観光地で撮った写真、めちゃくちゃいい感じなのに、後ろに見知らぬ人が写り込んで台無し…なんて経験、誰にでもありますよね。あるいは、バッチリ決まった自撮り写真なのに、後ろのゴミ箱が気になって仕方ない、なんてことも。
そんなときに頼りになるのが、iPhoneに標準で搭載されている「消しゴムマジック」こと「レタッチツール(またはクリーンアップ機能)」です。
「聞いたことはあるけど、実際どうやって使うの?」
「試してみたけど、なんかうまく消えない…」
「そもそも自分のiPhoneで使えるの?」
こんな悩みを持っていませんか?
この記事では、iphoneの消しゴムマジックについて、基本のやり方から「なんで?」という失敗を解決する対処法、さらにはプロ級の仕上がりにする裏ワザまで、まるっと徹底解説します。
読めばあなたのiPhoneが、もっと頼もしい写真編集マシンに変わるはずです。
そもそも「iPhoneの消しゴムマジック」って何ができるの?
まずはおさらい。「消しゴムマジック」とは、写真の中に写り込んだ不要な人物や物体を、まるで最初からなかったかのように消し去ってくれる機能のことです。
これは単なる「コピースタンプ」機能とは一味違います。iPhoneの頭脳(Neural Engine)が、写真の中の被写体を認識し、消した部分の背景を周りの情報からAIが瞬時に生成して埋めてくれるんです。
例えば、真っ白な壁の前の人物なら壁の模様を、芝生の上に落ちているゴミなら芝生のテクスチャを、その場に合わせて作り出してくれます。しかもこの処理、すべてiPhoneの中だけ(オンデバイス) で完結します。クラウドに写真を送信したりしないので、プライバシー面でも安心です。
この機能を使うための条件
「私のiPhoneでも使えるの?」という疑問に答えます。
この高度な消しゴムマジック(特にiOS 17以降の「クリーンアップ」機能)を快適に使うには、iPhone XS以降、iPhone XR以降、またはiPhone SE(第2世代)以降の機種が推奨されます。これらのモデルには、AI処理に欠かせない「A12 Bionic」以降のチップが搭載されています。
また、iOSのバージョンは最新に近いほど、認識精度や処理速度が向上しています。もし使えない場合は、設定アプリから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」でiOSが最新かどうか確認してみてくださいね。
【基本編】iPhoneの消しゴムマジック、簡単なやり方
それでは、実際のやり方をステップバイステップで見ていきましょう。めちゃくちゃ簡単です。
- 写真アプリを開く:消したいものが写っている写真を選びます。
- 「編集」ボタンをタップ:画面右上にある、3本のスライダーが重なったようなアイコンです。
- レタッチツールを選択:下のメニューを横にスクロールすると、丸い波形のようなアイコン(調整つまみみたいなやつ)があります。これをタップします。
- 消したい部分をなぞる or 囲む:
- 指でなぞる:細かい部分を消したいときに有効です。消したい部分を指でゆっくりと丁寧になぞりましょう。
- 囲む:ある程度の大きさの物体(人物など)を消したい場合は、その周りをぐるっと指で囲みます。AIが自動的に被写体を認識して消去してくれます。
- 完了したら「完了」をタップ:これで編集完了です。
初めての人でも、これだけで不要なものを消せちゃいます。消しすぎたり失敗した場合は、画面を揺らすか、左上の「キャンセル」ボタンを何度かタップすれば、元の状態に戻せます。何度でもやり直せるので、安心して試してくださいね。
【実践編】こんなときどうする?「できない」「うまくいかない」を解決!
