急いでiphoneを取り出そうとしたら、誤ってサイドボタンを押してしまい、大きな警告音とともに緊急SOSのカウントダウンが始まった……こんな経験、ありませんか?画面には赤い「SOS」のマークが表示されたまま消えず、焦ってしまった人も多いはず。実はこれは、iPhoneに搭載されている大切な安全機能の一つなのですが、普段の生活でうっかり作動させてしまうと、本当に困りますよね。
安心してください。この状態は適切な対処法を知っていれば、ほとんどがすぐに解決できます。本記事では、画面にSOSマークが表示されてしまった時の具体的な解除法から、二度と誤作動を起こさないための設定術、さらには緊急時に本当に役立つ使い方までを、段階を追って詳しく解説します。
緊急SOSとは? 誤作動が起きる仕組みを理解しよう
そもそも、iPhoneの「緊急SOS」はどんな機能なのでしょうか。これは、災害時や緊急事態に陥った時、最短で警察(110番)や消防・救急(119番)に連絡できるように設計された、いわば命のボタンです。しかし、その便利さゆえに、日常のちょっとした動作で意図せず起動してしまうことがあるのです。
主な起動方法は2種類あります。
- サイドボタンと音量ボタンの同時長押し:これは、緊急時に素早く通報できる反面、iphoneケースやポケットの中でうっかりボタンを押し続けると作動してしまいます。
- サイドボタンの連打(5回押し):ポケットの中で何度もボタンに圧力がかかったり、小さなお子さんが遊んでいるうちに作動したりする原因になります。
この機能が作動すると、まずカウントダウンが始まり、その後緊急通話が発信されます。焦っていると、このカウントダウン中に「止める方法」がわからず、そのまま110番に電話がつながってしまうのです。まずは、この一連の流れを知り、「カウントダウン中にキャンセルできる」ということを頭に入れておくだけで、随分と心に余裕が生まれます。
ケース別・緊急SOSの解除と対処法まとめ
ここからは、あなたが今まさに直面しているかもしれない状況ごとに、最適な解除方法をお伝えします。ぜひ自分の状況に当てはまる項目から読んでみてください。
状況1:カウントダウンが始まった!今すぐ止めたい
ボタンを誤って押してしまい、画面が赤くなり、警告音とともに3秒のカウントダウンが始まったら、落ち着いてください。この瞬間が最も大事なキャンセルチャンスです。
- やるべきこと:画面に表示される「停止」という大きなボタンを、速やかにタップしてください。
- 結果:これだけでカウントダウンは中断され、緊急通話は発信されずに元の画面に戻ります。実はこれが一番シンプルで確実な方法です。
状況2:うっかり緊急通話をかけてしまった…
カウントダウンを見逃してしまい、実際に「110番」などへの通話が開始されてしまった場合。ここで慌ててしまう気持ちはよくわかりますが、冷静に次の手順で対応しましょう。
- すぐに電話を切る:まずは、赤い「通話終了」ボタンをタップして、通話を切ります。
- オペレーターに説明する:通話がつながっていた場合、速やかに「誤って押してしまいました。申し訳ありません」と短く謝罪し、通話を終了します。意図的でない限り、これで問題になることはほぼありません。
- 緊急連絡先への通知を止める:通話終了後、iphoneは設定している緊急連絡先(家族など)に、自動であなたの位置情報を含む通知を送ろうとします。画面に「緊急連絡先への通知を停止」という選択肢が出るので、誤送信を避けるために必ずこちらをタップしましょう。
状況3:画面の上(ステータスバー)に「SOS」マークが表示されたまま消えない
これは、誤作動とは少し異なる状態です。画面上部に小さく「SOS」と表示されている場合、それは電波の状態が悪く、通常の通話やデータ通信はできないが、緊急通話だけは可能な状態であることを示しています。この表示を消すには、電波状況を改善する必要があります。
- 機内モードのオン/オフを試す:画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開き、「飛行機マーク」の機内モードを15秒間オンにし、その後オフにしてみてください。これでネットワーク接続がリセットされます。
- iphoneを再起動する:電源を一度完全に落として再起動することで、ソフトウェア的な不具合が解消されることがあります。
- SIMカードを確認する:物理SIMをお使いの方は、SIMトレイを開けてカードをきれいにしてから再度しっかり挿入し直してみてください。eSIMの場合は、「設定」→「モバイル通信」で状態を確認しましょう。
