最近、SNSや通販サイトで「Lenovoのワイヤレスイヤホンが安くてコスパ最高」と話題になる一方で、「届いたものが偽物っぽい」「音が悪い」「ロゴだけ本物みたい」という声も増えています。
実はLenovo製イヤホンには、正規品のほかに“偽物”や“非正規ルート品”が混ざって出回っているんです。
ここでは、Lenovoワイヤレスイヤホンの偽物を見分ける具体的な方法、本物との違い、そして購入時に注意すべきポイントをわかりやすく紹介します。
なぜLenovoワイヤレスイヤホンの偽物が多いのか
まず押さえておきたいのは、Lenovoはパソコンやタブレットで有名なブランドですが、イヤホン分野では「Thinkplus（シンクプラス）」というサブブランドで海外中心に展開しているという点。
このThinkplusシリーズは中国国内を主な販売エリアとしており、日本国内では正式に販売されていないモデルが多く存在します。
そのため、並行輸入や海外ECサイト（AliExpress、Temuなど）で出回るうちに、ロゴやデザインを真似た“コピー商品”や“偽物”が混ざりやすいのです。
さらに、Lenovoのロゴを貼り付けただけの無関係なイヤホンまで販売されているケースもあり、正規品と区別しづらくなっています。価格も1,000円前後など極端に安いものが多く、つい手を出してしまう人が後を絶ちません。
偽物に多い特徴と怪しいポイント
偽物を見分けるには、いくつかのわかりやすいサインがあります。
これを知っているかどうかで、購入前にリスクを避けられる確率がぐっと上がります。
1. 価格が極端に安い
正規品の相場から明らかに外れている商品は要注意です。
Lenovo公式や正規代理店での販売価格は、一般的に4,000円〜8,000円程度。
一方で偽物は500円〜2,000円程度で販売されることが多く、価格だけでおおよその判断がつくこともあります。
2. 出品者や販売元が不明確
出品ページに「販売元：Lenovo Japan」などの明示がない場合、あるいは個人出品や海外ショップ名義で販売されているものは信頼性が低いです。
TemuやAliExpressなどの海外ECでは、正規品とコピー品が混在しているため、特に慎重に見極める必要があります。
3. 箱やロゴが雑
パッケージの印刷がにじんでいたり、Lenovoロゴの位置がずれているもの、文字のフォントが異なるものは偽物の可能性が高いです。
スペルミスや意味不明な英語が印字されている場合もあります。
また、箱の裏に技適マークや正規のバーコードがない製品も要注意です。
4. 説明書が中国語のみ
並行輸入品では英語表記も多いですが、偽物は中国語だけ、もしくは不自然な翻訳が混ざっているケースがあります。
日本国内向け正規品には、少なくとも日本語または英語の説明書が付いているはずです。
5. モデル名が公式サイトに存在しない
「Lenovo HT38」「Lenovo GM6」「Lenovo Thinkplus LP40 Pro」など、よく見かける型番の中には、Lenovo公式サイトに存在しないものもあります。
公式で検索してもヒットしない場合、その製品は非正規ルートか偽物である可能性が高いです。
実際に偽物を買ってしまった人の声
ネット上では、偽物を掴んでしまったという体験談が多数見られます。
- 「箱がボロボロで、音がスカスカ。接続もすぐ切れる」
- 「ペアリングしたら“AirPods Pro”と表示された」
- 「本体の重さが公式スペックより軽い。充電もすぐ切れる」
これらの報告からもわかるように、偽物は見た目こそ似ていても、性能面では雲泥の差があります。
Bluetooth接続が不安定だったり、音量が左右で違ったり、そもそも電源が入らないといったトラブルも多発。
見分け方を知らないまま購入すると、すぐに後悔する結果になりかねません。
本物と偽物の違いをチェックするポイント
パッケージと印刷の質
本物は印字がシャープで、文字のかすれやズレがありません。
シュリンク（ビニール包装）もぴったり密閉されています。
一方、偽物は包装がゆるく、印刷の色味がくすんでいることが多いです。
付属品の品質
ケーブルの材質、イヤーピースの仕上げ、説明書の印刷クオリティなどに注目。
正規品は細部まで丁寧ですが、偽物はケーブルが細く頼りなかったり、イヤーピースが合わなかったりします。
シリアルナンバー・技適マーク
Lenovoの公式製品にはシリアルナンバーがあり、箱と本体で一致しています。
また、日本向けモデルであれば「技適マーク（〇にTマーク）」があるのが基本です。
これがない製品は、国内での使用が法律上グレーになることもあるため注意しましょう。
Bluetooth接続時の表示名
本物のLenovoイヤホンは「Lenovo XX」「Thinkplus XX」など、正式な型番で表示されます。
偽物では「AirPods」「TWS Pro」など全く別の名前が出るケースもあり、ここは見分けやすいポイントです。
音質・操作感
正規品は低音・高音のバランスが取れており、ノイズも少なめ。
偽物は音がこもったり、極端に軽い音質になる傾向があります。
また、タッチ操作が効きにくい・ペアリングが遅いなどの違いも目立ちます。
偽物を買ってしまったときのリスク
偽物イヤホンの最大の問題は、安かろう悪かろうで済まない点です。
いくつかのリスクを理解しておきましょう。
- 音質・耐久性の問題
ドライバ性能が低く、音割れやノイズが多発します。バッテリー寿命も極端に短いです。 - 安全性の懸念
電波法の認証を受けていない製品は、電波干渉や過熱・発火リスクを伴う場合も。
充電中に異常発熱するケースも報告されています。 - 保証が受けられない
非正規ルート品や偽物は、Lenovoの正規保証や修理サービスを受けられません。
トラブルがあっても販売者と連絡が取れないこともあります。 - 個人情報リスク
一部の粗悪品ではBluetooth情報の扱いが不明瞭で、セキュリティリスクを指摘する声もあります。
こうしたリスクを考えると、「少し高くても正規ルートで買う」ことが一番の防衛策です。
安心して購入するためのチェックリスト
最後に、購入時に意識しておくべきチェック項目をまとめます。
- 公式サイト・正規代理店の販売ページから購入する
- 価格が極端に安くないか確認する
- 型番をLenovo公式で検索し、実在するかチェック
- パッケージの印字やロゴを確認する
- 技適マークやシリアルナンバーがあるか確認する
- 商品レビューに「偽物」「コピー」「安っぽい」などの記述がないか見る
これだけで、偽物を掴むリスクはかなり減ります。
とくに通販サイトでは「Lenovo公式ストア」や「認定販売店マーク」を目印にするのがおすすめです。
Lenovoワイヤレスイヤホンの偽物を見分ける方法｜本物との違いと注意点を紹介
Lenovoのワイヤレスイヤホンは、デザインも良くコスパも高い魅力的な製品です。
しかし、その人気ゆえに偽物やコピー品も多く出回っています。
価格・販売元・外箱・音質など、この記事で紹介したポイントを押さえておけば、本物かどうかをかなりの精度で見分けられるはず。
少しの注意で、大切なお金を無駄にせず、安全で快適な音楽ライフを楽しむことができます。
「安さ」よりも「信頼性」。
それが、Lenovoワイヤレスイヤホンを選ぶときに本当に大切な基準です。
