省スペースでも妥協したくない。そんな想いに応えてくれるのが「グラボ付きミニPC」です。
コンパクトなボディに強力なグラフィックス性能を詰め込み、ゲームも動画編集もスムーズにこなす。デスク上をすっきりさせながら、ハイパフォーマンスを求める人にとって理想的な選択肢です。この記事では、最新のおすすめ10モデルを中心に、選び方や注意点まで詳しく解説していきます。
グラボ付きミニPCとは？その魅力をわかりやすく解説
まず、「グラボ付きミニPC」とは、通常の小型パソコンに“専用のグラフィックボード（GPU）”を搭載したモデルのことです。
CPU内蔵のグラフィックスだけでは限界があるため、ゲームや動画編集、3D制作などの処理をスムーズに行うためにはGPUの力が欠かせません。
以前はフルタワーPCでしか高性能グラボを積めませんでしたが、最近は冷却技術の進化や高効率チップの登場により、小型筐体でも高性能GPUを搭載できるようになりました。
しかも、見た目はスタイリッシュで、リビングやオフィスにも馴染みます。音も静かで、省エネ。これが「ミニPCでもここまでできるのか」と驚く人が増えている理由です。
グラボ付きミニPCを選ぶときのポイント
1. GPU（グラフィック性能）を最優先で見る
ゲームやクリエイティブ作業を快適にこなすためのカギとなるのがGPUです。
たとえば、NVIDIAの「RTX 4060」やAMDの「Radeon RX 7600M XT」などを搭載しているモデルなら、最新ゲームも1080p～1440p解像度で安定してプレイできます。
動画編集や3Dレンダリングもサクサク。クリエイター用途でも力を発揮します。
2. 冷却性能と静音性
高性能グラボを小さな筐体に詰め込むと、どうしても熱がこもりやすくなります。
そのため、ファンやヒートパイプ、ベーパーチェンバーなどの冷却設計がしっかりしているかが重要。
冷却が甘いとサーマルスロットリングが発生し、せっかくの性能を活かせません。
静音性もポイントで、特に配信や動画編集を行う人は「静かなミニPC」を選ぶと快適です。
3. 拡張性と接続ポート
ミニPCでも拡張性は軽視できません。
メモリやストレージを後から増設できるか、Thunderbolt 4やUSB4ポートで外付けGPU（eGPU）に対応しているか。
さらに、HDMI・DisplayPortなど複数の映像出力ポートがあると、マルチモニター環境も簡単に構築できます。
Wi-Fi 6Eや2.5G LANなどの高速通信対応も、作業効率を大きく左右します。
4. 価格とコスパのバランス
ミニPCはコンパクト化と高性能化を両立している分、どうしても価格が上がりがちです。
とはいえ、ノートPCよりも冷却・拡張性に優れており、デスクトップよりも省スペース。
「どこまでの性能が必要か」を明確にすれば、コスパの良い選択ができます。
グラボ付きミニPCおすすめ10選（2025年版）
ここからは、2025年時点で注目を集めているモデルを紹介します。
ゲーマーにもクリエイターにも支持されている実力派ばかりです。
1. ASUS ROG NUC 14 Pro
Intel Core Ultra 9とNVIDIA GeForce RTX 40シリーズを搭載。
デスクトップ級の処理能力を小型筐体で実現したモンスターマシン。
2.5G LANやWi-Fi 6Eも完備し、冷却設計も優秀。長時間のゲームや編集作業にも安定しています。
2. MINISFORUM AtomMan G7 PT
AMD Ryzen 9 7945HX＋Radeon RX 7600M XTを採用。
動画編集やAI処理、3Dモデリングなどプロ向け作業にも対応できるほどのGPU性能を誇ります。
冷却ファンの静音性も高く、デザインも上質。
3. MINISFORUM MS-01（RTX 3050／A2000搭載）
ビジネス向けの見た目ながら、専用GPUを搭載している万能ミニPC。
3画面出力対応で、動画編集や軽い3D作業にも十分な性能。
価格も10万円前後と比較的手頃です。
