最近は、ノートPCよりもさらに小型で、省スペースに設置できる「ミニPC」が人気を集めています。
デスクの上をすっきりさせたい、テレビの裏に隠して使いたい、でも性能は妥協したくない。そんな人にぴったりなのが、各社が出している高性能ミニPCです。
この記事では、おすすめのミニPCメーカー5社を「品質」「性能」「サポート体制」という3つの観点から徹底的に比較していきます。
ミニPCを選ぶ前に知っておきたい基本ポイント
まずは、ミニPC選びで失敗しないために押さえておくべき基準を整理しましょう。
- 品質(つくり・信頼性)
長く使えるか、部品がしっかりしているか。冷却設計や筐体の堅牢さもポイントです。 - 性能(CPUや拡張性)
用途に合った処理能力があるか。特にメモリやストレージの増設が可能かどうかも大事です。 - サポート(保証や修理)
故障時に迅速に対応できるか。国内サポートの有無も要確認です。
これらの3軸をもとに、主要5メーカーを順番に紹介していきます。
ASUS(エイスース)──デザインと信頼性のバランスが取れた実力派
ASUSは、マザーボードやノートPCなどで長年の実績を持つ台湾の大手ブランド。
ミニPCでも「安定感」と「拡張性」のバランスが非常に良く、初めての1台にもおすすめです。
ASUSの代表的なモデル「Mini PC PN42」や「PN64」は、最新CPUを搭載しつつ、静音性や省電力性にも優れています。USB4やHDMI、DisplayPortなどの豊富なポートを備え、デュアルモニター環境も簡単に構築できます。
さらに、筐体デザインの完成度が高く、どんなデスクにも自然に馴染むのが魅力。サポートも日本語対応が整っており、保証期間中の修理対応もスムーズです。
「安心して長く使いたい」「コンパクトでも拡張したい」という人にぴったりのメーカーです。
Lenovo(レノボ)──ビジネスPC譲りの堅牢さと信頼感
Lenovoは、ThinkPadやThinkCentreなどビジネス向けPCの定番ブランド。
その技術を活かしたミニPCシリーズ「ThinkCentre M75q Tiny」や「IdeaCentre Mini」は、安定性と耐久性が高く、法人利用にも採用されています。
特に「ThinkCentre M75q Tiny」は、AMD Ryzenプロセッサを搭載しながらも片手で持てるほど小型。
オフィス用途はもちろん、家庭用サーバーやリビングPCとしても人気があります。
Lenovoの強みは何といっても品質とサポート体制。
グローバル展開しているため、部品供給や修理体制が整っており、法人向けのオンサイト保守なども選べます。
信頼性重視なら、Lenovoは間違いのない選択肢です。
HP(ヒューレット・パッカード)──ビジネスにも家庭にも最適な万能モデル
HPの「Elite Mini 805 G8」シリーズは、コンパクトさとパフォーマンスを兼ね備えた完成度の高いミニPCです。
特に「Elite Mini 805 G8」「EliteDesk 800 G9」などは、最新世代のIntelまたはAMD CPUを搭載し、静音設計にも力を入れています。
HPの特徴は、高品質な設計と充実したサポート。
法人利用を想定しているため、信頼性・耐久性が高く、保証オプションも豊富。
たとえば、故障時に技術者が直接訪問してくれるオンサイト修理を選ぶこともできます。
また、デザインも洗練されており、オフィスやリビングのインテリアにもマッチ。
省スペースながらも安定した性能を求めるなら、HPは非常にバランスの取れた選択肢です。
Minisforum(ミニスフォーラム)──コスパと性能の両立が光る新興ブランド
Minisforumは、ミニPC専門ブランドとして注目を集めているメーカーです。
リーズナブルな価格ながら、ハイエンドCPUや高速SSDを搭載した高性能モデルを次々と展開しています。
中でも「UM790 Pro」は、AMD Ryzen 9 7940HSを搭載し、動画編集や3Dレンダリングなどの重い作業にも対応できるパワフルな仕様。
しかも手のひらサイズで、VESAマウント対応のためモニター裏にも取り付け可能です。
コストパフォーマンスの高さが魅力ですが、サポート面では大手ブランドに劣る部分もあります。
ただし、国内代理店経由で購入すれば保証や修理対応もスムーズ。
性能と価格のバランスを重視する人には、Minisforumは非常に有力な選択肢です。
GEEKOM(ジーコム)──小型でも高性能を実現する新星ブランド
GEEKOMは、ミニPC専業の新興メーカーながら、世界的に注目度が上がっているブランドです。
代表モデル「Mini IT13」や「A7」などは、最新世代のIntel Core i9やAMD Ryzenチップを採用し、小型でも驚くほど高い処理性能を誇ります。
特に「Mini IT13」は、Thunderbolt 4ポートや2.5GbE有線LANを搭載し、多用途に使える設計。
メモリやストレージの換装も簡単にできるため、自作派にも人気です。
デザイン面でも洗練されており、リビングに置いても違和感のない仕上がり。
価格帯も抑えめで、性能に対して非常にお得感があります。
まだ新しいメーカーですが、ここ数年で急速に支持を集めており、今後さらに伸びる可能性を秘めています。
ミニPCメーカーを選ぶときのポイント整理
ここまで紹介してきた5社はいずれも優秀ですが、選び方の軸をもう一度整理しておきましょう。
- 用途を明確にする
ネット閲覧や資料作成が中心なら、3~5万円前後のミドルクラスで十分。
クリエイティブ用途や動画編集なら、Ryzen 7/Core i7以上のCPU搭載機を。 - 拡張性と静音性をチェック
ミニPCは小さい分、熱処理と騒音のバランスが重要です。
ファンレス設計かどうか、メモリ増設が可能かを確認しましょう。 - サポート体制を確認する
長く使いたいなら、修理・保証がしっかりしているメーカーを選ぶのが鉄則。
国内サポート拠点の有無で判断すると安心です。 - 設置環境に合わせる
モニター裏に取り付けるならVESA対応モデル、
テレビ横で使うならリモコン付きや静音モデルが便利です。
まとめ:おすすめのミニPCメーカー5選で自分にぴったりの1台を
ここまで、「ASUS」「Lenovo」「HP」「Minisforum」「GEEKOM」の5社を紹介しました。
それぞれに特徴がありますが、目的に合わせて選べば後悔しないミニPCが見つかります。
- 信頼性とサポート重視:Lenovo・HP
- バランス型で失敗しにくい:ASUS
- コスパ重視で性能を取りたい:Minisforum・GEEKOM
ミニPCは年々進化しており、2025年現在ではノートPC並みの処理性能を備えるモデルも珍しくありません。
コンパクトな見た目に騙されず、しっかりと中身を見て選ぶことで、仕事にも趣味にも頼れる相棒になります。
最後にもう一度。
おすすめのミニPCメーカー5選!品質・性能・サポート面から徹底比較。
あなたの使い方にぴったりのミニPCを、ぜひ見つけてください。