ここからがこの記事の本番です。「基本的なやり方はわかった。でも実際にやってみると、思ったように消えないんだよね…」というあなたへ。よくある悩みとその対処法を、シチュエーション別に解説します。
ケース1:消したい人物を囲んだのに、消えない(または一部が残る)
原因:範囲指定が雑だったり、人物と背景の境界が複雑すぎる可能性があります。
解決策:ズームインして、もっと丁寧に囲んでみましょう。
特に髪の毛など、細かい部分は苦手です。囲む円のサイズを小さく調整しながら、少しずつ、何回かに分けて消していくのがコツです。指を大きく動かすのではなく、スタンプを押すようなイメージで、消したい部分をピンポイントでタップするように囲むと成功率が上がります。
ケース2:消した跡が、ぼやけたり、別の模様になってしまう
原因:レンガ壁やタイル、芝生など、規則的なパターンの背景で起こりやすい現象です。AIが周囲のパターンを正確に再現できていない可能性があります。
解決策:「一発で消そう」としないことです。
消したい物体を、いくつかの小さなブロックに分けて考えてみてください。例えば、壁に貼られた大きなポスターを消す場合、一度に全部囲まず、ポスターを4分割するイメージで、左上、右上、左下、右下と、少しずつ消していきます。こうすることで、AIが参照する周囲の正しいパターン情報が増え、より自然な仕上がりに近づきます。
ケース3:小さなゴミやホコリが消えない
原因:消しゴムマジックは、人物や動物など「主要な被写体」として認識されたものは消しやすいのですが、背景の一部として認識された小さなゴミは、逆に苦手な傾向があります。
解決策:思い切って、限界までズームアップしましょう。
画面を2本の指でピンチインして、ゴミが画面いっぱいになるくらい拡大します。そして、ゴミだけをなぞるように、本当に小さな円で囲みます。根気のいる作業ですが、丁寧にやればちゃんと消えます。もしそれでも難しい場合は、潔らかに「消す」以外の方法(後述の「被写体の切り抜き」など)を考えるのも一手です。
ケース4:物体は消えたけど、影だけが残っている
原因:物体があった場所に落ちていた影も、一緒に消す必要があります。
解決策:物体を消した後、残った影も同じ手順で消しましょう。
これで解決です。ただ、影は半透明で輪郭が曖昧なため、AIがうまく処理できないこともあります。その場合は、影を囲む円を普段よりさらに小さくして、影の濃い部分から順番に、少しずつ消していくと良いですよ。
【上級編】誰にもバレない!自然に仕上げるためのプロのテクニック
ここまでできれば、あなたはもう初心者卒業です。さらに一歩進んで、編集したことが誰にもバレない「プロ級の仕上がり」にするためのテクニックを伝授します。
テクニック1:「分割消去」の極意
先ほども少し触れましたが、大きな物体を消すときの基本は「分割消去」です。これはどんな場面でも有効なテクニックです。
AIは、消す部分の周辺情報を見て、新たな背景を生成します。つまり、周囲の「正解の情報」が多いほど、正確な背景を生成できるのです。物体の中心部分だけをいきなり消そうとすると、周囲の情報が少なすぎて、AIが困惑し、変な模様を生成してしまうことがあります。端っこから少しずつ、確実にAIに「正解の背景」をインプットさせながら作業を進めましょう。
テクニック2:「微調整」で最後の仕上げ
消去が終わったら、すぐに「完了」ボタンを押さないでください。編集画面を開いたまま、仕上がりをじっくり観察しましょう。
「なんとなく、消した部分だけ色が違う気がする…」「明るさが周りと合ってないな…」そんな違和感、ありませんか?消しゴムマジックはAIによる補完なので、どうしても完全には周囲と一致しない部分が生まれます。
そんなときは、編集メニューの他のツールの出番です。
- 明るさが違うなら「露出」や「輝度」を微調整。
- 色味が違うなら「彩度」や「暖かみ」を調整。
- ぼやけていると感じたら「シャープネス」を少しだけ上げる。
これらのツールで全体の雰囲気を微調整するだけで、編集跡がグッと目立たなくなります。
消しゴムマジックと一緒に使いたい!iPhone写真編集の便利ワザ
最後に、消しゴムマジックと組み合わせると、さらに写真編集の幅が広がる便利な純正機能を紹介します。
1. 被写体を長押しで切り抜く「ビジュアルルックアップ」
これは、消しゴムマジックとは逆の発想です。写真の中の人物や動物を長押しするだけで、背景からキレイに切り抜くことができる機能です。
「消す」ではなく、「この被写体だけ別の写真に使いたい」「切り抜いてステッカーにしたい」というときに超便利です。例えば、消しゴムマジックで背景を整えた後、切り抜いた被写体を別の素敵な背景写真にペタッと貼り付ける、なんて高度な合成もできちゃいます。
2. ポートレートモードで背景をとばす
深度コントロールが使えるポートレートモードで撮影した写真なら、背景を思い通りにぼかすことができます。写り込んでしまった不要なものを、あえてぼかすことで目立たなくするテクニックです。完全に消すほどではないけど、ちょっと気になる…という場合に有効です。
まとめ:iPhoneの消しゴムマジックを使いこなして、思い出を完璧な一枚に
いかがでしたか?
iphoneの消しゴムマジックは、一度使い方をマスターすれば、本当に頼りになる編集ツールです。今回紹介したやり方や対処法を参考に、ぜひ色んな写真で試してみてください。
最初は思うように消えずにイライラするかもしれませんが、それも慣れです。「分割消去」や「微調整」のテクニックを駆使すれば、どんな難易度の写真も、あなたの思い出通りの完璧な一枚に近づけられます。
大事なのは、失敗を恐れずに何度も試すこと。そして、すべての処理がiPhoneの中だけで安全に行われるという安心感を持って、気軽に編集を楽しむことです。
これであなたもiPhone写真編集マスターへの第一歩を踏み出せましたね!素敵な写真ライフを!
