「ワイヤレスイヤホン＝高い」というイメージを持つ人は多いでしょう。でも、家電量販店やネットをチェックしていると、「え？これで980円!?」と驚くような価格のイヤホンが並んでいます。中でも注目を集めているのが、ゲオ（GEO）のオリジナルワイヤレスイヤホン。
今回は、税込1,078円（税抜980円）という破格で販売されているゲオのワイヤレスイヤホンを実際の仕様やレビュー情報をもとに徹底検証。音質や使い勝手、コスパの観点から正直にレビューしていきます。
980円という衝撃価格、その正体は？
ゲオのワイヤレスイヤホンシリーズは、店舗や公式オンラインショップで購入できるオリジナルブランドの人気商品です。
2024年秋に登場したモデル「[GRTWE-BTEI 23E08](https://www.amazon.co.jp/s?k=GRTWE-BTEI 23E08&tag=new39-22)（インナーイヤー型）」と「[GRTWE-BTEC 20E21](https://www.amazon.co.jp/s?k=GRTWE-BTEC 20E21&tag=new39-22)（カナル型）」は、どちらもBluetooth 5.2対応。見た目はシンプルながら、音楽再生や通話、音声アシスタントの起動など、基本機能をしっかり備えています。
それでいて価格は980円。
“完全ワイヤレス”タイプではなく、首にかけるケーブル付きのワイヤレス方式を採用することでコストを抑えています。
低価格の秘密は、必要最小限の設計と機能に絞っていること。ノイズキャンセリングやハイレゾコーデックなどの高級機能を省く代わりに、「とにかく安くワイヤレス体験を届ける」ことにフォーカスしています。
基本仕様とスペックのポイント
2つのモデルは形状以外は似ていますが、細部に違いがあります。
- Bluetooth Ver.5.2 搭載で安定した接続。
- 対応コーデックはSBCのみ（AACやaptXなどは非対応）。
- 連続再生時間は約20時間、充電はUSB Type-C。
- リモコン操作対応（再生・停止・曲送り・通話など）。
- 音声アシスタント（Siri・Google Assistant）起動可能。
- 付属品：USB-Cケーブル、巾着袋、保証6ヶ月。
ドライバー径は13 mm（インナーイヤー型）または10 mm（カナル型）。価格帯を考えると意外と大きめで、音に厚みを出す狙いが感じられます。
ただし防水性能は非対応なので、雨天やスポーツ用途には注意が必要です。
実際の音質は？「価格相応」だけど意外と悪くない
肝心の音質。結論から言うと、980円にしてはかなり健闘しています。
インナーイヤー型は軽い装着感と自然な抜け感が特徴で、ラジオやポッドキャストの再生に向いています。
一方、カナル型は耳を密閉するため低音の効きがよく、音楽をしっかり楽しみたい人にはこちらが◎。
ただ、SBC接続ゆえに音の解像感は控えめ。
ボーカルが少し引っ込み気味で、高音がややシャリつく印象があります。低音も深みは弱め。ただ、全体のバランスは破綻しておらず、日常的にBGM感覚で聴くなら十分。
「音楽を“楽しむ”というより、“聞ける”レベル」と考えると納得できる仕上がりです。
使い勝手の良さと操作感
価格が安くても操作性はしっかりしています。
首元のリモコンには再生・一時停止・音量調整・曲送りボタンがあり、スマホを取り出さずに操作可能。通話にも対応しており、マイクの音質も必要十分です。
ペアリングは一度設定すれば次回から自動接続。Bluetooth 5.2による安定した接続で、室内利用ではほとんど途切れを感じません。
バッテリーも仕様上は最大20時間再生とされ、実際に数時間連続使用しても急激な減りはありませんでした。
USB-C充電という点も嬉しいポイント。古いMicro-USBを採用している低価格製品がまだ多い中で、この点は時代に合っています。
