「あれ、iPhoneのテザリングってどうやるんだっけ?」
「設定はしたのに、なぜか繋がらない…」
こんな経験、ありませんか? 外出先でパソコンやタブレットをネットに繋げたい時、iPhoneの「インターネット共有」(テザリング)機能は本当に便利ですよね。でも、いざ使おうとすると「インターネット共有」の項目が見つからない、パスワードを入れても接続できない、といった「あるある」に遭遇することも。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、iphoneのテザリング機能をゼロから、そしてトラブル時にも使えるようになるまで、丁寧に解説していきます。Wi-Fiでの接続はもちろん、BluetoothやUSB接続といった方法、そして「なぜか繋がらない」を解消するトラブルシューティングまで網羅しました。
これさえ読めば、あなたもテザリングの達人。もう外出先でのネット接続に困ることはなくなるはずです。
最初の一歩。iPhoneテザリング利用の大前提
「インターネット共有のスイッチがない!」
そう感じたあなた、少し待ってください。その前に、絶対に確認しておくべきことが二つあります。
1. あなたの契約プラン、テザリングに対応してますか?
これは多くの方が見落としがちな、でも最も重要なポイントです。iPhoneの設定画面に「インターネット共有」の項目自体が表示されなかったり、「インターネット共有を設定するには、携帯電話会社に連絡してください」といったメッセージが出たりする場合は、契約しているモバイル通信プランで、テザリング機能が有効になっていない可能性が非常に高いです。
多くの通信事業者では、テザリング利用のために「テザリングオプション」への加入が必要です。まずは、あなたが契約しているキャリアの公式サイトやアプリ、またはサポートセンターで、ご自身のプランがテザリングに対応しているかを確認しましょう。対応していなければ、いくら設定をいじっても機能しません。
2. あなたのiPhone、テザリングに対応していますか?
現在、iPhoneのテザリング機能は、4G LTEまたは5Gに対応した機種で利用可能です。具体的には、iphone 5以降のモデルになります。また、当たり前ですが、この機能を使う時にはiPhone自体のモバイルデータ通信がオンになっている必要があります。機種が古すぎないか、一緒に確認してみてください。
iPhoneテザリングの基本設定。3つの接続方法に共通する手順
さあ、契約も機種も大丈夫だと確認できたら、いよいよ設定に入りましょう。テザリングにはWi-Fi、Bluetooth、USBという3つの接続方法がありますが、どの方法を選ぶにしても、最初にiPhone側で行う設定は共通しています。このステップを飛ばすと何も始まりませんので、しっかりと見ていきましょう。
まずはあなたのiphoneの「設定」アプリを開いてください。
次に、「インターネット共有」 をタップします。もしこの項目がメイン画面に見当たらない場合は、「モバイル通信」(または「モバイルデータ通信」)という項目を開いてみてください。その中に「インターネット共有」が隠れていることがよくあります。
インターネット共有の画面が開いたら、一番上にある 「ほかの人の接続を許可」 というスイッチを探します。これをタップしてオン(スイッチが緑色になる)にしてください。
これで、あなたのiPhoneは他のデバイスからの接続を待つ「親機」の状態になりました。設定が成功すると、画面の上部(時刻や電波の表示があるステータスバー)に青色の帯が表示されます。この青い帯は、テザリングが今まさにアクティブであることを教えてくれるサインです。
目的別で選べる。3つの接続方法と具体的な手順
基本設定が終わったら、次は「どうやって繋ぐか」を選びます。繋ぎたいデバイスや状況によって、最適な方法が変わってきます。それぞれの特徴と具体的な手順を順番に見ていきましょう。
一番ポピュラー。Wi-Fiテザリングのやり方
最も速く、複数の機器を同時に繋げたい時に最適な方法です。
やり方は実にシンプル。まず、先ほど説明した通り、iPhone側で「ほかの人の接続を許可」をオンにします。すると、そのすぐ下か、少しスクロールした場所に「Wi-Fiのパスワード」という欄が現れ、ネットワーク名(SSID)とパスワードが表示されています。ネットワーク名は、初期設定では「(あなたの名前)のiPhone」となっているはずです。この2つの情報が、接続の鍵になります。
次に、ネットに繋ぎたいパソコンやタブレット、ゲーム機などを手に取ります。その機器のWi-Fi設定を開き、周囲にあるネットワークの一覧を表示させてください。先ほどiPhoneで確認したネットワーク名(例:「田中太郎のiPhone」)が表示されているはずです。それをタップ(またはクリック)します。
