「更新がずっと『残り時間を計算中』のまま…」
「『アップデートを確認できません』って出て先に進まない!」
「ダウンロードしたのに、インストールが始まらない…」
iPhoneのソフトウェアアップデートがうまくいかない時、不安ですよね。せっかくの新機能や重要なセキュリティ更新が適用できないのは、本当にもどかしいものです。でも、慌てなくて大丈夫。この問題の多くは、いくつかの明確な原因と解決手順を知ることで、自宅で解決できることがほとんどです。
この記事では、「iPhoneのアップデートができない」とお悩みの方に、Apple公式の情報をもとにした確実なトラブルシューティングの方法を、基本から応用、最終手段まで順を追ってご紹介します。ネットワーク設定からリカバリモードの使い方まで、エラーメッセージ別の対処法も網羅しているので、ご自身の状況に合わせて試してみてください。
まずはここをチェック!アップデート失敗の3大原因
アップデートが止まってしまう背景には、主に3つの大きな原因が潜んでいます。自分に当てはまるものがないか、まずは確認してみましょう。
原因1:ストレージの空き容量が圧倒的に足りない
これが最も多い原因です。iOSのアップデートファイル自体は数GBになることも多く、ダウンロードとインストールの両方のために、表示されている空き容量以上の一時的なスペースが必要になります。単に「写真を少し削除した」程度では、まったく足りない可能性が高いです。
原因2:ネットワーク接続が不安定
「アップデートを確認できません」というエラーは、ほぼネットワークが原因です。Wi-Fiの調子が悪い、ルーターが混雑している、あるいはアップデートリリース直後でAppleのサーバー自体にアクセスが集中しているなどの状況が考えられます。特に大規模なOS更新(例:iOS 18)の直後は、世界中のユーザーが一斉に接続するため、繋がりにくくなるのはよくあることです。
原因3:デバイス自体が最新OSに対応していない
技術の進歩に伴い、古いiPhoneの機種は、新しいバージョンの[iOS]のサポート対象から外れることがあります。例えば、過去には[iPhone 6s]などのモデルが該当しました。これが原因の場合、残念ながらアップデートそのものが不可能です。ご自身の機種が最新[iOS]をサポートしているかは、Apple公式サイトの「対応機種リスト」で確認できます。
ステップバイステップで試そう!段階的な解決手順
原因がわかったら、次は解決への道筋です。以下の手順を、基本的なものから順番に試していくことをおすすめします。多くの場合、最初の数ステップで問題が解消されます。
第一歩:基本の「き」を確実に(約5分で完了)
いきなり難しいことをする前に、この3つを確認してください。実はここで解決することも多いんです。
- 充電と接続の確認:アップデート中にバッテリーが切れるのは大敵です。必ず充電器に接続し、バッテリー残量を50%以上(できれば80%以上)にしてから始めましょう。同時に、「設定」アプリでWi-Fiに接続されていることも再確認を。
- デバイスの再起動:電子機器のトラブル解決の基本、それが「再起動」です。iPhoneを一旦完全に電源オフし、再度起動するだけで、軽微なソフトウェアの不具合が解消され、アップデートが進むことがあります。
- 過去のアップデートファイルを削除:以前のアップデート試行が失敗していると、中途半端なファイルが残って邪魔をしている可能性が。これを削除しましょう。
- 「設定」→「一般」→「[iPhone]ストレージ」を開きます。
- アプリのリストの中に、「[iOS ○○]」や「ソフトウェアアップデート」のような名前のファイルがないか探します。
- もしあれば、それをタップし、「アップデートを削除」を選択。その後、再度アップデートを試みてください。
第二歩:ネットワーク環境を見直す(約10分)
基本手順でダメだった場合は、ネットワークに焦点を当ててみましょう。
- ネットワーク設定をリセットする:これはWi-Fiのパスワードや設定を一度リセットする操作です。
- 「設定」→「一般」→「移行または[iPhone]をリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」の順に進みます。
- リセット後は、再度Wi-Fiにパスワードを入力して接続し直し、アップデートを試します。
- 接続環境そのものを変えてみる:自宅のWi-Fiが何らかの理由でアップデートサーバーと相性が悪いかもしれません。時間をおいてから再試行するか、職場やカフェの別のWi-Fi、あるいはスマホの「パーソナルホットスポット」機能を使って他の端末のモバイル回線を経由させるという方法もあります。環境を変えることで、あっさり成功することも。
第三歩:最も確実な方法「パソコン経由アップデート」
これが「iPhoneのストレージ不足に悩まされず、かつ最も安定してアップデートできる」おすすめの方法です。パソコンが手元にある方は、ぜひ試してみてください。
この方法の最大のメリットは、アップデートに必要な大きなファイルをパソコン側がダウンロードし、直接[iPhone]にインストールするため、[iPhone]本体の空き容量をほとんど消費しない点です。多くの容量不足エラーはこの方法で回避できます。
手順はとても簡単です:
- 最新の状態に更新されたMac(macOS Catalina以降)か、iTunes(またはAppleデバイスアプリ)がインストールされたWindows PCを用意します。