ただし、完全ワイヤレスではないため「左右独立して使いたい」「ケースで充電したい」という人には不向きです。ケーブルがある分、多少の煩わしさはありますが、その分紛失リスクが低く、装着安定性が高いのはメリットでもあります。
装着感・デザインの印象
イヤホン本体は軽量（約15 g）で、長時間着けていても耳が痛くなりにくいです。
インナーイヤー型は開放感があり、家の中やオフィスでのBGM用途に最適。
カナル型は遮音性が高く、外出先で使っても周囲の音をある程度カットできます。
見た目はごくシンプル。いかにも「格安モデル」という感じはなく、無印良品のようなすっきりとしたデザインです。
ブラックとホワイトの2色展開で、どんな服装にも合わせやすい印象。派手さはないものの、日常使いにはちょうど良い質感です。
他モデルとの比較と立ち位置
ゲオのイヤホンシリーズは価格帯が幅広く、2,000〜3,000円台の完全ワイヤレス型もあります。
それらと比べると、この980円モデルは「とにかく安く」「とりあえずワイヤレスを体験したい」人向け。
機能を求めるなら上位モデル、コスパ重視ならこのモデルという棲み分けがされています。
他社製品と比べても、Bluetooth 5.2対応でこの価格はほぼ最安レベル。
ダイソーやキャンドゥなどでも低価格イヤホンはありますが、ゲオの製品はサポートや保証が明確で、初期不良交換もスムーズと評判です。購入後の安心感はやはり大手ならでは。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 初めてワイヤレスイヤホンを使う
- 紛失が心配で高価なものは避けたい
- 通勤・通学・家事中のBGM用に欲しい
- 子ども用やサブ機として手軽に持ちたい
向いていない人
- 音質にこだわる（高音質コーデックや低遅延重視）
- 完全ワイヤレスを求めている
- スポーツや雨天でも使いたい（防水非対応）
- 長期間メインイヤホンとして酷使する予定
こうした用途を踏まえると、「安くて気軽に使えるイヤホンが欲しい」「壊れても気にならない程度のものを探している」というニーズにピッタリです。
コスパという観点での実力
980円という価格を考えたとき、このイヤホンの完成度はかなり高いです。
音質・操作・接続・デザインのどれをとっても「最低限以上」。
高級機のような迫力や解像感はないものの、「必要なことはできる」。そのシンプルさが、このモデルの最大の魅力といえます。
サブ用途で使っている人からも「通勤電車で使う分には十分」「なくしても痛くない」といった声が多く、評価は上々。
イヤホンを頻繁に買い替えるタイプの人や、子ども・高齢者へのプレゼントとしても人気があるようです。
総合評価とまとめ
ゲオのワイヤレスイヤホン980円モデルは、まさに「価格破壊」の一言。
1,000円ちょっとで手に入るのに、音も悪くなく、使いやすく、デザインも悪くない。
確かに高音質を求める人には物足りないかもしれませんが、通勤や作業中のBGM、ちょっとした通話用としては十分すぎる性能です。
要するに、「高級機と比べるものではなく、日常のちょっとした便利ツール」として見ればコスパは最強。
Bluetoothイヤホンをまだ持っていない人にとっては、最初の1本としてぴったりの選択肢でしょう。
980円という価格で、これだけの機能を詰め込んでいるのは正直驚きです。
ゲオのワイヤレスイヤホン980円モデルを徹底検証！音質と使い勝手をレビュー【まとめ】
今回取り上げたゲオのワイヤレスイヤホン980円モデルは、「とにかく安く、ワイヤレス生活を始めたい人」にうってつけの入門機。
高級イヤホンのような多機能はないものの、Bluetooth 5.2・20時間再生・USB-C充電・リモコン操作など、普段使いには十分な実力を備えています。
音質は“価格なり”ながら聴き疲れしにくく、装着感も軽快。
何より、「この価格でワイヤレスが楽しめる」という事実が最大の魅力です。
ゲオのワイヤレスイヤホン980円モデルを徹底検証した結果、コスパを求める人にとっては間違いなく“買い”の一台と言えるでしょう。
