コンパクトで操作しやすく、手のひらに収まるサイズ感が魅力のiPhone SE第2世代。発売から数年が経過したいま、このスマートフォンはまだ使い続ける価値があるのでしょうか?最新モデルが次々と登場する中、私が実際に使い続けて感じた現実的な評価と、購入を考えている方へのアドバイスをお伝えします。
iPhone SE第2世代の基本スペックと特徴
iPhone SE第2世代は、クラシックなデザインと現代的な性能を融合させたモデルです。4.7インチのRetina HDディスプレイを採用し、ホームボタンにTouch ID(指紋認証)を搭載しています。コンパクトボディの中には、当時最新だったA13 Bionicチップが組み込まれており、その処理速度は驚くほど速いままです。
本体サイズは高さ138.4mm×幅67.3mm×厚さ7.3mm、重量はわずか148g。片手で簡単に操作できるこの小型軽量設計は、大きなスマートフォンに慣れてしまった方でも、手に取るとその使いやすさに驚くはずです。
背面には1200万画素の単眼カメラを配置し、前面には700万画素のFaceTime HDカメラを搭載。最新モデルに比べるとカメラ機能は控えめですが、基本的な写真撮影やビデオ通話には十分な性能を備えています。
2026年現在の実用性を徹底検証
日常使用におけるパフォーマンス
毎日の基本的な使用シーン——メールのチェック、SNSの閲覧、Webサイトの検索、音楽のストリーミングなど——において、iPhone SE 第2世代は依然として高いパフォーマンスを発揮します。A13チップの処理能力は、これらの日常タスクを快適にこなすのに十分です。
アプリの起動速度や画面の反応速度は、最新のエントリーモデルと比較しても遜色なく、一般的なユーザーが不便を感じることはまずありません。ただし、非常に重いゲームアプリや複雑な動画編集ソフトを使用する場合には、最新モデルとの差を感じるかもしれません。
バッテリー持続時間の現実
多くのユーザーが気にするバッテリー持続時間について、正直にお伝えします。新品時と比較すると、当然ながら劣化は進んでいます。中等度の使用(SNS、メール、時折の動画視聴)で1日持たせるには、おそらく途中で充電が必要になるでしょう。
私自身の使用経験では、朝フル充電から始めて、夜まで持たせるためには節約モードの使用やバックグラウンド更新の制限など、多少の工夫が必要です。ただし、この点は純正バッテリー交換サービスを利用することで大幅に改善できます。
カメラ性能の現在地
1200万画素の単眼カメラは、十分な光がある環境では美しい写真を撮影できます。ポートレートモードも搭載されており、人物写真にはボケ効果を加えることが可能です。
ただし、暗所での撮影性能や超広角・望遠機能など、最新のiPhoneモデルが提供する多様なカメラ機能には対応していません。「Instagramに載せる日常写真を撮りたい」「書類をスキャンしたい」といった一般的な用途には十分ですが、本格的な写真撮影を楽しみたい方には物足りなさを感じるかもしれません。
iPhone SE第2世代の最大の魅力とは?
ホームボタンとTouch IDの価値
Face ID(顔認証)が主流となった現代において、ホームボタンとTouch ID(指紋認証)を備えたこのモデルは、ある意味で「貴重」な存在です。マスクを着用したままでも簡単にロック解除ができるため、昨今の衛生環境を考慮すると実用的なメリットがあります。
また、物理的なホームボタンは、画面上のジェスチャー操作に慣れていない方や、タッチフィードバックを好む方にとって使いやすいインターフェースです。特にスマートフォン操作に不慣れなシニア層からは、この操作性について好意的な評価を多く聞きます。
コンパクトサイズの快適さ
現代のスマートフォンが大型化する中で、この小型ボディは本当に稀有な存在です。ポケットにすっと収まり、片手で全ての操作が可能で、長時間の使用でも手や腕への負担が少ないのです。
通勤電車の中で片手で操作できる、ジーンズの前ポケットに収まる、小さなハンドバッグでも場所を取らない——こうした日常的な利便性は、数字では表せない大きな価値です。
コストパフォーマンスの高さ
最新のフラグシップモデルと比較すると、iPhone SE 第2世代は非常に手頃な価格帯で入手可能です。中古市場ではさらに安価に購入できるため、「予算を抑えながらiPhoneエコシステムを利用したい」という方にとって理想的な選択肢となっています。
iOSアップデートも継続的に提供されており、セキュリティ面での心配も少ない点も見逃せません。Appleの長期サポートポリシーは、このモデルがまだ現役で使い続けられる大きな理由の一つです。
こんな方にiPhone SE第2世代をおすすめします
小型スマートフォンを求めるすべての人
大きな画面が必ずしも快適ではないと感じている方、片手操作の利便性を重視する方には、このモデルは最高の選択肢の一つです。特に手の小さな女性や、最小限の携帯性を求める方にとって、このサイズ感は他では代えがたい魅力です。
初めてiPhoneを使う方
[iPhone]エコシステムに初めて参入する方にとって、iPhone SE 第2世代は理想的な「入門機」と言えます。操作体系がシンプルで直感的なため、Androidからの乗り換えユーザーや、スマートフォン自体が初めてという方でも比較的簡単に慣れることができるでしょう。
予算を抑えたいが性能は求める方
最新機能は必要ないが、サクサク動く処理性能は求めている——そんな矛盾する要求を、このモデルは見事に満たしてくれます。A13 Bionicチップの性能は、エントリーモデルと比較しても引けを取らないほどです。
セカンドスマホとして