- 付属の純正USBケーブル(LightningまたはUSB-C) で、[iPhone]をパソコンに接続します。できるだけコンピュータ本体のUSBポートに直接差すようにしましょう。
- Macの場合:Finderが開くので、左のバーで[iPhone]を選択し、「一般」タブ内の「アップデートを確認」ボタンをクリックします。
- Windows PCの場合:[iTunes](またはAppleデバイスアプリ)を起動し、画面上部のデバイスアイコンをクリック。「概要」タブ内の「アップデートを確認」ボタンをクリックします。
後は画面の指示に従うだけ。パソコンが自動的に作業を進めてくれます。
エラー別・状況別 具体的な対処法
「エラーメッセージが表示された」「ダウンロードは終わったけど…」など、具体的な状況に合わせた対策も知っておきましょう。
頻出エラーメッセージへの対応
- 「アップデートを確認できません」「ダウンロードできません」
- これはほぼ間違いなくネットワーク接続の問題です。上記の「ネットワーク設定のリセット」と「接続環境の変更」を試してください。それでもダメなら、パソコン経由でのアップデートに切り替えましょう。
- 「ソフトウェアアップデートの確認中にエラーが起きました」
- 同じくネットワークが主な原因です。上記と同様の対処に加え、「iPhoneストレージ」内で不完全なアップデートファイルを削除してから再試行すると効果的な場合があります。
アップデートプロセスが止まって動かない時
- 「残り時間を計算中」でずっと止まっている
- サーバー混雑や通信速度が遅いために、単純にダウンロードに時間がかかっている可能性が高いです。慌てずに、充電器に接続したまま、最低1〜2時間はそのまま放置してみてください。不用意にキャンセルすると、かえってファイルが破損する原因になります。
- ダウンロード完了後、インストールが進まない
- インストール処理自体にも時間がかかることがあります。デバイスが熱くなっていないか、再起動していないかを確認し、とにかくしばらく待つことが大切です。半日経っても変化がなければ、強制再起動を試み、それでもダメならパソコン経由でのアップデートに移行します。
最終手段と、アップデートを成功させる心得
ここまでの方法でほぼ9割以上の問題は解決するはずですが、それでもダメな場合、そして今後スムーズにアップデートするための心得をご紹介します。
どうしてもダメな時の最終手段:リカバリモード復元
※ この方法は[iPhone]内の全データを消去します。実行前には、必ずiCloudまたはパソコンへの完全なバックアップを取ってください。
OS自体をクリーンインストールし直す強力な方法です。ハードウェアに問題がなければ、ほとんどの深刻なソフトウェア不具合を解決できます。
- 最新のmacOSまたは[iTunes]がインストールされたパソコンを用意し、USBケーブルで接続します(まだ接続しないでください)。
- 機種ごとのボタン操作でリカバリモードに入ります。例:[iPhone 8]以降なら、音量アップ→音量ダウン→サイドボタンを画面が変わるまで長押し。
- 「コンピュータに接続」の画面(リカバリモード画面)が表示されたら、パソコンに接続。
- Finderまたは[iTunes]に「復元」オプションが表示されるので、それを選択。パソコンがOSをダウンロードし、クリーンインストールを開始します。
- 終了後、セットアップアシスタントで、事前に取っておいたバックアップからデータを復元します。
アップデートをラクにするための予防策3つ
問題が起きてから対処するよりも、起きにくい環境を作りましょう。
- ストレージに余裕を持たせる習慣:普段から不要な写真、動画、使わないアプリを整理し、常に5〜10GB程度の空き容量をキープするよう心がけましょう。「設定」→「一般」→「[iPhone]ストレージ」の「非使用のAppを削除」機能をONにするのも有効です。
- アップデート前は必ずバックアップ:これは鉄則です。万が一の時に最大の保険になります。「設定」→「[ユーザー名]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」→「今すぐバックアップ」で簡単に実行できます。
- ベストなタイミングと環境を選ぶ:新しいメジャーOSが発表された直後は避け、充電器に接続し、安定した自宅のWi-Fi環境で、時間に余裕がある時に行いましょう。
まとめ:iPhoneのアップデートができない時は、慌てず段階的に対処を
「iPhoneのアップデートができない」という問題は、多くの場合ストレージ不足、ネットワーク不安定、バッテリー切れのいずれかが原因です。
焦らずに、まずは基本の再起動と容量確認から始め、ダメならネットワーク設定のリセットへ。それでも解決しなければ、最も確実な「パソコン経由でのアップデート」を試すのが近道です。この方法は容量不足をほぼ無視できる強力な解決策です。
どうしても解決せず、デバイスが起動しないなどの深刻な状態になった時だけ、データのバックアップを確実に取った上で「リカバリモード復元」という最終手段に進みましょう。
定期的なアップデートは、セキュリティを守り、快適に[iPhone]を使い続けるためにとても重要です。この記事が、その小さな障壁を乗り越えるお手伝いになれば幸いです。ぜひ、今日からまた安心して、最新の[iOS]の世界をお楽しみください。
