3DSで遊ぶとき、「ケーブルが邪魔だな」と思ったことはありませんか?
最近はスマホやSwitchでワイヤレスイヤホンが当たり前になってきた分、「3DSでも使えたら便利なのに」と感じる人は多いはずです。
結論から言うと、3DS本体だけではワイヤレスイヤホンを直接使うことはできません。
でも、ちょっとした工夫で“ワイヤレス化”することは可能です。この記事では、その方法とおすすめの機材をわかりやすく解説します。
3DSはBluetooth非対応。ワイヤレスイヤホンはそのまま使えない
まず押さえておきたいのが、3DSシリーズにはBluetoothオーディオ機能が搭載されていないという点。
3DS、3DS LL、New 3DS、2DS いずれもWi-Fi通信や赤外線通信は使えますが、Bluetoothによる音声出力はサポート外です。
つまり、AirPodsやソニーのWFシリーズなど、一般的なBluetoothイヤホンを直接ペアリングしても音は出ません。
この仕様は本体の設計段階から変わらないため、設定を変えたり更新したりしてもワイヤレス接続は不可能です。
では、どうすればワイヤレスで音を聞けるのか。次に紹介する方法を使えば実現できます。
3DSでワイヤレスイヤホンを使うための方法
① Bluetoothトランスミッターを使う
最も手軽で確実なのが、**Bluetooth送信機(トランスミッター)**を使う方法です。
これは3DSのイヤホンジャック(3.5mm端子)に差し込むだけで、音声をBluetooth信号に変換して送ってくれる便利な機器です。
手順はシンプル。
- トランスミッターを3DSのイヤホンジャックに挿す
- ワイヤレスイヤホンをペアリングモードにする
- トランスミッターとイヤホンを接続
これで、3DSの音がワイヤレスで聞こえるようになります。
多くのトランスミッターはバッテリー内蔵型で、数時間の連続使用が可能。中には「充電しながら使用できる」モデルもあります。
② aptX LL(低遅延)対応モデルを選ぶ
ゲームで気になるのが、音の“遅延”。
Bluetooth接続では、音がほんの少し遅れて聞こえることがあります。RPGなら気にならないこともありますが、アクションやリズムゲームでは致命的。
そのため、aptX LL(Low Latency)対応のトランスミッターを選ぶのがおすすめです。
これは遅延を最小限に抑える技術で、ゲームや動画再生でもほぼリアルタイムに音が再生されます。
イヤホン側もaptX LLに対応しているとさらに快適。
もし対応していない場合でも、最近の「ゲームモード搭載」イヤホンなら十分実用レベルです。
③ 改造や内部Bluetooth追加は非推奨
ネット上では、3DS内部にBluetoothモジュールを追加してワイヤレス化する“改造”情報もあります。
確かに実現は可能ですが、分解・半田付けが必要で、保証対象外になります。
故障リスクも高いため、一般ユーザーにはおすすめできません。
ワイヤレス化する際の注意点
遅延と音質のバランス
ワイヤレスイヤホンを使うと、音が微妙に遅れることがあります。
アクション系や音ゲーではタイミングがズレて感じるかもしれません。
一方、RPGやシミュレーションなど、テンポを重視しないジャンルなら気にならない程度です。
音質はトランスミッターとイヤホンの性能に左右されます。
高音質モデルなら有線に近いクオリティで楽しめますが、あくまで“ゲーム向きの便利ツール”と割り切るのがコツです。
電池残量の管理
ワイヤレス化すると、トランスミッターとイヤホンの両方を充電する必要があります。
長時間プレイする前にはフル充電を忘れずに。
USB充電式のトランスミッターをモバイルバッテリーと併用すれば、外出先でも快適に使えます。
ペアリングの手間
一度ペアリングしておけば次回から自動接続される製品がほとんどですが、
複数のイヤホンを使い分けている場合は再設定が必要になることもあります。
3DS専用として1台のイヤホンを固定しておくとスムーズです。
3DSで使いやすいおすすめBluetoothトランスミッター
ここでは、3DSとの相性が良いと評判のあるトランスミッターをいくつか紹介します。
いずれも3.5mmジャック対応で、設定も簡単です。
UGREEN Bluetooth 5.0 トランスミッター
Switchや2DS、3DS対応を明記している定番モデル。
コンパクトで軽く、充電式ながら長時間駆動できるのが特徴です。
aptX LL対応で遅延が少なく、ゲーム用途にも最適。
TaoTronics TT-BA07 Pro
低遅延モード搭載で、音ズレをほとんど感じないと評判のモデル。
ペアリングも簡単で、2台のイヤホンを同時に接続できるデュアルリンク機能も便利です。
家族や友人と一緒にプレイするときにも使えます。
Avantree Oasis Plus
据え置き向けの高性能モデル。
テレビやPC用に使われることが多いですが、3DSにも接続可能。
やや大きめですが、安定した接続と高音質を重視する人に向いています。
これらはあくまで一例ですが、「低遅延」「3.5mm接続」「Bluetooth 5.0以上」をキーワードに選ぶと失敗しにくいです。
ワイヤレスイヤホンを選ぶときのポイント
トランスミッターと同じくらい、イヤホン選びも重要です。
3DSで快適に遊ぶなら、以下の条件を意識して選ぶのがおすすめ。
- 低遅延モード搭載(ゲームモード)
タップ操作や効果音が遅れず再生される。 - 軽量・長時間バッテリー
携帯ゲーム機との相性が良い。1回の充電で5〜6時間以上あると安心。 - 遮音性が高いカナル型
外音を遮ってゲームの音に集中できる。 - マイク付きでもOK
一部ゲームのボイスチャットにも対応しやすい。
具体的なモデルとしては、Anker SoundcoreシリーズやSony WF-C500、Edifierのゲーミングモデルなどが人気です。
ただし、aptX LL対応かどうかは製品によって異なるため、仕様を必ずチェックしましょう。
有線イヤホンを選ぶという選択肢もあり
「機材を増やしたくない」「遅延が気になる」という人は、あえて有線イヤホンを選ぶのも賢い方法です。
3DSのイヤホンジャックは標準的な3.5mmステレオミニ端子なので、ほとんどの有線イヤホンが使えます。
断線リスクを減らすために、L字プラグタイプを選んだり、ケーブルの根元が補強されているモデルを使うのもおすすめです。
音の遅延はゼロ、充電も不要。純粋にプレイに集中したい人にはいまだに根強い人気があります。
3DSで使えるワイヤレスイヤホンのまとめ
ここまで紹介したように、3DSはBluetooth非対応ですが、
Bluetoothトランスミッターを使えばワイヤレスイヤホンを使うことが可能です。
- 3DS本体 → 3.5mmジャックにトランスミッターを接続
- トランスミッター → Bluetoothイヤホンとペアリング
これだけで、ケーブルの煩わしさから解放されます。
低遅延対応モデルを選べば、ゲームの効果音も自然に聞こえて快適。
外出時にもケーブルを気にせずプレイできるのは大きな魅力です。
一方で、有線接続なら遅延ゼロ・充電不要という安心感があります。
「快適さを取るか、安定性を取るか」はあなたのプレイスタイル次第。
少しの工夫で、古い3DSもまだまだ快適に遊べます。
自分に合った方法で、ワイヤレスイヤホンと3DSの新しい組み合わせを楽しんでみてください。