すると、パスワードの入力を求められるので、iPhoneの画面に表示されていたパスワードを間違いなく入力してください。パスワードは大文字・小文字を正確に区別する必要があります。入力が終われば「接続」を押す。これだけで、あなたのデバイスはiPhoneを経由してインターネットに接続されます。
バッテリーに優しい。Bluetoothテザリングの接続手順
バッテリーの消費をなるべく抑えたい長時間の利用や、Wi-Fiの電波状況が悪い環境でおすすめの方法です。速度はWi-Fiより少し落ちますが、その分iPhoneの電池持ちが良くなります。
まず、iPhone側で基本設定(「ほかの人の接続を許可」をオン)を行った後、さらに「設定」アプリ内の「Bluetooth」を開き、Bluetoothスイッチをオンにして、周囲の機器から「検出可能」な状態にしておきます。
次に、接続したい側の機器(MacやWindowsパソコンなど)のBluetooth設定を開きます。デバイスの検索や追加を行う画面で、しばらく待っていると、あなたのiPhoneの名前がデバイス一覧に現れるはずです。それを選択して「ペアリング」や「接続」を実行してください。
初めて接続する時は、双方の画面に確認コードが表示されて「同じコードですか?」と尋ねられることがあります。コードが一致していれば「ペアリング」を承認します。これで接続は完了です。パソコン側のネットワーク設定で、「Bluetoothネットワーク接続」を経由するように設定すれば、インターネットに接続できます。
最も安定している。USBテザリングの接続手順
速度と安定性を最優先したい時、例えば重要なオンライン会議中や大容量ファイルのダウンロード時には、このUSB接続が圧倒的におすすめです。接続しながらiPhoneを充電もできるので、一石二鳥です。
手順はとても簡単。まずiPhone側で基本設定を行います。次に、純正もしくは「MFi認証」を受けた信頼できるUSBケーブルを使って、iPhoneをパソコン(MacでもWindowsでも可)に物理的に接続します。
接続すると、iPhoneの画面に「このコンピュータを信頼しますか?」というメッセージが出るので、「信頼」をタップしてください。これでパソコンはiPhoneを認識します。
Macの場合は、特別な設定はほぼ不要で、自動的にネットワーク接続として認識されることが多いです。一方、Windows PCをご利用の場合は、正常に接続されるために最新バージョンのiTunesがインストールされている必要がある場合があります。万が一接続が認識されない時は、iTunesのインストールを確認してみてください。
繋がらない!を解決。iPhoneテザリングのトラブルシューティング
ここまで読んで実践したのに、「やっぱり繋がらない…」というあなた。諦めるのはまだ早いです。ここからは、そんな「あるあるトラブル」を一つ一つ潰していく方法をお教えします。以下の手順を順番に試してみてください。
まずはここから試そう。基本チェックリスト
- パスワードをもう一度、ゆっくり確認する(Wi-Fi接続時):「インターネットなし」と表示される原因の8割は、ここにあると言っても過言ではありません。iPhoneの「インターネット共有」画面でパスワードを再確認。特に似ている文字(大文字の「I」と小文字の「l」、数字の「0」とアルファベットの「O」など)に注意して、接続先デバイスに再入力してみてください。パスワードは8文字以上の英数字である必要があり、日本語は使えません。
- 魔法の再起動をかける:電子機器のトラブル解決の定番、再起動です。iPhoneと、接続しようとしているデバイスの両方を、一旦完全に電源オフしてから再起動します。これだけで、一時的なソフトウェアの不具合が解消されることが非常に多いです。
- 距離と電波状況を見直す:iPhone(親機)とパソコン(子機)が離れすぎていませんか? Wi-FiやBluetoothは電波ですので、距離が遠くなると繋がりにくくなります。また、iPhone自体が地下やビルの奥まった場所など、電波の悪い場所に置かれていないかも確認しましょう。親機であるiPhoneがネットに繋がっていなければ、何も始まりません。
- 接続台数を減らしてみる:iPhoneに一度に繋げられるデバイスの数には上限(通常は5台程度)があります。今、必要のない機器(例えばタブレットやもう一台のパソコン)が接続されたままになっていないか確認し、一旦切断してから試してみてください。
さらに一歩踏み込む。iPhone設定の詳細確認
基本チェックでダメだったら、次のステップに進みましょう。
