デスクの上をすっきりさせたい、けれどパフォーマンスは妥協したくない──そんな人たちにいま注目されているのが「Ryzen搭載ミニPC」です。最近は手のひらサイズでも驚くほど高性能なモデルが増え、テレワークや動画編集、ゲームまでこなせるものも登場しています。この記事では、Ryzenシリーズを搭載したおすすめのミニPCを7台厳選し、その魅力と選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
ミニPCが人気を集める理由
昔の小型PCは「性能が足りない」「拡張性が乏しい」といったイメージがありました。ところが、近年はAMDのRyzenシリーズが登場して状況が一変。高効率なCPUと強力な内蔵GPUを備え、一般的なデスクトップに引けを取らない性能を持つミニPCが次々と登場しています。
Ryzenプロセッサはマルチコア性能に優れ、発熱と消費電力のバランスも良好。さらにRadeonグラフィックスを統合しているため、軽めのゲームや4K動画再生もスムーズにこなします。静音性が高く、省スペース設計のミニPCとの相性は抜群です。
Ryzen搭載ミニPCを選ぶときのポイント
ミニPC選びで失敗しないためには、いくつかのチェックポイントがあります。
- CPUの世代と型番
Ryzenは世代によって性能が大きく異なります。特に「Ryzen 5 7430U」や「Ryzen 7 5825U」「Ryzen 9 7940HS」などのZen3以降は、性能と発熱のバランスが非常に優秀です。 - メモリとストレージ
デュアルチャネルメモリを搭載しているかどうかは、性能に直結します。最低でも16GB、余裕を見て32GBを選びましょう。ストレージはNVMe SSDなら起動や読み込みが圧倒的に速くなります。 - 冷却と静音性
小型筐体では冷却が追いつかないことも。レビューなどで「サーマルスロットリングがない」「静音ファン採用」といった評価を確認するのがポイントです。 - ポートの数と配置
USB-C、HDMI、LAN、オーディオなど、必要な端子が揃っているかチェック。複数モニタ出力が可能なモデルだと、テレワークやクリエイティブ作業にも便利です。
Ryzen搭載ミニPCおすすめ7選
ここからは、実際に人気のあるRyzen搭載ミニPCを7モデル紹介します。価格はおおよその目安です。
1. ACEMAGIC S3A（Ryzen 7 5825U）
8コア16スレッドのRyzen 7 5825Uを搭載した高性能モデル。省電力ながらマルチタスクにも強く、動画編集や画像処理も快適です。筐体デザインもスタイリッシュで、ファン音が控えめなのも魅力。
2. ACEMAGIC Mini PC（Ryzen 5 7430U）
コストパフォーマンスを重視するならこの1台。6コア12スレッドのRyzen 5を搭載し、普段使いから軽いクリエイティブ作業までバランス良くこなします。小型でもHDMIとUSB-Cを備え、デュアルディスプレイ対応。
3. GMKtec K12（Ryzen 7 H255）
ゲーミング寄りの構成で、内蔵GPU性能が高く、軽い3Dゲームも楽しめる万能タイプ。金属筐体で放熱性も良く、静音性にも優れています。仕事も遊びも1台でこなしたい人にぴったり。
4. HP Elite Mini 805 G8（Ryzen 5 5600GE）
信頼のHPブランドから登場したビジネス向けモデル。省スペースながら堅牢で、企業利用にも安心。Ryzen 5 5600GEの安定した性能と静音設計が特徴で、オフィス用途やテレワークに最適です。
5. GMKtec M5 Plus（Ryzen 7 5825U）
価格を抑えながらも、Ryzen 7を搭載するコスパ最強クラスのミニPC。レビューでも「価格以上の性能」と高評価。動画編集やマルチモニタ環境にも対応し、個人クリエイターにおすすめ。
6. MINISFORUM UM760（Ryzen 7 7840HS）
高性能Ryzen 7 7840HSとRadeon 780Mグラフィックスを搭載。ゲームや動画編集でも力を発揮するハイエンドモデルです。拡張性が高く、メモリやSSDの増設も簡単。見た目以上にパワフルです。
7. GEEKOM A5（Ryzen 7 5825U）
冷却設計の完成度が高く、6時間の連続負荷テストでも性能低下なしと評価された1台。安定動作と静音性を両立し、リビングPCとしても優秀。4K映像出力や多画面表示もスムーズです。
用途別おすすめモデルの選び方
仕事・テレワーク中心なら
Ryzen 5 7430Uや5600GEを搭載したACEMAGICやHPのモデルがちょうど良いバランス。静音で省エネ、長時間の作業でも快適です。
動画編集やマルチタスク中心なら
Ryzen 7 5825U以上のモデルがおすすめ。特にMINISFORUMやGMKtecの上位モデルは、Premiere ProやDaVinci Resolveなどの編集ソフトも軽快に動作します。
ゲームや映像出力を楽しみたいなら
Ryzen 7 7840HSや7940HSなどRadeon 780M内蔵タイプを選びましょう。eスポーツ系の軽量ゲームなら快適にプレイできます。
注意しておきたいポイント
Ryzen搭載ミニPCは非常に魅力的ですが、いくつか注意点もあります。
- 古いRyzen世代（例：3500Uなど）は性能差が大きい
- メモリがシングルチャネル構成だとGPU性能が落ちる
- 安価なモデルでは冷却が弱く、長時間の高負荷に向かない
- 拡張性が限られるため、ポート数やメモリ増設可否を事前確認
これらを押さえておけば、購入後の後悔を防げます。
まとめ｜Ryzen搭載ミニPCで快適・スマートなデスク環境を
Ryzen搭載ミニPCは、性能・静音・省スペースのバランスに優れた“現代のベストコンパクトPC”といっても過言ではありません。
動画視聴やテレワークはもちろん、軽い編集作業やゲームにも対応できる汎用性の高さが魅力です。
小型でも性能を妥協したくない。そんな人こそ、Ryzen搭載ミニPCを選ぶ価値があります。最新モデルは年々進化しており、手のひらサイズでも驚くほど快適に動作します。ぜひ、自分の用途に合った1台を見つけて、デスクをもっとシンプルに、スマートにアップデートしてみてください。
