スマホで撮った縦動画、そのままSNSにアップするだけでは物足りない。でも編集ソフトは難しそう…。そんな風に思っていませんか?
実は、iPhoneに標準で入っているiMovieだけで、プロっぽい縦動画が作れてしまうんです。
今回は、縦動画編集でよくある「上下が切れる」「黒い余白ができる」などの悩みを一気に解決。スマホ一つで、見違えるような作品を作る方法を余すところなくお伝えします。
なぜiMovieで縦動画編集は「難しい」と思われるのか?
多くの人がiMovieで縦動画を編集しようとして、最初にぶつかる壁。
それは、動画を読み込んだ瞬間に「あれ?上下が大きく切れてる!」という現象です。
これは、iMovieが元々テレビやYouTubeのような横長の動画編集を想定して作られているから。アプリが自動的に「16:9」という横長の画面に合わせようとするため、縦長の動画が無理やり縮小されて表示されてしまうんです。
でも安心してください。この「仕様」さえ理解すれば、あとは簡単な操作で思い通りの縦動画が作れるようになります。
絶対に覚えたい!iPhone版iMovieで縦動画を編集する3ステップ
ステップ1:プロジェクト作成時の「最初の一歩」が全てを決める
まずはiMovieアプリを開き、新規プロジェクトを作成。ここで大切なのは、最初に追加する動画を慎重に選ぶことです。
「ムービー」を選択したら、編集したい縦動画をタイムラインに追加。この時点では、確かに動画がズームされて上下が切れているように見えますが、慌てないでください。これが正常な状態です。
ステップ2:魔法のピンチ操作で縦動画を復活させる
ここが最も重要なポイントです。プレビュー画面の右上に小さな「ピンチしてズーム」アイコンがあります。これをタップしましょう。
あるいは、画面を二本指でつまむように動かす(ピンチ操作)でもOK。すると、あら不思議。先ほどまで切れていた動画がすっぽりと収まり、縦長の全体像が表示されます。
この操作は、iMovieが横長フレームに合わせようとするのを解除し、「この動画は縦長なんだよ」と教えてあげるようなもの。一度この設定をすると、同じプロジェクト内では縦長表示が維持されます。
ステップ3:編集の基本をマスターする
動画がきちんと縦長で表示されたら、いよいよ楽しい編集作業に入ります。
・不要な部分をカット:動画クリップの端を指でドラッグして長さ調整
・テキストを追加:下のツールバーから「T」マークを選択し、おしゃれなフォントでメッセージを挿入
・BGMをつける:「+」マーク→「オーディオ」から、雰囲気に合った音楽を追加
・フィルターで雰囲気を変える:画面下部の魔法の杖アイコンで、さまざまな色調を試せます
ここでのコツは、テキストを追加するときに位置をしっかり確認すること。縦長画面の中央よりやや上に配置すると、視覚的にバランスが良くなります。
ほとんどの人が見落とす!縦動画編集「最後の仕上げ」
編集が終わり、いざ書き出し…でもここで終わってはいけません。実は、iPhone版iMovieで編集した縦動画には、最後にもう一手間が必要なんです。
編集を終えて「完了」をタップし動画を保存すると、一見問題なさそうに見えます。しかし、この状態の動画は、左右に黒い余白(黒帯)が付いたまま。これをそのままSNSに投稿すると、せっかくの縦動画が台無しです。
ではどうするか?答えは簡単。保存した動画を「写真」アプリで開き、もう一度トリミングするだけです。
- 「写真」アプリで編集した動画を開く
- 右上の「編集」をタップ
- 下部のクロップアイコン(四角に矢印)を選択
- 黒い余白部分が消えるまで、画面の端を指で調整
- 「完了」をタップして保存
これで、真の縦動画(9:16)が完成します。この一手間をかけるかどうかで、作品の完成度は雲泥の差です。
縦動画編集の困った!を解決するQ&A