- 「互換性を優先」をオンにする(iphone 12以降など):比較的新しい機種(iPhone 12以降など)をお使いの場合、接続する子機(特に古めのパソコンなど)によっては、新しい通信規格が原因で接続できないことがあります。「設定」>「インターネット共有」の画面を一番下までスクロールしてみてください。「互換性を優先」 というオプションがありますか? もしあれば、これをオンにしてみてください。これにより、より広範な機器との接続互換性が高まります(注:セキュリティ強度や最大速度が若干低下する可能性があります)。
- ネットワーク設定をリセットする:これは少々大胆な手段ですが、よく効きます。「設定」アプリを開き、「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「リセット」と進んでください。その中にある 「ネットワーク設定をリセット」 を選択します。これを行うと、これまで保存してきたWi-FiのパスワードやVPNの設定などが一旦リセットされますが、写真や連絡先などの個人データが消えることはありません。リセット後、再度Wi-Fiに接続し直す必要はありますが、テザリングに関する根本的な設定不備が解消される可能性があります。
- ソフトウェアを最新に保つ:あなたのiphoneのiOS、そして接続するパソコンのOS(macOSやWindows)は、すべて最新バージョンに更新されていますか? 古いOS同士の相性問題が原因で接続できないケースは多々あります。設定アプリの「一般」>「ソフトウェア・アップデート」で確認し、更新があれば適用しましょう。
- 通信制限を確認する:一番見落としがちなのがこれです。今月、動画をたくさん見たり、大きなファイルをダウンロードしたりしていませんか? 契約しているモバイルデータ通信の容量を使い切って、速度制限がかかっていないか、通信事業者のアプリやマイページで確認してみてください。テザリングで使ったデータも、もちろん契約容量の範囲内です。容量オーバーで大幅な速度制限(128kbps制限など)がかかっていると、事実上インターネットが使えない状態になります。
安全・快適に使うために。知っておきたい大切なこと
最後に、テザリングを安心して、長く使いこなすためのちょっとした知恵をお伝えします。
パスワードはしっかり管理しよう
テザリング用のWi-Fiパスワードは、初期状態ではある程度複雑なものが自動で設定されていますが、自分で好きなパスワードに変更することもできます。もし変更する場合は、「12345678」や「password」のような簡単に推測されてしまうものは絶対に避けましょう。定期的に変更する習慣をつけると、より安全です。
ネットワーク名にもご用心
テザリング時のネットワーク名(SSID)には、iPhoneの端末名がそのまま使われます。初期設定では、あなたがiPhoneに設定した名前(多くの場合は本名)がそのまま表示されてしまいます。「田中太郎のiPhone」というネットワーク名が近所にバレるのは、プライバシーの面であまり気持ちの良いものではありません。「設定」>「一般」>「情報」>「名前」から、個人が特定されにくい名前に変更しておくことをおすすめします。
バッテリーと通信量には気を配って
テザリング、特にWi-Fiテザリングは、iPhoneのバッテリーを猛烈な勢いで消費します。長時間の使用を予定しているなら、充電器やモバイルバッテリーは必須アイテムと考えてください。また、パソコンで高画質の動画を視聴したり、ゲームのアップデートをダウンロードしたりすると、あっという間に通信容量を数GBも消費してしまいます。使いすぎて速度制限にかからないよう、通信事業者のアプリなどでデータ使用量を時々チェックする習慣をつけましょう。
もう困らない。iPhoneテザリングのやり方まとめ
いかがでしたか? 今回は、iphoneのテザリング機能を、基本設定から3つの接続方法(Wi-Fi/Bluetooth/USB)、さらには繋がらない時の対処法まで、余すところなく解説しました。
ポイントをまとめると、
- まずは契約と機種の確認が大前提。
- 基本設定で「ほかの人の接続を許可」をオンにする。
- 状況に応じて最適な接続方法を選ぶ(速さ重視ならWi-Fi、安定性ならUSB、省電力ならBluetooth)。
- 繋がらない時は、パスワード確認→再起動→詳細設定確認の順でトラブルシューティング。
この流れさえ頭に入っていれば、もうテザリングで慌てることはありません。カフェ、移動中の車中、旅先のホテル。あらゆる場所で、あなたのiphoneが強力なWi-Fiルーターに早変わりします。
ぜひこの記事を参考に、快適なモバイルネット環境を手に入れてください。そして、もしこの記事がお役に立てたなら、同じようにテザリングで困っているお友達にもシェアしてあげてくださいね。
