「そろそろ子どもにiPhoneを持たせようかな」
そう考えている保護者の方、同時にこんな不安が頭をよぎっているんじゃないでしょうか。
「勝手にアプリを課金しないか」「危険なサイトを見てしまわないか」「ゲームばかりして勉強しなくならないか」
実は、iPhoneにはこうした心配を解決するための「保護者による使用制限」機能が標準で搭載されているんです。しかも、設定はとっても簡単。
この記事では、これからiPhoneデビューするお子さんを持つ保護者の方に向けて、iphoneの安全な設定方法から、もしもの時の解除方法まで、まるっと解説していきます。
そもそも「保護者による使用制限」って何ができるの?
まずは基本のおさらいから。
iPhoneの「保護者による使用制限」機能は、正式にはスクリーンタイムと呼ばれています。もともとは「自分のiPhone使用時間を管理する」ための機能でしたが、実はこれがめちゃくちゃ優秀なペアレンタルコントロール機能でもあるんです。
具体的にどんなことができるのか、ざっくり挙げてみましょう。
- アプリのインストールや削除を禁止する
- App内課金をブロックする
- 特定のアプリ(YouTubeやゲームなど)の使用時間を制限する
- 就寝時間帯はiPhoneを使えなくする(ダウンタイム)
- 成人向けWebサイトへのアクセスを自動でブロックする
- 映画や音楽を年齢制限でフィルタリングする
つまり、「これだけは絶対にさせたくない」「ここまでは安全に使わせたい」というラインを、親がしっかり決めてあげられるんですね。
まずはファミリー共有を設定しよう。子供用アカウントの作り方
さて、ここからが本番です。
保護者による使用制限を設定する方法は2通りあります。
- 子供が使うiPhone本体だけで設定する方法
- 親のiPhoneからファミリー共有を使って設定する方法
結論から言うと、2の「ファミリー共有を使う方法」が断然おすすめです。
なぜかというと、子供のiPhoneの設定や制限を、親のiPhoneからリモートで管理できるようになるから。パスコードを子供に勝手に変えられちゃう心配もありません。
子供用Apple IDの作成手順
まずは親のiPhoneから、子供専用のApple IDを作成しましょう。
- 親のiPhoneで「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「ファミリー共有」→「メンバーを追加」と進む
- 「子供用アカウントを作成」を選択
- 子供の名前と生年月日を入力(年齢によって自動的に適切な制限が適用されます)
- 画面の指示に従って、子供のApple IDとパスワードを作成
この時、必ず子供の正しい生年月日を入力してください。後で年齢制限コンテンツのフィルタリングに影響します。
作成が完了すると、子供のiPhoneに届いた案内に従ってサインインすれば準備完了です。
【実践編】アプリ課金・Webフィルタリングの具体的な設定方法
それでは、実際にどんな設定をしていけばいいのか、項目別に詳しく見ていきましょう。
課金を完全にブロックする設定
お子さんを持つ親御さんの最大の心配事といえば、これではないでしょうか。
「気づいたら10万円の課金をしていた」なんてニュースを聞くと、ゾッとしますよね。
課金関連の設定は「コンテンツとプライバシー制限」の中で行います。
- 子供のiPhoneで「設定」→「スクリーンタイム」を開く
- 「コンテンツとプライバシー制限」をオンにする
- 「iTunes & App Store 購入」をタップ
- 「Appのインストール」「Appの削除」「App内課金」をすべて「許可しない」に設定
これで、アプリの追加購入も、アプリ内での課金も完全にブロックされます。
「でも、最初から入っているアプリだけで生活できるのかな?」という心配があるかもしれません。でも、iphoneには電話、メッセージ、カメラ、地図など、必要十分な機能が最初から入っています。まずはこの状態で慣れさせて、必要に応じて親が一緒にアプリをインストールしてあげるスタンスが安心です。
Webサイトのフィルタリング設定
次に大切なのが、インターネット上の不適切なコンテンツから子供を守る設定です。
- 同じく「コンテンツとプライバシー制限」内で「コンテンツ制限」をタップ
- 「Webコンテンツ」を選択
- 「成人向けWebサイトを制限」を選ぶ
この設定をするだけで、アダルトサイトなど18禁サイトへのアクセスが自動的にブロックされます。
さらに厳しくしたいなら、「許可されたWebサイトのみ」を選択する方法も。この場合、あらかじめ登録したサイト(例えば子ども向けの学習サイトやNHK for Schoolなど)だけアクセスできるようになります。
