朝起きて、iPhoneのヘルスケアアプリを開くのが日課になっているあなた。
今日も睡眠の記録をチェックしようとしたら、「記録なし」 の文字が。
「昨日ちゃんと寝たのに……どうして?」と、もどかしい気持ちになったことはありませんか?
実は2024年秋のiOS 18リリース以降、iPhoneのヘルスケアで睡眠が記録されないというお問い合わせが、世界中で急増しています。設定を確認しても、再起動してみても解決しない……そのイライラ、とてもよくわかります。
この記事では、多くの人が見落としている 「根本原因」 と、あなたの環境(Apple Watchを持っているかどうか)に合わせた 「確実な解決策」 をわかりやすくお伝えします。もう深夜にアプリをいじりながら悩む必要はありません。
睡眠記録が消えた本当の理由:これはあなたのせいではありません
まず、安心してほしいことがあります。
これは、あなたの設定ミスや操作ミスが原因ではない可能性が非常に高い ということです。
これまで当たり前に記録されていた睡眠データが、iOS 18へのアップデートを境に記録されなくなった。この現象の背景には、Appleによる 「仕様の変更」 があることが、公式サポートへの問い合わせなどから明らかになっています。
iphone単体(Apple Watchなし)で、ベッドの横に置いておくだけで自動的に睡眠時間を推定・記録する機能。これが、iOS 18以降、事実上動作しなくなったのです。サポートからの回答では、「Watchをご利用になるか、手動での記入をお願いしています」 というケースが増えています。
なぜ仕様が変わったのか? その背景にあるもの
なぜこのような変更が行われたのでしょうか?
推測される理由の一つは、「データの精度」 へのこだわりです。
身体に装着しないiphone単体での睡眠検知は、主にスマートフォンの動きや使用状況から「おそらく寝ているだろう」と 「推定」 していました。特に、睡眠の質を判断する「睡眠ステージ」(レム睡眠、深い睡眠など)の分析には、心拍数や血中酸素濃度など、体に密着したセンサーからのデータが不可欠です。
Appleがより信頼性の高いヘルスケアデータを提供する方向に軸足を移した結果、精度に限界のある単独の推定機能が縮小された。そう考えると、この変更も納得できる部分があります。
とはいえ、「突然使えなくなった!」と戸惑う気持ちは当然です。
次の章からは、あなたが今すぐにできる解決策を、状況別に詳しく解説していきます。
解決策はここから! Apple Watchを持っているあなたへ
もしあなたがApple Watchもお持ちなら、解決の道はかなり明るいです。
Apple Watchは、手首の動きと心拍数を24時間計測できるため、睡眠の「自動記録」において、現在も公式にサポートされている唯一の方法です。
それでも記録されない場合は、次の 「4つのチェックポイント」 を順番に試してみてください。多くの場合、これで問題は解決します。
1. まずは基本設定をダブルチェック
- iPhoneの「ヘルスケア」アプリ:「ブラウズ」タブ → 「睡眠」を開き、スケジュールが有効になっているか確認。
- Apple Watchの「睡眠」アプリ:Watch側のアプリで、「Apple Watchで睡眠をトラック」がオンになっているか確認。
2. 【最重要】データソースの優先順位を変えてみる
これは多くの人が見落とす、超重要な設定です。
- iPhoneの「ヘルスケア」アプリを開く。
- 「睡眠」を選択 → 画面右上の「データソースとアクセス」をタップ。
- 「編集」を押し、表示されるリストの 「一番上」に「Apple Watch」を移動させる。
これで、iphoneの曖昧な推定データよりも、Watchの正確なデータが優先されて記録されるようになります。
3. 意外な盲点:「就寝時間をトラック」をオフにする
この設定が混乱の原因になっていることが意外と多いです。
- 「ヘルスケア」アプリで「睡眠」を開く。
- 「すべてのスケジュールとオプション」をタップ。
- 「iPhoneで就寝時間をトラック」のスイッチを「オフ」 にしてみてください。
これにより、iphoneとApple Watchがお互いのデータを競合させず、Watchのデータのみに依存するようになり、記録が安定したという報告が多数あります。
4. 最終手段:Apple Watchを再ペアリングする
上記すべてを試してもダメな場合、iphoneとApple Watchの接続(ペアリング)に根本的なエラーが生じている可能性があります。
iPhoneの「Watch」アプリからペアリングを一度解除し、最初からやり直すことで、こうした深い層の不具合が解消されることがあります。時間はかかりますが、効果的な最終手段です。
