最近「iPhoneを買ったんだけど、SIMはeSIMにしたい」「キャリアを乗り換えるから、この機会にiphoneのeSIMに変更してみようかな」と考えている方はいませんか?
「eSIMって聞いたことはあるけど、実際どうやるの?」「物理SIMから変えるのは大変?」「旅行用に一時的なeSIMを使いたい」といった疑問や不安を感じているかもしれません。
ご安心ください。iPhoneのeSIMへの変更は、手順さえ分かれば決して難しくありません。この記事では、物理SIM(プラスチック製の小さなカード)からデジタルのeSIMへの移行方法、新しいiphoneへの設定、さらには海外旅行時などの活用術まで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
eSIMとは何か? 物理SIMとの違いとそのメリットを理解しよう
まずは基本から。eSIM(embedded SIM)は、iphoneなど端末に直接組み込まれたデジタルSIMチップのことを指します。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、電子的に通信事業者(キャリア)の契約を切り替えたり、追加したりできます。
eSIMに変更する主なメリット
- 端末の設計自由度が上がる:SIMトレイのスペースが不要になるため、iphoneのさらなる薄型化やバッテリー容量の増加などに貢献しています。
- 複数回線の同時利用が容易:一つの端末で、仕事用と個人用、国内用と海外用など、最大8つまでのeSIMプロファイルを保存し、そのうち2つを同時にアクティブ(デュアルSIM)にできます。
- SIM紛失・破損のリスクなし:物理的なカードがないため、落としたり折ったりする心配がありません。
- オンラインですぐに契約開始:多くの事業者で、QRコードやアプリを利用した即時発行・即時開通が可能です。特に海外渡航時の現地通信サービス契約が格段に楽になりました。
準備は万全に! iPhoneのeSIM変更を始める前に確認すべきこと
いざ始める前に、以下の点をチェックしましょう。これでスムーズに進められます。
1. ご自身のiphoneがeSIMに対応しているか確認
eSIMはiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRおよびそれ以降のモデル(日本国内向けモデル)で利用可能です。具体的なモデルはアップデートで変わる場合があるので、不安な方はアップル公式サイトで最新情報をご確認ください。
2. 現在ご利用の通信キャリアがeSIMサービスを提供しているか確認
主要キャリア(docomo、au、SoftBank、楽天モバイルなど)や多くの格安SIM(MVNO)事業者はeSIMサービスを提供しています。ただし、事業者によってはオンライン手続きのみの場合や、店頭での切り替えが必要な場合もあるので、事前に公式サイトで確認するのが確実です。
3. 必要なものを揃える
- インターネットに接続された状態のiphone
- 現在使っている物理SIMカード(キャリア変更時に番号を引き継ぐ場合)
- 新しいキャリアから提供される「eSIM用QRコード」または「アクティベーションコード」
- 本人確認書類(運転免許証など、キャリア変更時に必要)
ケース別ステップバイステップ解説:iPhoneのeSIM変更実践ガイド
いよいよ実践です。あなたがどのケースに当てはまるかで、手順が少し異なります。
ケース1:同じキャリアのまま、物理SIMからeSIMに切り替える(MNPなし)
現在の電話番号をそのままに、同じキャリア内でeSIMに移行する方法です。
- 現在のキャリアにeSIM変更を申し込む:キャリアのショップ(店頭)へ行く、または公式アプリ・マイページからオンラインで手続きします。オンライン手続きが可能なキャリアが増えています。
- eSIM用QRコードを受け取る:手続きが完了すると、紙に印刷されたQRコード、または画面に表示されたQRコードが発行されます。このQRコードはとても大切です。他人に知られないよう管理し、画面のスクリーンショットを取っておくことを強くお勧めします。
- iphoneで設定する:
- 「設定」→「モバイル通信」を開きます。
- 「モバイルデータ通信をセットアップ」または「eSIMを追加」をタップ。
- 「QRコードを使用」を選択し、カメラで受け取ったQRコードを読み取ります。
- 指示に従って進め、プロファイルのダウンロードとアクティベーションが完了すれば終了です。
ポイント:新しいeSIMの設定が完全に完了し、通信が問題ないことを確認してから、古い物理SIMのプロファイルを「設定」→「モバイル通信」から削除(取り外し)しましょう。
ケース2:キャリアを乗り換えながら、eSIMに変更する(MNPあり)
キャリアを変え(番号持ち運び/MNP)、同時にeSIMへ移行するケースです。手順の流れは大きく変わりませんが、「転出手続き(現在のキャリア)」と「転入手続き(新しいキャリア)」のタイミングが最も重要です。