4. GEEKOM A8
内蔵GPUながらRadeon 780Mのグラフィックス性能が高く、軽めのゲームや映像制作には十分。
省電力で静音性も優れており、リビングPCにも向いています。
5. GMKtec K12
外付けGPU（eGPU）に対応するミニPC。
OCuLinkとUSB4ポートを搭載し、必要に応じて外部GPUを接続可能。
高い拡張性と柔軟さで、ゲーマーや開発者からも人気です。
6. Beelink SER7
Ryzen 7 7840HS＋Radeon 780Mを搭載。
コンパクトながらゲーム性能も十分で、4K映像編集にも対応。
金属ボディで放熱性が高く、安定した動作が魅力です。
7. ASUS NUC 14 Pro+
Intel Core i7モデルで、Thunderbolt 4対応。
専用GPUを外付けすれば、用途に合わせたパワーアップも可能。
静音性が高く、オフィス兼趣味用PCとして人気。
8. MINISFORUM UM790 Pro
Ryzen 9 7940HS＋Radeon 780M構成。
メモリ・ストレージの拡張性が高く、動画編集からゲーム配信までオールラウンドに使える一台。
9. CHUWI RZBOX 2024
Ryzen 9 6900HXを搭載し、コスパの高さが特徴。
外部GPUにも対応しやすい構造で、将来的な拡張性も確保。
落ち着いたデザインでビジネスシーンにもマッチします。
10. Minisforum HX100G
Radeon RX 6600Mを内蔵した高性能モデル。
1080pゲームなら多くのタイトルを高設定で快適に動作。
冷却性能も高く、長時間の作業でも安定稼働します。
ゲーマー向けおすすめポイント
グラボ付きミニPCの最大の魅力は、サイズからは想像できないグラフィック性能です。
最新のFPSやRPGも、設定を調整すれば高フレームレートで楽しめます。
特にRTXシリーズ搭載モデルでは、レイトレーシングやDLSSに対応しており、美しい映像表現を手軽に堪能できます。
さらに、ミニPCはモニター裏にマウントできるモデルも多く、机上をすっきりさせながら本格ゲーミング環境を構築できるのも嬉しいポイントです。
ゲーム配信にも向いており、GPUエンコード機能を活かせば高画質配信も可能です。
クリエイター向けの魅力と実用性
動画編集や3Dモデリングを行う人にとっても、グラボ付きミニPCは強い味方です。
4K動画編集やAfter Effects、Blenderなどの重い処理も、専用GPUがあることで大幅に時間短縮できます。
また、Thunderbolt接続の外部ストレージや高速LANでデータ転送も快適。
ノートPCのような可搬性と、デスクトップ並みの処理能力を両立できます。
特に最近はAI生成や画像処理を行うアプリも増えているため、GPU性能の高さは今後さらに重要になります。
購入前にチェックしたい注意点
- 冷却と通気性：小型筐体ゆえに熱がこもりやすい。設置場所に余裕を持たせよう。
- メモリ構成：シングルチャネル構成だと性能が落ちる場合がある。デュアル構成がおすすめ。
- 電源容量：高性能GPUを使うなら、ACアダプタの出力にも注目。
- サポート体制：海外メーカー品は保証内容を必ず確認。国内正規代理店モデルが安心です。
- 用途の見極め：ゲーム重視か、編集重視か、拡張性重視か。目的によって最適な構成は変わります。
まとめ｜グラボ付きミニPCでコンパクトに高性能を手に入れよう
グラボ付きミニPCは、もはや「小さいだけのPC」ではありません。
コンパクトなのに、最新ゲームもクリエイティブ作業も軽々とこなす、頼れる相棒です。
デスク上のスペースを有効に使いたい人や、静かでパワフルなPCを求める人にとって、まさに理想の選択肢といえるでしょう。
性能と静音性、デザインのすべてを両立した最新モデルを選べば、作業も遊びもワンランク上の体験ができます。
「グラボ付きミニPC」で、あなたのクリエイティブライフとゲーミング環境をスマートにアップデートしてみてください。
