ミニPCでValorantは快適に動く?必要スペックとおすすめ構成を徹底検証
「ミニPCでValorantって、本当に快適に遊べるの?」──そんな疑問を持っている人、多いですよね。
最近は小型で高性能なミニPCが増えていて、省スペースでスタイリッシュなデスク環境を作れることから注目されています。
でも、FPSゲームのように反応速度やフレームレートが重要なタイトルをミニPCでプレイする場合、「動く」だけでなく「快適に動く」ことが重要になります。
この記事では、ValorantをミニPCで快適に動かすための必要スペックから、おすすめ構成、購入時のチェックポイントまでを徹底的に検証していきます。
Valorantの特徴と必要スペックを整理しよう
Valorant(ヴァロラント)は、ライアットゲームズが手掛ける人気タクティカルFPS。
5対5で戦うチームベースの競技性が高いゲームで、eスポーツとしても世界中で盛り上がっています。
実はこのゲーム、グラフィックが比較的軽いことで知られています。
開発時から「低スペックのPCでも動作する」よう設計されており、古いPCでも設定を下げればプレイ可能です。
とはいえ、快適にプレイしたいなら、公式が提示する“最低動作環境”だけでは不十分。
最新のバージョンに合わせて、以下のような実用的な目安を知っておくと安心です。
- OS:Windows10/11(64bit)
- CPU:Intel i3以上 or AMD Ryzen 3以上
- GPU:内蔵GPUでも可(例:Radeon 680M、Intel Iris Xe)
※できれば専用GPU搭載モデル推奨 - RAM:最低8GB、理想は16GB
- ストレージ:SSD(NVMe)で30GB以上の空き容量
- ネットワーク:有線LANまたは安定したWi-Fi6対応
この条件を満たせば、フルHD(1080p)・中設定で60fps以上をキープできることが多いです。
ミニPCでもValorantが快適に動く理由
「小型PC=性能が低い」と思われがちですが、ここ数年でそのイメージは大きく変わりました。
最新のミニPCは、ノートPC向けの高性能CPUやGPUを搭載し、十分な冷却性能を持つモデルも増えています。
特にAMD RyzenシリーズのAPU(CPUとGPUが統合されたプロセッサ)は性能が高く、軽めのFPSなら単体GPUなしでも快適に動作します。
たとえばRyzen 7 6800HやRyzen 9 7940HSなどは、内蔵のRadeonグラフィックスだけでValorantをフルHD設定・高画質でもプレイ可能という報告が多くあります。
つまり、ミニPCだからといって侮るなかれ。
選び方さえ間違えなければ、デスクトップPC顔負けのパフォーマンスを発揮してくれるのです。
ミニPCで快適にプレイするためのポイント
1. CPU性能がボトルネックにならないようにする
ValorantはCPU依存の比率が高く、グラフィック負荷よりも処理速度が重要です。
特に敵の動きや弾道計算など、CPU側で処理される部分が多いため、クロックの高いプロセッサを選びましょう。
IntelならCore i5以上、AMDならRyzen 5以上が目安です。
2. グラフィック性能(GPU)も軽視しない
軽めとはいえ、144Hzモニターで滑らかに遊ぶにはGPU性能も必要。
内蔵グラフィック(Iris XeやRadeon 680M)で60〜100fps程度は出せますが、より安定を求めるなら専用GPU搭載モデルを検討しましょう。
NVIDIA GTX 1650クラスの性能があれば、余裕を持って144fpsを狙えます。
3. メモリは「8GBで足りる」は危険
Valorant自体は4GBでも動作しますが、実際にはOSや常駐アプリを含めて8GBでは不足しがちです。
16GB以上を選んでおくと、マルチタスクや配信プレイ時にも快適に動作します。
特にミニPCは後から増設できないモデルもあるので、初期構成で確認しておきましょう。
4. 冷却と静音性が重要
ミニPC最大の弱点が熱です。
筐体が小さいため、冷却が不十分だと性能が下がる(サーマルスロットリング)ことがあります。
レビューで温度やファンの静音性が評価されているモデルを選び、設置場所に空間の余裕を持たせることも大切です。
5. ネットワーク環境も軽視できない
Valorantはオンライン対戦ゲーム。
低遅延が求められるため、有線LAN接続が理想です。
もしWi-Fiで接続する場合は、Wi-Fi6または6E対応モデルを選ぶと安定します。
具体的なおすすめミニPC構成
ここでは、実際にValorantを快適に遊ぶための代表的な構成を紹介します。
価格やサイズのバランスを取りながら、自分のプレイスタイルに合った1台を選びましょう。
1. ミドルクラスで万能:Minisforum UM773 Lite(Ryzen 7 7735HS)
内蔵Radeonグラフィックスが強力で、1080p中設定で100fps前後を狙えます。
静音性も高く、デスク上でも邪魔にならないサイズ感。
2. コスパ重視:ACEMAGIC S3A(Ryzen 7 5825U)
価格を抑えつつ、内蔵GPUで60fps以上を確保。
軽量ゲーム中心なら十分な性能で、初めてのゲーミングミニPCに最適。
3. ハイエンド志向:ASUS ROG NUC / GEEKOM GT1 Mega(Intel Ultra 9 搭載)
専用GPUを積まなくてもパワフル。
144Hzモニターでのプレイも安定し、見た目もスタイリッシュ。
熱対策も万全で、長時間のゲームプレイにも強い。
4. 国内サポート重視:Sycom G-Master Spear Mini B850A
BTOカスタム可能なミニPC。
冷却性能や電源周りを好みに合わせて調整でき、アフターサポートも充実。
快適に遊ぶための設定と工夫
性能を引き出すためには、ゲーム内設定も大事です。
- 画質設定は「中〜高」でバランスを取る
- 影やアンチエイリアスを落とすとfpsが安定
- 解像度は1080pを推奨
- FPS上限をモニターリフレッシュレートに合わせる
- 裏で起動するアプリを最小限にする
これだけでも体感が大きく変わります。
特にfpsの安定性は、操作感やエイム精度に直結するため、画質よりもフレーム優先で調整するのがおすすめです。
ミニPC選びで失敗しないために
ミニPCは一見コンパクトで手軽ですが、モデルによって性能差が大きいジャンルです。
安価なものほど放熱設計や電源性能が弱く、ゲーム中に熱暴走でパフォーマンスが落ちることもあります。
以下の点を必ずチェックしておきましょう。
- 冷却構造(デュアルファン・銅ヒートパイプ搭載が理想)
- ACアダプター出力(65W以上推奨)
- NVMe SSD対応スロットの有無
- メモリ増設の可否
- 保証・国内サポート体制
また、設置場所にも注意。モニター裏や棚の奥など、熱がこもる位置は避けましょう。
できるだけ風通しの良い場所に置くと、長く安定して使えます。
ミニPCでValorantを快適に動かすまとめ
結論として──ミニPCでもValorantは十分「快適に」動かせます。
ただし、構成と冷却の選び方がカギ。
CPUはCore i5/Ryzen 5以上、メモリは16GB、ストレージはSSD。
冷却設計が優れたモデルを選べば、1080p中〜高設定で安定したfpsを維持できます。
小型で省スペース、それでいてゲームも仕事もこなせるミニPCは、これからの時代のスタンダードになりつつあります。「ミニPCでValorantは快適に動く?」──答えは、YES。適切に選べば、しっかり快適に動きます。
デスクの上をすっきりさせたい人、外観も性能も妥協したくない人にこそおすすめです。
