「iPhoneに最初から入ってるあの『ファイル』アプリ、実は使いこなせていないかも…」 そんな風に思ったことはありませんか?名前は知っているし、アイコンも見たことあるけれど、なんとなく開くのが億劫で、結局ファイルを探すときは各アプリ内を漁ってしまう。実は多くの方がそんな状態かもしれません。
でも、このアプリはあなたのiPhoneでの作業を劇的にスマートにする、隠れた名脇役なのです。今回は、この「ファイル」アプリの正体から、知っていると得をする便利機能まで、まるっと一挙ご紹介します。これを読めば、あなたのファイル管理の概念が変わるはずです。
「ファイル」アプリとは?iPhoneの情報整理の司令塔
端的に言えば、iPhoneの「ファイル」アプリは、iPhoneの中に散らばっているあらゆるファイルを一箇所で管理・操作するための、いわば“ファイルの司令塔”です。
パソコンを使っている方なら「エクスプローラー」や「ファインダー」をイメージすると分かりやすいでしょう。iOS 11から登場したこのアプリは、当初は地味な存在でしたが、今ではなくてはならない存在へと成長しました。
その最大の特徴は「一元管理」です。具体的には、
- このiPhone内:この端末だけに保存されている写真や書類。
- iCloud Drive:あなたのApple IDで紐づくすべてのデバイス(iphone、iPad、Mac)で自動的に共有・同期されるファイル。
- Google ドライブやDropboxなど:他のクラウドサービスに保存したファイル(設定が必要です)。
これら、異なる場所にあるファイルを、たった一つのアプリで串刺しにして閲覧・編集できるのです。仕事の書類、Webから保存したPDF、友達にもらった画像、すべてがここに集約されます。
まずはここから!「ファイル」アプリの基本画面を見てみよう
アプリを開くと、主に3つのタブが下部に並んでいるはずです。
- 最近使った項目:その名の通り、最近触ったファイルが時系列で表示されます。さっきダウンロードしたファイルをすぐに見つけたい時に便利です。
- 共有:他の人からAirDropなどで受け取ったファイルがここにまとまります。やり取りの履歴を確認する感覚で使えます。
- ブラウズ:ファイル管理の本丸となる場所です。ここには「サイドバー」があり、「iCloud Drive」「このiPhone内」といった保存場所が一覧表示されます。ファイルを整理する時は、まずここを開きましょう。
「ブラウズ」タブの画面上部にある「選択」をタップすれば複数のファイルを選べますし、「…」マークをタップすれば「新規フォルダ」を作成できます。まずはこの感覚に慣れることが第一歩です。
日常で即効!知っておきたい超便利機能5選
基本がわかったところで、毎日の生活や仕事で役立つ、使える機能をピックアップします。
1. 書類をスキャンしてPDF化できる
レシートや名刺、配布資料をすぐにデジタル化したい時、「ファイル」アプリ自体に高性能なスキャン機能が備わっています。
「ブラウズ」画面で「…」→「スキャン」を選ぶだけで、カメラが起動。書類の枠を自動認識し、シャッターを切らなくても「パシャリ」と撮影してくれます。複数ページも続けて撮影でき、最後に1つの美しいPDFファイルとして保存完了。スキャナーアプリを別途探す必要はもうありません。
2. ファイルを圧縮・解凍できる
複数の写真や書類をメールで送りたい時、一つ一つ添付するのは面倒ですよね。そんな時は、送りたいファイルを「選択」でまとめて選び、「共有」アイコンをタップ。メニューの下の方に「圧縮」という選択肢があります。これを選ぶと、ファイルたちがひとつの「.zip」ファイルにまとまります。受け取った側も、このzipファイルを「ファイル」アプリで長押しして「展開」を選べば元に戻せるので、大変便利です。
3. タグで色分け整理
「仕事」「プライベート」「重要」など、ファイルに色付きのタグをつけることができます。長押しメニューや「共有」メニュー内に「タグ」の項目があります。例えば赤タグを「請求書」、青タグを「企画書」などとルールを決めておけば、保存場所がバラバラ(iCloud内やこのiPhone内)でも、サイドバーの「タグ」をタップするだけで、同じタグのファイルを横断的に集めて表示できます。フォルダ分けとはまた違った、スマートな整理術です。
4. 他のクラウドサービスと連携する
「ファイル」アプリはAppleのサービスだけではなく、サードパーティのクラウドとも連携できます。例えばGoogle ドライブを使いたい場合、まずはGoogle ドライブのアプリをiphoneにインストールしてログインします。その後、「ファイル」アプリの「ブラウズ」タブ→「…」→「編集」と進み、表示されるリストから「Google ドライブ」のスイッチをオンにします。するとサイドバーにGoogle ドライブが追加され、中身を直接閲覧・操作できるようになります。DropboxやOneDriveなども同様です。
5. ダウンロードフォルダをマスターする
SafariでPDFをダウンロードしたはいいけど、どこに行ったか分からなくなる…。そんな経験ありませんか?その行き先こそが「ダウンロード」フォルダです。実はこのフォルダの場所は設定で選べます。「設定」→「Safari」→「ダウンロード」と進むと、「iCloud Drive」か「このiPhone内」かを選択可能。iCloud Driveを選んでおけば、iPadやMacでも同じダウンロードファイルにすぐアクセスできるのでおすすめです。ファイルの保存場所に迷った時は、まずここを確認しましょう。
こんな時どうする?よくあるお困りごとQ&A
Q: 削除したファイルを復元したい!
