「新しいiphoneに機種変更したけど、eSIMの設定ってどうやるの?」「面倒な手続きは避けて、サクッとデータを移したい!」そんなあなたのための、iPhone eSIM転送の決定版ガイドです。今回は、もうプロバイダに電話する必要はありません。iPhone同士なら、機種変更時にeSIMをあっという間に転送できる「クイック転送」 という最強の機能を、図解入りで徹底的に解説していきます。準備からトラブル解決まで、この記事一冊で全てがわかります。
eSIM転送の前の絶対確認! あなたの環境は大丈夫?
いきなり手順に入る前に、最も重要な前提条件を確認しましょう。せっかくの時間を無駄にしないために、ここはしっかりチェックです。
まず、絶対に必要な条件が3つあります。
- 新旧両方のiPhoneが対応機種であること:これは必須です。具体的には、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のモデル(iPhone SE 第2世代以降も含む)で、iOS 17以降が動作している必要があります。古い機種をお使いの場合は、このクイック転送は利用できませんのでご注意を。
- 新旧のiPhoneが近くにあること:Bluetoothを使って直接通信するため、両端末を数センチ〜1メートル以内に近づけておきましょう。
- 現在のiPhone(旧機種)がロック解除され、Wi-FiとBluetoothがオンであること:これが設定の大前提です。
次に、絶対にやってはいけないこと。それは「旧iPhoneですでにeSIMを削除してしまうこと」です。転送が完了するまでは、旧iPhoneのeSIMはそのままにしておいてください。削除すると、この便利な方法は使えなくなり、キャリアへの問い合わせという面倒な道を行くことになります。
最後に、キャリア側の確認。日本の主要キャリア(docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)の多くの契約プランではeSIMがサポートされていますが、格安SIM(MVNO)の中にはeSIM非対応の事業者もあります。心配な方は、ご自身の契約内容を一度ご確認ください。
ステップバイステップで完全攻略! iPhone eSIMクイック転送手順
それでは、いよいよ本番です。新しいiphoneを開封したら、以下の手順に沿って進めましょう。画面の指示に従うだけなので、思っているよりずっと簡単ですよ。
ステップ1: 新旧iPhoneを近づけ、セットアップを開始する
新しいiphoneの電源を入れます。するとすぐに「クイックスタート」の画面が現れます。この画面が現れたら、ロック解除した旧iPhoneを新しいiPhoneに近づけます。新旧iPhoneの画面中央にアニメーション(スイーパのような円形のアイコン)が現れれば、接続の準備OKです。
ステップ2: 「モバイル通信を設定」をタップする
新しいiphoneの画面に「モバイル通信を設定」というオプションが現れます。ここを必ずタップしてください。これがeSIM転送のトリガーになります。「後で設定」などを選んでしまうと、この流れから外れてしまうので要注意です。
ステップ3: 転送の実行と完了を待つ
画面の指示に従い、旧iPhoneで表示される認証コードを新しいiphoneに入力します。その後、「eSIM転送」が開始されます。転送中は、両方のiPhoneを電源に接続し、そばに置いたままにしておきましょう。数分程度で転送は完了します。完了すると、新しいiphoneの画面右上にキャリアの電波マーク(「docomo」や「ソフトバンク」など)が表示されます。これで、通話もデータ通信も新しい端末で使えるようになりました!