Q:複数の縦動画をつなぎたいのですが、つなぎ目が不自然になります
A:iMovieの「トランジション」機能を活用しましょう。クリップとクリップの間に自動的に追加される小さな四角をタップし、「クロスディゾルブ」を選ぶと、なめらかにつながります。0.5秒〜1.0秒程度が自然です。
Q:動画に合わせて音楽もフェードアウトさせたい
A:BGMクリップの終わり部分をタップすると、小さな丸いハンドルが表示されます。これを左に引っ張ると、音楽が次第に小さくなるフェードアウト効果が追加できます。
Q:縦動画の一部をスローモーションにしたい
A:編集したいクリップをダブルタップし、「速度」を選択。スライダーを左に動かすとスローに、右に動かすと高速になります。縦動画でも横動画と同じように使える機能です。
Macをお持ちならもっと簡単!「アプリプレビュー」機能のスゴ技
もしあなたがMacもお持ちなら、さらに簡単な方法があります。Mac版iMovieには「アプリプレビュー」という隠れ機能があるんです。
「ファイル」→「新規アプリプレビュー」でプロジェクトを作成するだけ。これだけで、最初から縦長のキャンバスが準備されます。ここに縦動画を追加すれば、回転も調整も一切不要。全ての編集機能が縦画面でそのまま使えます。
ただし一つだけ注意点が。この方法でプロジェクトを作ると、最初に追加した動画の比率がプロジェクト全体の比率に固定されます。つまり、最初に縦動画を追加すればその後もずっと縦長、逆に横動画を先に入れてしまうと横長になってしまうんです。順番は慎重に。
もっとクリエイティブに!iMovie編集の応用テクニック
基本的な編集に慣れてきたら、次の一手に挑戦してみましょう。
・ピクチャ・イン・ピクチャ:メインの縦動画の上に、小さな動画や画像を重ねられます。旅の思い出動画に地図を入れるなど、説明にも便利
・ボイスオーバー:動画を見ながらリアルタイムでナレーションを録音。作り方の解説動画に最適
・カラーフィルターの調整:フィルターを選んだ後、その強さをスライダーで微調整可能。微妙なニュアンス作りに役立ちます
これらの機能も、縦動画ならではの配置を意識するのがポイント。例えばピクチャ・イン・ピクチャなら、縦長画面の右上や左下に配置すると、メインの動画を邪魔しません。
こんな時は別のアプリも検討してみよう
「どうしてもiMovieではやりたいことが実現できない」
「もっとたくさんの縦長テンプレートが欲しい」
そんな時は、縦動画編集に特化したアプリの力を借りるのも一つの手です。
例えばCapCutやFlexClipといった無料アプリは、最初から9:16の縦長比率に対応。自動字幕生成や豊富なエフェクトなど、SNS向け動画作りに特化した機能が充実しています。
iMovieで基本を学び、必要に応じて専門アプリを使い分ける。これが、スマホ動画編集を楽しむための賢いスタイルです。
さあ、今日から始めるiPhone iMovie縦動画編集
いかがでしたか?最初は難しそうに思えたiMovieでの縦動画編集も、コツさえ掴めば実にシンプルです。
大切なのはたった3つ:
- 読み込んだ時に動画が切れていても慌てない
- ピンチ操作で縦長表示に修正する
- 保存後は必ず「写真」アプリで最終トリミング
この流れを一度体得してしまえば、もう動画編集で困ることはありません。旅行の思い出、子どもの成長記録、お気に入りのレシピ…あらゆる瞬間が、プロのような縦動画に生まれ変わります。
さあ、あなたも今日から「iPhone iMovie 縦動画」の達人への第一歩を踏み出しましょう。撮り貯めた動画を編集して、SNSでシェアする楽しみが、また一つ増えるはずです。
次にスマホで縦動画を撮影するときは、「これでiMovieで素敵に編集できるな」とわくわくしながらシャッターを切れるようになる。そんなクリエイターの入口に、あなたはもう立っているのです。
