最近は、音楽も動画も、イヤホンを通して聴く時間が圧倒的に増えましたよね。
ケーブルが邪魔にならない完全ワイヤレスイヤホンが主流になり、今では高音質・低遅延・ノイズキャンセリングなど、多機能なモデルが当たり前に並んでいます。
そんな中で注目されているのが「AAC対応ワイヤレスイヤホン」。
特にiPhoneユーザーには欠かせないキーワードです。この記事では、AACとは何か、その特徴やメリット、そしておすすめのイヤホンを10モデル紹介していきます。
AACってそもそも何？高音質の理由をやさしく解説
AACとは「Advanced Audio Coding」の略。
Bluetoothで音楽を飛ばすときに使われる**音声圧縮方式（コーデック）**の一つです。
Bluetoothイヤホンは、音楽データをそのまま送るのではなく、圧縮して無線で伝送し、イヤホン側で再生します。
このとき、どんな方式で圧縮・再生するかが「コーデック」。代表的なものには以下のような種類があります。
- SBC（標準的でどの機器でも使える）
- AAC（Apple製品に最適）
- aptX、LDAC（Android向け高音質）
AACは、Apple製品で標準的に採用されているコーデック。
iPhone・iPad・MacなどではaptXやLDACが使えないため、AACが最も高音質な選択肢になります。
音質面ではSBCよりも情報量が多く、よりクリアで自然なサウンドを楽しめるのが特徴。
また、SBCに比べて遅延が少ないため、動画視聴や通話でも音ズレを感じにくいのが魅力です。
AAC対応イヤホンを選ぶメリット
1. iPhoneとの相性が抜群
Apple製品ユーザーにとって、AACは事実上の最適解。
iPhoneでaptXやLDACが使えないため、AAC対応イヤホンを選ぶことで最も安定した高音質を実現できます。
2. バランスの取れた音質と低遅延
AACはSBCより高音質で、aptXほどのハードルもない“ちょうどいい存在”。
特別な設定なしで、自然に音と映像のズレが少ないリスニング体験ができます。
3. 対応モデルが多く、価格帯の幅が広い
1万円以下の手軽なモデルから、3万円を超えるハイエンドまでラインナップが豊富。
初心者から音質重視派まで、自分に合う選択肢が見つかります。
失敗しない選び方のポイント
コーデックと端末の相性を確認
iPhoneを使っているならAAC対応を選べばOK。
Androidユーザーなら、AACに加えてaptXやLDACに対応したモデルも検討してみましょう。
音の傾向をチェック
「低音重視」「バランス重視」「高音が伸びる」など、メーカーごとに音の作り方は異なります。
レビューやメーカーサイトで、自分の好みに合ったサウンド傾向を探すのがコツです。
遅延・通話品質・ノイズキャンセリング
動画やゲームをよく楽しむ人は「低遅延モード」搭載モデルを。
通話が多い人なら、マイク性能やノイズカット機能があるかも要チェック。
ノイズキャンセリング（ANC）や外音取り込みがあると、屋外での快適さが一段上がります。
装着感とバッテリー持ち
軽くて耳にフィットする形状は、長時間装着しても疲れにくいです。
充電ケース込みで20時間以上再生できるモデルなら、日常使いで困ることはほとんどありません。
AAC対応ワイヤレスイヤホンのおすすめ10選
ここからは、実際に人気が高く評価の良いAAC対応モデルをピックアップして紹介します。
価格帯ごとに「入門」「ミドル」「ハイエンド」と分けてチェックしていきましょう。
1. エレコム LBT-TWS13BK
手頃な価格でAAC対応を実現したエントリーモデル。
シンプルなデザインながら、安定した接続と明るい中高音が魅力。
「初めてのワイヤレスイヤホン」にぴったりです。
2. カシムラ BL-123
コンパクトで軽く、耳に収まりのいいサイズ感。
AAC対応で、通勤通学やリモート会議などの日常用途に最適。
コスパ重視のユーザーにおすすめ。
3. Creative Zen Air Plus LE Audio
AAC・SBC対応に加え、LE Audioにも対応。
低価格ながら機能が充実しており、音のバランスも良好。
新しいBluetooth規格を試したい人に向いています。
4. Anker Soundcore P40i
Ankerの定番人気モデル。
AAC対応に加え、ノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイントにも対応。
価格と機能のバランスが優秀で、迷ったらこれを選べば間違いなし。
5. HyperX Cirro Buds Pro
ゲーミングブランドならではの低遅延設計が特徴。
AAC対応で、ゲームや動画視聴時の音ズレが少ない。
重低音の迫力もあり、エンタメ用途に強いイヤホンです。
6. Creative Aurvana ACE 2
独自ドライバー技術による透明感のある高音と立体的なサウンド。
AAC対応で音のバランスもよく、通勤時の音楽鑑賞にもぴったり。
上品なデザインも人気の理由です。
7. Sony WF-G700N（INZONE Buds）
Sonyの最新世代モデル。
ゲームや動画再生時の低遅延性能に優れ、ANCも搭載。
AAC対応ながら、ハイレゾ相当の高解像度サウンドを体感できます。
8. Anker Soundcore Liberty 4 NC
ノイズキャンセリング性能が非常に高く、通話品質も安定。
AAC対応で、iPhoneユーザーからの評価が高いモデル。
音のバランスが良く、ジャンルを問わず楽しめます。
9. Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4
ハイエンド代表格。
音の深み、解像度、臨場感すべてが圧倒的。
AACはもちろん、aptX Adaptiveにも対応しており、プロクオリティの音を堪能できます。
10. Sony WF-1000XM5
業界をリードするノイズキャンセリング性能を誇るフラッグシップモデル。
AAC対応でiPhoneユーザーとの相性も抜群。
細やかな音の再現力と装着感の軽さが魅力です。
AAC対応イヤホンの最新トレンド
ここ数年、Bluetooth技術が急速に進化し、AACだけでなくaptX AdaptiveやLDAC、LE Audio対応など多様化しています。
ただ、iPhoneユーザーが最も快適に音を楽しめるのは依然としてAAC対応モデル。
価格が下がりながらも性能は向上し、1万円前後でANCやマルチポイントを備えるモデルも増えています。
今後は「AAC＋LE Audio」や「AAC＋aptX Adaptive」など、複数コーデック対応モデルが主流になるでしょう。
まとめ｜AAC対応ワイヤレスイヤホンで快適な音楽体験を
AAC対応ワイヤレスイヤホンは、音質・遅延・使いやすさのバランスが取れた最も安定した選択肢です。
特にiPhoneユーザーにとっては、「AAC対応＝安心して選べる基準」と言っても過言ではありません。
高音質でストレスのないリスニング環境を整えたいなら、この記事で紹介したモデルを参考に、自分のライフスタイルに合ったイヤホンを見つけてみてください。
日常の音が少しだけ鮮やかに変わる――そんな体験を、AAC対応ワイヤレスイヤホンでぜひ実感してみましょう。