ステップ4: 旧iPhoneのeSIMを無効化する(最終確認)
転送が完全に終わったら、最後の仕上げです。必ず旧iPhoneの「設定」→「モバイル通信」を開き、転送した番号のeSIMをオフにするか削除してください。これを忘れると、同じ番号が2台の端末に存在する状態になり、通信に不具合が生じる可能性があります。新しいiphoneで問題なく通信ができることを確認してから、旧機種の方を整理するのが安全確実な流れです。
もしも失敗したら? よくあるトラブルと確実な解決策
画面が固まった、エラーが出た、転送後に通信できない…。万が一トラブルに遭遇しても慌てないでください。ほぼ全てのケースは以下の方法で解決できます。
ケース1: 「モバイル通信を設定」が出てこない
最も多い原因は、旧iPhoneのBluetoothやWi-Fiがオフになっている、または機種が非対応(iPhone 8以前など) であることです。まずは旧機種の設定を確認しましょう。もう一つの可能性は、キャリアやプランがeSIMクイック転送に対応していないことです。その場合は、次の「代替手段」を参照してください。
ケース2: 転送中にエラーメッセージが表示される
「転送に失敗しました」などのメッセージが出た場合、まずは両方のiPhoneを再起動し、最初から手順をやり直してみてください。多くの一時的な通信エラーはこれで解消します。それでもダメな場合、iOSのバージョンが古い可能性があります。特に旧iPhoneがiOS 17以降にアップデートされていないと、この機能は動作しません。設定→一般→ソフトウェア・アップデートで、最新版になっているかを確認しましょう。
ケース3: 転送後、新しいiPhoneで通信できない
新しいiphoneに電波マークはあるのに、インターネットに接続できない場合。
- まず、機内モードを一旦オン/オフにしてみてください。
- それでもダメなら、設定→モバイル通信→モバイルデータ通信がオンになっているか確認します。
- さらに、ネットワーク設定のリセットを試します(設定→一般→移行またはiphoneをリセット→ネットワーク設定をリセット)。この操作でWi-Fiのパスワードなどもリセットされるので、必要な情報はメモしておきましょう。
クイック転送が使えない時の3つの代替手段
お持ちの機種や環境によっては、どうしてもクイック転送が使えない場合もあります。そんな時のための、確実なバックアッププランをご紹介します。
1. キャリア提供のQRコード/アプリで再発行
これは最もスタンダードな方法です。ご自身の契約キャリア(docomo、au、ソフトバンク等)のサポートページにログインし、eSIM用のQRコードを再発行するか、キャリア専用アプリ(例:docomoの「dアカウント」アプリ)から直接新しいiphoneにeSIMをインストールします。この方法では、旧iPhoneのeSIMは自動的には無効化されないことが多いので、手動での無効化を忘れずに。
2. 手動で情報を入力する
キャリアから「SM-DP+アドレス」と「アクティベーションコード」という2つの情報が提供される場合があります。新しいiphoneの「設定→モバイル通信→eSIMを追加→手動で詳細を入力」から、これらの情報を入力してインストールします。少々手間はかかりますが、確実な方法です。
3. キャリアショップ/コールセンターに問い合わせる
どうしても自分で解決できなかったり、格安SIMでサポートが限られていたりする場合は、最終手段としてプロの手を借りましょう。機種変更のサポートはキャリアの主要業務の一つです。新しいiphoneと身分証明書を持って店頭に行くか、電話で問い合わせれば、確実に設定を完了させてくれます。
eSIM転送を成功させるためのプロのTips
最後に、この記事の情報を超える、ちょっとした専門家のコツをお伝えします。
- バックアップは「iCloud」で、かつ「暗号化」が鉄則:機種変更の前には、必ずiCloudバックアップ(またはパソコンでの暗号化バックアップ)を取得しましょう。特に「暗号化」されたバックアップには、健康データやWi-Fiパスワードなども全て保存されるので、新旧端末の引き継ぎがシームレスになります。
- タイミングは「通信が混雑しない時間帯」を選ぶ:キャリアのシステム側でeSIMの認証処理が行われるため、週末の夕方や新製品発売日直後などは混雑で処理が遅延する可能性があります。可能であれば、平日の昼間などに作業するのがおすすめです。
- 旧端末は「完全に移行が終わるまで」手放さない:新しいiphoneで全てのアプリのログインが完了し、二段階認証の設定も移行でき、2〜3日問題なく使えることを確認するまでは、旧iphoneのデータを消去したり処分したりしないでください。何かあった時の保険になります。
まとめ:iPhone eSIM転送は、実は驚くほど簡単だった
いかがでしたか? eSIMと聞くと「難しそう」「面倒そう」というイメージがあったかもしれません。しかし、特にiPhone同士の機種変更においては、この「クイック転送」機能がすべてを変えました。キャリアへの連絡もQRコードの読み込みも、ほとんどの場合必要ありません。2台のiphoneを近づけるだけで、あとは自動的に完了してしまうのです。
今回ご紹介した事前確認、ステップバイステップの手順、トラブルシューティングの3つの柱を頭に入れておけば、次回の機種変更はきっと余裕を持って迎えられるはずです。この記事が、あなたのスマートなデジタルライフの一助となれば幸いです。快適な新しいiphoneライフを、存分にお楽しみください!
