最近、机の上をスッキリさせたい人や、リモートワークのために静かで小型のPCを探している人が増えています。そんなニーズにぴったりなのが「GMKTEC NucBox G3」。手のひらサイズのボディに、普段使いには十分な性能を詰め込んだコスパの高いミニPCです。今回は、実際のスペックや使い心地、気になる静音性まで徹底的に紹介していきます。
GMKTEC NucBox G3とは?小型で高コスパなミニPCの魅力
GMKTECは中国・深圳発の新興ブランドで、近年ミニPC市場で注目を集めています。NucBoxシリーズは同社の看板モデルで、その中でもGMKTEC NucBox G3は「手軽に使える日常用マシン」を目指したコストパフォーマンス特化型です。
価格は2万円前後。サイズはわずか約11cm四方、高さ約4cmほど。見た目は小型の外付けドライブのようですが、中身はれっきとしたWindows 11 Pro搭載のデスクトップPCです。
小さな筐体に、インテルのAlder Lake-N世代CPU「Intel N100」を搭載。普段の作業、たとえばウェブ閲覧、動画視聴、資料作成などを快適にこなせる実力を持っています。
コンパクトでも侮れない!GMKTEC NucBox G3の主なスペック
具体的な構成を見てみましょう。
- CPU:Intel N100(4コア4スレッド、最大3.4GHz)
- GPU:Intel UHD Graphics
- メモリ:8GB DDR4(最大32GBまで拡張可能)
- ストレージ:M.2 NVMe SSD(256GB/512GBモデルあり)
- 通信機能:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、2.5Gbps有線LAN
- 出力端子:HDMI×2(4K/60Hz対応)、USB-A×4
- サイズ:114×106×42mm
- 重量:約260g
- OS:Windows 11 Pro
ここまでのスペックを見れば、「安いけどしっかり動く」という印象を持つ人も多いはず。実際、レビューでも「日常用途ではまったく問題なし」との声が多く、軽い作業ならサクサク動作するとの評価が目立ちます。
実際のパフォーマンスは?N100の実力をチェック
Intel N100は、ノートPCや省電力デバイス向けに設計された最新の省電力CPUです。TDPはわずか6W。省エネ設計ながら、前世代のCeleronよりも大幅に性能が向上しています。
ブラウザを複数開いてももたつきはほとんどなく、YouTubeで4K動画を再生してもカクつきません。OfficeアプリやGoogleスプレッドシートの操作もスムーズです。
実際のベンチマークでは、SSDの読み込み速度が約1,700MB/s前後と高速。軽快な起動とファイルアクセスが可能です。体感としては、エントリーレベルのノートPC以上、一般的なデスクトップには及ばないが、快適な普段使いができる性能と言えるでしょう。
静音性の高さが光る!ファン音はほぼ無音レベル
ミニPCを選ぶ上で意外と重要なのが「静音性」。NucBox G3はこの点で非常に優秀です。
通常のオフィス作業やネット閲覧では、ほぼ無音。耳を近づけてもファンの音がわからないほど静かです。高負荷作業を行ったときにのみファンが回転しますが、それでもノートPCよりずっと静か。熱もこもりにくく、筐体がほんのり温かくなる程度です。
静かな部屋で使っても気にならないレベルなので、寝室やリビングに設置しても快適。長時間のリモート会議や動画再生でも、動作音が邪魔になることはありません。
実用性重視のインターフェースと拡張性
小型ながら、接続端子はしっかり揃っています。前面と背面にUSB-Aポートが計4つ、HDMI出力が2つあり、デュアルモニタ環境を簡単に構築可能です。
2.5Gbps対応のLANポートを備えている点もポイント。高速な有線ネットワークに対応しており、NASやファイルサーバーと組み合わせての利用もおすすめです。
Wi-Fi 6とBluetooth 5.2にも対応しており、最新の無線環境で安定した通信が可能。ワイヤレスマウスやキーボード、Bluetoothスピーカーとも相性抜群です。