アプリの使用時間を制限する
ゲームのやりすぎを防ぐには、この設定が欠かせません。
- 「スクリーンタイム」→「App使用時間制限」をタップ
- 「制限を追加」を選択
- 「ゲーム」などカテゴリ単位で制限するか、「すべてのApp」で全体を制限
- 時間を設定(例えば1日1時間など)
ここで面白いのが、YouTubeだけ、ゲームアプリだけ、といった特定のアプリだけをピンポイントで制限できること。
「勉強系アプリは無制限でOKだけど、ゲームは1時間まで」みたいな細かい設定が可能なんです。
ダウンタイムで夜は強制ロック
「夜遅くまでスマホを触っていて、朝起きられない…」
そんな悩みを解決するのが、ダウンタイム機能です。
- 「スクリーンタイム」→「ダウンタイム」をタップ
- 「スケジュール設定」をオンにする
- 毎日または特定の曜日ごとに、スマホを使えなくする時間帯を設定
設定した時間帯になると、電話機能や許可した一部のアプリ以外は、アイコンがグレーアウトして使えなくなります。
「あと1分」で延長することもできますが、そのリクエストは親のiPhoneに通知が行くので、しっかり管理できますよ。
【応用編】子供に制限を突破されないための3つのコツ
ここまで設定すれば完璧…と思いたいところですが、最近の子供たちはスマホに詳しいもの。「パスコードを推測されて突破された」なんて話もよく聞きます。
そこで、より強固な制限にするためのコツをいくつかお伝えします。
コツ1:スクリーンタイムのパスコードは親だけが知る
当たり前のことですが、子供には絶対に教えないでください。
しかも、このパスコードはiPhoneのロック画面用パスコードとは別物です。子供が本体のロック番号を知っていても、スクリーンタイムの設定は変えられないようになっています。
コツ2:Apple IDでパスコードをリセットできるようにしておく
万が一、親がパスコードを忘れてしまった場合に備えて、リセット用のApple IDを設定しておきましょう。
スクリーンタイム設定画面の一番下にある「パスコードを忘れた場合」から、親のApple IDを登録しておけます。
コツ3:「スクリーンタイム」そのものをオフにできないようにする
子供がスクリーンタイムの設定画面を開いて、機能そのものをオフにしてしまう可能性も。
でもご安心を。先ほど設定した「コンテンツとプライバシー制限」がオンになっている限り、スクリーンタイムのオフもパスコード入力が必要になります。
【トラブル解決編】パスコードを忘れた・解除できない場合の対処法
どんなに注意していても、「あっ、パスコード忘れた…」ということは起こりえます。そんな時の対処法をまとめておきましょう。
ケース1:スクリーンタイムのパスコードを忘れた
先ほど設定した「パスコードを忘れた場合」のApple IDを使います。
- スクリーンタイム設定画面で「パスコードを忘れた場合」をタップ
- 登録しておいたApple IDとパスワードを入力
- 新しいパスコードを設定
これでリセット完了です。
ケース2:子供にパスコードを変えられてしまった
この場合も、上記と同じ方法でリセット可能です。
ただ、それよりも「なぜパスコードを変えたのか」「どんなサイトを見たかったのか」を子供と話し合うことが大切。制限はあくまで道具。親子の対話なしには意味がありません。
ケース3:中古で買ったiPhoneに前の持ち主の制限が残っている
これは意外と多い相談です。
結論から言うと、iPhoneを初期化(すべての設定を消去)すれば、スクリーンタイムの制限も消えます。
ただし、これとは別に「アクティベーションロック」という、前の持ち主のApple IDがロックされているケースがあります。この場合は、前の持ち主にロック解除を依頼するか、購入店舗に相談する必要があります。
まとめ:テクノロジーと上手に付き合う第一歩を
いかがでしたか?
iPhoneの保護者による使用制限機能は、子供を守るだけでなく、親の不安を減らすための強力な味方です。
でも、最後に一つだけお伝えしたいことがあります。
どんなに完璧に設定しても、テクノロジーは日々進化しています。子供たちは大人の想像以上のスピードで新しいサービスを使いこなしていきます。
だからこそ、一番大切なのは「対話」。
「今日はどんなアプリで遊んだの?」
「ネットで面白いことあった?」
「困ったことや嫌な思いをしたことはない?」
そんな何気ない会話の積み重ねが、本当の意味での「安全対策」になるんだと思います。
この記事で紹介した設定方法を参考に、iphoneを子供にとって安全で、そして豊かな学びのツールにしてあげてくださいね。