A: ご安心ください。iCloud Drive内のファイルを削除すると、30日間は「最近削除した項目」フォルダに残ります。「ブラウズ」タブのサイドバーの下の方にありますので、そこでファイルを長押しして「復元」を選べば元の場所に戻せます。ただし、「このiPhone内」のファイルを削除した場合の復元は難しいので、大事なものはiCloud Driveに保存する習慣をつけると安心です。
Q: 保存したはずのファイルが見つからない
A: まずは「最近使った項目」タブを確認。それでもダメなら、保存した「場所」を特定しましょう。Webからのダウンロードなら「ダウンロード」フォルダ、メールの添付なら「保存した時によって場所が異なる」可能性があります。また、「ファイル」アプリの検索機能(画面上部の虫眼鏡)も強力ですが、写真や動画は「写真」アプリで管理されているため、検索対象にならない点は注意が必要です。
Q: ストレージ容量を節約したい
A: 定期的に不要なファイルを削除するのが基本です。また、「ファイル」アプリ内で大きなファイルを探す時は、「ブラウズ」で場所を開き、画面上部の「名前」と表示されている部分をタップ→「サイズ」で並べ替えると、容量の大きいファイルから順に表示されるので、削除の判断がしやすくなります。iCloudの容量が圧迫している場合は、iPhoneの「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「ストレージを管理」で、バックアップや不要なデータを整理しましょう。
もっと使い倒したい人へ!「ファイル」アプリを極めるヒント
ここまでできればもう上級者ですが、さらに一歩進んでみましょう。
- ドラッグ&ドロップを活用する: ファイルを長押しして少し待つと、アイコンが浮き上がります。そのまま指をスライドさせて、別のフォルダの上で指を離せば、ファイルの移動が完了します。複数選択した状態でも同様に移動可能で、フォルダ整理が格段に速くなります。
- 共同編集で作業効率アップ: iCloud Driveに保存したPagesやNumbers、Keynoteの書類、あるいはPDFなどは、共同編集者を招待できます。ファイルを長押し→「共有」→「人を追加」で、メールやメッセージでリンクを送れます。離れた相手とリアルタイムで編集できるのは、現代の必須スキルです。
- コンビニ印刷にも対応: セブンイレブンのネットプリントなど、コンビニのマルチコピー機で印刷する際、「ファイル」アプリに保存したPDFや画像をそのまま使える場合がほとんどです。店頭でアプリやQRコードを選択するだけで印刷できるので、自宅にプリンタがなくても安心です。
あなたのiPhone生活を変える「ファイル」アプリの可能性
いかがでしたか?iPhoneの「ファイル」アプリは、単なる「ファイルを見る場所」ではなく、情報を集め、整理し、創造し、共有するためのパワフルなハブです。
最初はとっつきにくく感じるかもしれませんが、一度「書類のスキャン」や「zip圧縮」のような、小さな便利さを体験すると、その可能性に気づくはずです。ダウンロードしたファイルがすぐ見つかるようになったり、クラウドサービスを行き来する手間が省けたりするのは、小さなことのようで、毎日のストレスを確実に減らしてくれます。
この記事をきっかけに、一度じっくりと「ファイル」アプリを開いてみてください。あなたのiphoneの中にある、まだ知らない便利な世界が待っているはずです。さあ、今日からあなたもファイル管理の達人への第一歩を踏み出してみましょう!