さらに、M.2スロットが2基あり、SSDの増設も簡単。底面のカバーを外すだけでアクセスできる構造で、工具なしで交換できるのも便利です。
実際の使い心地と用途別の印象
日常作業
ブラウザやOffice系アプリの動作は快適。メールチェック、資料作成、クラウドストレージの操作など、一般的なビジネス用途には十分対応します。
動画再生・ストリーミング
4K映像も滑らかに再生でき、動画視聴用PCとしても優秀。HDMI×2によるデュアル出力で、テレビとモニタの両方に接続も可能です。
サブPC/家庭用サーバー
消費電力が少なく静音性も高いため、常時稼働させる用途にも向いています。NAS、メディアセンター、リモートデスクトップ端末などにも活用可能です。
ゲーム・クリエイティブ用途
3Dゲームや動画編集など、GPU性能を要求する作業には不向き。軽めのインディーゲーム程度なら動作しますが、あくまで「作業用」「鑑賞用」PCと考えた方が良いです。
メリットとデメリットを整理
メリット
- 圧倒的なコスパの良さ
- 非常に静かで省電力
- 拡張しやすい内部構造
- HDMI×2によるマルチディスプレイ対応
- 小型軽量で設置場所を選ばない
- 有線2.5GbE・Wi-Fi 6対応で通信も快適
デメリット
- USB-Cポートが非搭載
- メモリスロットが1基のみ(デュアルチャネル非対応)
- 高負荷作業やゲーミングには非力
- メモリ増設時には上限や相性に注意が必要
これらを踏まえると、NucBox G3は「コンパクトで静かなサブマシンを探している人」「リモートワーク用の省スペースPCを求めている人」に最適な1台です。
実際の設置イメージと使い方のヒント
NucBox G3は手のひらサイズなので、モニタ裏にVESAマウントしても良し、デスク横に置いても邪魔になりません。電源も小型アダプタ1つだけで済み、ケーブル類も最小限。
テレビに接続して「動画視聴用PC」として使うのもおすすめ。起動が速く、省電力なので、スリープからすぐに復帰してNetflixやYouTubeを楽しめます。
また、外付けHDDやクラウド同期を使えば、家庭用の軽量NASサーバーとしても十分。リモートワーク用の端末、在宅勤務の資料閲覧用など、さまざまな場面で活躍します。
他モデルとの比較ポイント
この価格帯では、BeelinkやCHUWI、MINISFORUMなどの競合ミニPCも存在します。その中でNucBox G3が優れているのは、冷却性能と静音性、そして拡張しやすい内部構造です。
また、Windows 11 Proを標準搭載している点も見逃せません。同価格帯ではHomeエディションが多い中、Proであることはリモートデスクトップや企業ネットワーク接続などの面で大きな強みになります。
USB-Cポートの非搭載だけは惜しいものの、価格を考えれば十分納得できるバランスです。
GMKTEC NucBox G3ミニPCの総評とおすすめポイント
総合的に見ると、GMKTEC NucBox G3は「静かで小さくて使いやすい」ミニPCの代表格です。2万円前後でWindows 11 Pro搭載、拡張性もあり、家庭用からビジネス用まで幅広く対応します。
何より、省電力でファン音が静かな点が大きな魅力。長時間の作業や動画再生中も快適で、リビングでも書斎でも違和感なく溶け込みます。
ゲーミングや重作業には向きませんが、「軽快でストレスのない日常作業用PC」を求めているなら、GMKTEC NucBox G3は間違いなく有力な選択肢のひとつです。
まとめ:GMKTEC NucBox G3ミニPCを徹底レビュー!性能・静音性・使い勝手を解説
GMKTEC NucBox G3は、小型PCの魅力を凝縮した1台です。
手頃な価格、十分な性能、静かな動作、柔軟な拡張性。
この4拍子が揃ったことで、ミニPCというジャンルを改めて身近なものにしてくれました。
「スペースを取らずに快適な作業環境を作りたい」
「静かで省エネなサブマシンが欲しい」
そんな人に、ぜひ一度チェックしてほしいミニPCです。