- 新しいキャリア(転入先)で契約し、MNP予約番号を取得:新しいキャリアでeSIM契約を申し込み、電話番号を引き継ぐ旨を伝えて「MNP予約番号」を発行してもらいます。
- 現在のキャリア(転出元)にMNP転出の手続きをする:発行されたMNP予約番号を使い、現在のキャリアに対して番号の移行手続きを行います。この時、現在のSIM(物理SIM)が完全に使えなくなる「転出日」を確認してください。
- 新しいキャリアからeSIM用QRコードを受け取る:通常、転出日の前後(契約内容による)に、新しいキャリアからQRコードが交付されます。
- 転出日を迎えたら、iphoneに新しいeSIMを設定:古い物理SIMが無効化された転出日の当日、上記「ケース1」と同様の手順で、新しいキャリアのeSIMをiphoneに追加します。
重要な注意点:この切り替え作業中は、一時的に通信が不能になる時間が発生します。重要な連絡がある場合は事前に対策を立てておきましょう。
ケース3:新しいiphoneを購入し、eSIMを移行する
新しいiphoneに買い替えた時、古いiphoneからeSIMを移す最も簡単な方法は、クイックスタート(機種変更設定)機能を使うことです。
- 新旧のiphoneを近くに置き、新しいiphoneの電源を入れます。
- 古い端末の近くに「新しいiphoneをセットアップ」という画面が現れたら、アニメーションをスキャンして認証します。
- データの転送設定を行う中で、「モバイル通信を設定」という項目が現れます。ここで、古い端末のeSIMプロファイルを新しい端末に転送するオプションが選べる場合があります。
- このオプションを選択すると、新しいiphoneにeSIMが自動的にダウンロード・設定され、古い端末の方は無効化されます。
クイックスタートで移行できない場合:この方法が使えない、または古い端末が手元にない場合は、ご利用のキャリアに連絡し、新しいeSIM用QRコードを再発行してもらう必要があります。そのQRコードを新しいiphoneで読み取って設定してください。
eSIM変更でよくあるトラブルとその解決法(Q&A)
「やってみたらうまくいかない!」という時に役立つトラブルシューティング集です。
Q. QRコードを読み取れない、または「無効なQRコードです」と表示される
A. キャリアから発行されたQRコードには有効期限があることがほとんどです。期限が切れていないか確認してください。また、画面の輝度を最大にして、カメラレンズをきれいに拭いてから再度読み取ってみましょう。どうしてもダメな場合は、キャリアに問い合わせて新しいQRコードを発行してもらいましょう。
Q. eSIMを追加したのに、通信(4G/5G)が使えない
A. まず「設定」→「モバイル通信」で、追加したeSIMのラインが「オン」になっているか、モバイルデータ通信にその回線が選択されているかを確認します。それでもダメな場合、「モバイルデータ通信オプション」→「データモード」が「5Gオン(データ通信量を増やす)」など適切な設定になっているか確認してみてください。問題が続く場合は、再起動を試すか、キャリアに問い合わせを。
Q. 間違ってeSIMプロファイルを削除してしまった
A. ご安心ください。プロファイルを削除しても、キャリアとの契約自体がなくなるわけではありません。キャリアのサポートに連絡し、新しいeSIM用QRコードを再発行してもらって、再度設定し直せば元に戻せます。
Q. 海外旅行用のeSIMと、日本のキャリアのeSIMを両方入れたい
A. これこそがeSIMの真骨頂です!例えば、SoftBankのeSIMをメイン回線として登録した後、海外旅行前に「Airalo」や「Ubigi」などのグローバルeSIM提供サービスから、渡航先のデータ通信用eSIMをオンライン購入・追加できます。「設定」→「モバイル通信」で、データローミングの対象を「海外用eSIM」に、音声通話のデフォルトを「国内キャリアのeSIM」に設定すれば、スマートに使い分けられます。
未来を見据えた選択:iPhoneのeSIM変更で得られる自由
eSIMへの変更は、単に物理的なカードがなくなるという以上の意味があります。複数の番号やデータ通信を用途に応じて柔軟に切り替えられる「通信の自由度」を手に入れることです。
ビジネスとプライベートの線引き、長期留学や海外赴任時の通信コスト削減、複数国を巡る旅行など、私たちの生活や働き方はますます国境を越え、多様化しています。そんな中で、一つのデバイスでシームレスに通信環境をカスタマイズできるeSIMは、これから必須の機能になるでしょう。
「面倒くさそう」という最初のハードルさえ乗り越えれば、その便利さは物理SIMの比ではありません。この記事が、あなたがその第一歩を踏み出す後押しになれば幸いです。快適なeSIMライフを、ぜひ体験してみてください。