- キャリアのエリア内にいるか確認:トンネル内や地下、非常に電波の悪い建物内にいる場合は、場所を移動してみてください。
- 上記でダメなら…:「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を実行します。この操作により保存されたWi-Fiパスワードは消えるので、注意が必要です。
状況4:SOS関連の画面から動かなくなった(フリーズした)
これが最も深刻な状態かもしれません。画面が固まってしまったら、次の手順で復旧を試みましょう。
- 最初に試すこと:強制再起動
これは多くのソフトウェア的な不具合を解消する強力な方法です。iphoneの機種によって手順が異なりますので、ご自分のモデルに合った方法を試してください。- iPhone 8以降の方:音量アップボタンを素早く押して離す → 音量ダウンボタンを素早く押して離す → サイドボタンを押し続け、Appleロゴが表示されるまで待つ。
- iPhone 7, 7 Plusの方:音量ダウンボタンとサイドボタンを同時に押し続け、Appleロゴが表示されるまで待つ。
- iPhone 6s以前の方:ホームボタンとサイドボタン(電源ボタン)を同時に押し続け、Appleロゴが表示されるまで待つ。
- 次に試すこと:iOSのアップデート確認
お使いのiOSが古いバージョンの場合、まれに不具合が発生することがあります。「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を開き、最新版があれば更新を行いましょう。
もう二度と失敗しない!緊急SOSの誤作動を防ぐ設定カスタマイズ術
誤作動を一度経験したら、「もう二度と起こしたくない」と思いますよね。実は、この機能はユーザーが細かく設定を変更できます。オフにするのではなく、自分にとって「誤発信リスクの高い起動方法」だけを無効化するのが賢い方法です。
- 「設定」アプリを開きます。
- 一覧から「緊急SOS」をタップします。
- ここで、以下のスイッチを必要に応じて調整しましょう。
- 「長押ししてから放して通報」:サイドボタンと音量ボタンの同時長押しによる発動です。誤作動の最も多い原因なので、心配な方はこれをオフにするだけで、劇的に誤発信が減ります。
- 「ボタンを5回押して通報」:サイドボタンの連打による発動です。ポケットの中で作動しやすいので、オフにしても良いでしょう。
- 「目立たない形で通報」:これはむしろオンにすることをおすすめします。オンにすると、カウントダウン中の警告音とフラッシュライトが無音・無光になります。公共の場での誤作動による恥ずかしさを大幅に軽減してくれます。
- 「深刻なクラッシュの後で通話」(iPhone 14以降):重大な車の衝突を感知した時に自動で緊急通話をかける先進機能です。車に乗る機会が多い方はそのままオンに、誤作動が気になる方はオフにすることもできます。
これらの設定を一部オフにしても、ロック画面や電源オフ画面から手動で「緊急」を選択して通話することは常に可能です。これで、いざという時には確実に使え、普段の誤作動リスクは減らせる、理想的なバランスが実現できます。
緊急時に本当に役立つ!知っておきたいSOS関連機能
最後に、万一の緊急事態に備えて、知っておくと安心な関連機能を紹介します。
- 緊急連絡人を登録しよう
緊急通話の後、自動であなたの位置情報を伝えてくれる連絡先を設定できます。これは「ヘルスケア」アプリ内の「医療カード」から設定します。家族や親しい友人を登録しておけば、いざという時に助けが呼びやすくなります。 - 衛星経由の緊急SOS(iPhone 14以降)について
iPhone 14以降のモデルには、携帯電話の電波が届かない山や海などでも、衛星通信で救助要請メッセージを送れる画期的な機能が搭載されています。これはあくまで「緊急SOS」機能の一部として、意図的に起動するものです。
iPhoneのSOS解除は落ち着いた対処で確実に解決できる
いかがでしたか?画面に表示された「SOS」マークは、初めて見ると確かに焦るものですが、そのほとんどが適切な手順で解除できることがお分かりいただけたと思います。大切なのは、誤作動した瞬間に慌てず、今回ご紹介した「停止」ボタンを押す、あるいは「設定」アプリで事前に対策を講じておくことです。
この記事が、あなたのiphoneライフを、より安全で、よりストレスの少ないものにする一助となれば幸いです。緊急SOSは、いざという時のための強力な味方です。その力を正しく理解し、使いこなせるようになりましょう。