仕事用とプライベート用で端末を分けたい方、あるいはアウトドア用に頑丈なサブ機が欲しい方にもおすすめです。コンパクトで持ち運びやすく、必要十分な性能を備えているため、セカンドスマホとしての役割を完璧に果たしてくれます。
購入前に確認すべき重要なポイント
iOSサポート期間について
Appleは通常、各モデルに対し発売後約5~6年間のOSアップデートを提供します。iPhone SE第2世代は2020年発売ですから、まだアップデートは継続されていますが、今後のメジャーアップデートがいつまで提供されるかは注目すべきポイントです。
通信方式の確認
このモデルは5G通信に対応しておらず、4G LTEが最大の通信速度となります。ほとんどの地域や使用シーンでは十分な速度ですが、5Gの高速通信を必要とする方はこの点を考慮する必要があります。
また、一部の通信事業者では、ネットワーク変更に伴い特定のモデルの対応状況が変わる可能性があります。購入前に、ご利用のキャリアで問題なく使用できるか確認することをおすすめします。
バッテリー状態の確認(中古購入の場合)
中古市場で購入する場合は、バッテリーの健康状態を必ず確認してください。設定メニューからバッテリーの最大容量を確認でき、80%以下に低下している場合は、バッテリー交換を検討した方が良いでしょう。
Appleの純正バッテリー交換サービスを利用すれば、新品同様のバッテリー性能を比較的安価に復活させることができます。
最新モデルと比較した場合の選択肢
iPhone SE第3世代との違い
より新しいiPhone SE第3世代は、5G対応、A15 Bionicチップ搭載、バッテリー持続時間の改善など、いくつかの点で進化しています。予算に余裕があり、最新の通信規格を利用したい方は、第3世代を検討する価値があります。
しかし、第2世代との価格差を考慮すると、「5Gが必要か」「処理速度の向上が必須か」 によって選択は分かれるでしょう。ほとんどの日常使用では、第2世代の性能でも十分満足できるはずです。
iPhone miniシリーズとの比較
iPhone 12 miniや13 miniなど、コンパクトなモデルとの比較も気になるところです。miniシリーズはより現代的な全画面デザインを採用し、ディスプレイサイズに対して本体はさらにコンパクトです。
ただし、これらのモデルはホームボタンがなく、Face IDを採用しています。「Touch IDがどうしても欲しい」「ホームボタンの操作感を譲れない」 という方には、iPhone SE 第2世代が唯一の選択肢となります。
長く使い続けるためのメンテナンスアドバイス
バッテリーを長持ちさせるコツ
バッテリーの寿命を延ばすためには、以下のポイントに注意しましょう:
- 極端な高温や低温環境での使用・保管を避ける
- 常に100%充電した状態を維持しない(80%前後で使用するのが理想的)
- 長期保管する場合は、50%程度の充電状態で涼しい場所に保管する
- 純正またはMFi認証の充電器・ケーブルを使用する
ストレージ容量の適切な管理
内部ストレージがいっぱいになると、端末の動作が遅くなることがあります。定期的に不要な写真・動画をクラウドサービスにバックアップし、ローカルストレージを整理する習慣をつけましょう。
iCloud写真ライブラリを有効にすると、オリジナルの高解像度画像はクラウドに保存され、端末には最適化されたサイズの画像が保存されるため、ストレージを大幅に節約できます。
保護アクセサリの活用
コンパクトな本体は取り扱いやすい反面、落下時の衝撃にはやや脆弱です。クリアなデザインを損なわない薄手のケースと、画面保護フィルムの使用をおすすめします。わずかな投資が、端末の寿命を大きく延ばしてくれます。
iPhone SE第2世代の未来:まだまだ現役で活躍できるか?
テクノロジーの世界では「新しいもの=良いもの」という考え方が主流ですが、iPhone SE 第2世代はこの常識に一石を投じる存在です。発売から数年が経過したいまでも、その実用性とコストパフォーマンスは多くのユーザーのニーズに応え続けています。
最新の機能や最先端の技術を追い求めるのでなければ、このモデルは今後もしばらく快適に使用できるでしょう。Appleのサポートが続く限り、セキュリティアップデートやバグ修正は提供され続けます。
もちろん、5G通信をフルに活用したい方、最新のカメラ機能を求めている方、より大きな画面でコンテンツを楽しみたい方には、最新モデルをおすすめします。しかし、「シンプルで使いやすく、コンパクトで、必要十分な性能」を求める方にとって、このモデルは2026年現在でも非常に優れた選択肢なのです。
まとめ:時代を超えて愛されるiPhone SE第2世代の真価
iPhone SE第2世代は、最新技術のすべてを詰め込んだフラグシップモデルではありませんが、多くのユーザーが本当に必要としている機能を見事にバランスさせた「実用の名機」 です。コンパクトサイズ、Touch ID、十分な処理性能、そして手頃な価格——これらの要素が調和したこのモデルは、特定のニーズを持つユーザーにとって、2026年現在でも非常に価値のある選択肢です。
技術の進歩が速い現代において、常に最新機種を追いかける必要はありません。自分のライフスタイル、使用目的、予算に合った最適なツールを選ぶことが大切です。もしあなたが、大型スマートフォンに疲れを感じ、シンプルで直感的な操作体系を求めているなら、iPhone SE 第2世代は真剣に検討する価値があります。
この小型のボディに込められた設計思想と実用性は、数字上のスペックでは測れない本当の価値を私たちに教えてくれます。時代がどんなに進んでも、使いやすさと実用性は変わらない普遍的な価値なのです。
