垢やほこりが詰まっていると、高音がこもりやすくなります。
柔らかい綿棒で優しく掃除するだけで改善することもあります。
装着の向きを確認
イヤホンの角度がズレていると、音が正しく伝わりません。
メーカーの装着ガイドを参考に、耳の奥にしっかり収まるよう調整してみましょう。

「スマホやPCに接続したら音が悪くなった」という人は、接続モードの設定を見直してみてください。

Bluetoothイヤホンには「音楽用」と「通話用」の2種類の通信プロファイルがあります。
通話用の“ハンズフリーモード（HFP）”に切り替わると、モノラル再生になり音質が大幅に低下します。

改善の手順はシンプル。

Windowsの場合
「サウンド設定」→「再生デバイス」で“ヘッドホン（ステレオ）”が選ばれているか確認。
“ヘッドセット（ハンズフリー）”になっていたら変更します。
スマホの場合
Bluetooth設定画面でイヤホンを選択し、「音声通話」「メディアオーディオ」などの項目を確認。
通話を使わないなら、音楽再生に必要な項目だけをオンにしておくと安定します。

さらに、コーデック設定も見逃せません。
AACやaptX、LDACなど高音質コーデックに対応している機種なら、それを優先に設定しましょう。
Androidの場合、「開発者オプション」から変更できることもあります。

音源やアプリ側の設定も、音のこもりに直結します。

ストリーミングサービスで「標準音質」になっていると、高音域が削られがち。
アプリの設定で「高音質」や「HD音質」モードに変更してみましょう。

また、YouTubeなどで音がこもる場合は、動画自体の音質が低い可能性もあります。
別の楽曲で比較してみると判断しやすいです。

低音を上げすぎると、中高音が埋もれてこもって聞こえます。
イコライザをフラットに戻すか、低音を少し下げて中高音を1〜2段階上げるだけでバランスが取れます。

メーカー専用アプリ（例：Sony Headphones Connect、Anker Soundcoreなど）を使っている場合、
「明瞭」や「ボーカル」モードを選ぶと、こもりが改善されることもあります。

長く使っているイヤホンほど、バッテリーの劣化や内部の汚れが音質に影響します。

それでも改善しない場合は、ハードウェアの不具合の可能性もあります。
保証期間内であれば、メーカーに相談するのが確実です。

ここまでの内容を踏まえ、こもりを解消するための流れを整理します。

これらを順番に試していけば、ほとんどの“こもり”は解消できます。

ここまでやっても改善しない場合は、以下の可能性を考えましょう。

この場合は、購入元やメーカーに問い合わせるのが早道です。
また、買い替えを検討するなら、次は「高音質コーデック対応」や「専用アプリで音質調整ができる」モデルを選ぶのがおすすめです。

音のこもりは、ほんの少しの設定やメンテナンスで劇的に改善できます。
イヤーピースの交換、Bluetooth設定の見直し、イコライザ調整。
どれも難しい作業ではありません。

音がこもってモヤモヤしていたイヤホンも、きっと本来のクリアな音を取り戻せるはずです。
今日からできる対策を試して、あなたのワイヤレスイヤホンを最高の状態で楽しみましょう。