iPhoneだけをお使いの方へ:自動記録は諦める? いえ、選択肢はあります
Apple Watchをお持ちでない方には、少し厳しい現実をお伝えしなければなりません。
iOS 18以降、iphoneをベッドサイドに置くだけで、何もしなくても朝に自動記録がされる……というかつての便利な状態に戻すことは、現状ではほぼ不可能です。
しかし、諦める必要は全くありません。自動ではなくなっただけで、「記録する方法」そのものは確実に残っています。 以下の3つの現実的な選択肢から、あなたの生活スタイルに一番合った方法を選んでみてください。
選択肢1:手動入力 ―― 最も確実でシンプルな方法
毎朝、ほんの10秒だけ習慣にする方法です。
- 朝、ヘルスケアアプリを開く。
- 「睡眠」セクションの「データを追加」をタップ。
- 前夜の「就寝時刻」と「起床時刻」を入力して保存。
長所:確実に記録でき、過去のデータも同じ画面(「すべてのデータを表示」)から修正・削除できます。
短所:毎日少しの手間がかかります。
選択肢2:睡眠フォーカスを手動でオン/オフ ―― アプリを開かずに記録
「手動入力は面倒……」という方に試してほしい方法です。
- 寝る時:iPhoneのコントロールセンターを開き、「睡眠フォーカス」をタップして開始。
- 起きた時:同じくコントロールセンターで「睡眠フォーカス」をオフ。
このフォーカスが有効だった時間帯が、「ベッドタイム」として記録されます。
長所:アプリを起動する必要がなく、操作は簡単。
短所:あくまで「ベッドにいて、フォーカスをオンにしていた時間」の記録であり、「実際に眠っていた時間」とは少し異なります。
選択肢3:サードパーティ製の優秀な睡眠アプリを活用する
iphoneのマイク(呼吸音)や振動センサーを高度に分析し、Apple Watchがなくても驚くほど詳細な睡眠レポートを作成してくれるアプリがあります。例えば、「AutoSleep」や「Sleep Cycle」などが世界的に有名です。
これらのアプリの最大の強みは、分析した睡眠データを「ヘルスケア」アプリに書き込むことができる 点です。つまり、お好みの専門アプリで分析させ、その結果を公式のヘルスケアアプリで一元管理できるのです。
導入時の注意点
- アプリをインストールしたら、必ず 「ヘルスケア」アプリ内の「プライバシー」>「アプリ」 で、該当アプリの「睡眠データ」へのアクセス許可を「ON」に設定してください。
- アプリによって精度や機能、課金の有無が大きく異なります。無料版で試してから、気に入れば購入するのがおすすめです。
全てのユーザーが確認すべき、その他の共通チェックリスト
ここまでに紹介した核心的な原因と対策とは別に、どんな方も一度確認しておきたい、一般的なトラブルシューティングもあります。
- 再起動は基本:iphone(とApple Watch)を再起動する。一時的なソフトウェアのグリッチを解消する第一歩です。
- iCloud同期をリセット:設定 → [あなたの名前] → iCloud と進み、「ヘルスケア」の同期を一度オフにします。その後、iphoneを再起動し、もう一度同期をオンにすると、クラウド上のデータが再同期され、表示が復活することがあります。
- ストレージを確保する:iphoneのストレージがほぼ満杯だと、システムが新たなデータを記録するのを妨げることがまれにあります。不要な写真や動画を整理してみましょう。
- OSを最新版にアップデート:現在使用しているiOSのバージョン自体にバグがある可能性も。設定 → 一般 → ソフトウェア・アップデートをチェックし、最新版があれば適用しましょう。
まとめ:iPhoneのヘルスケアで睡眠が記録されないときの、確実な一歩
ここまでの内容を、あなたの状況に合わせて整理しましょう。
まず、ご自身の環境を確認してください。
「iOS 18以降を使っているか?」「Apple Watchを持っているか?」この2点が、解決への全ての分かれ道です。
Apple Watchをお持ちの方は、「データソースの優先順位変更」や「就寝時間トラックをオフ」にするなど、高度な設定の見直し にトライしてください。これでほとんど解決するはずです。
iPhoneのみをお使いの方は、心構えを少し変えましょう。
「完全自動」は叶わなくても、「手動入力」「睡眠フォーカス」「サードパーティアプリ」 という3つの実用的な選択肢があります。どれか一つ、今日から始めてみてはいかがでしょうか。
健康管理は継続が命です。iphoneのヘルスケアに睡眠が記録されない という壁にぶつかっても、記録そのものを諦める必要はありません。この記事が、あなたの快適な睡眠生活と健康管理の、少しでもお役に立てれば幸いです。
