ノートパソコンを買い替えようと思ってカタログやネットを見ると、メーカーも型番も多すぎて、結局どれが自分にぴったりなのかわからなくなること、ありますよね。特に、国内で人気の高い3大メーカー「Lenovo」「HP」「Dell」の中から選ぼうとすると、選択肢の多さに頭を抱えてしまうのではないでしょうか。
「予算は10万円前後がいいな」「毎日持ち歩くから軽いほうがいい」「事務作業とちょっとした動画編集ができれば…」そんなあなたの「いつもの使い方」と「ちょっとしたこだわり」に、本当にフィットする1台を見つけるためのガイドです。今回は、この3メーカーの最新ラインアップから、用途と予算別にイチオシのモデルを厳選。それぞれのブランドの本当の特徴と、2026年現在の最新トレンド「AI PC」も踏まえて、プロの視点で比較していきます。
膨大な情報の海で溺れそうになる前に、この記事があなたの決断を後押しする「選び方の地図」になりますように。
購入前に知っておきたい、3大メーカーの「性格」の違い
まず大前提。Lenovo、HP、Dellは、同じパソコンメーカーでも「作り手の哲学」が大きく違います。この「性格」を知るだけで、自分に合うブランドが見えてくるはずです。
Lenovo:実用性と信頼性を徹底追求する「仕事の道具」
Lenovo、特にその看板シリーズである「ThinkPad」は、ビジネスユーザーから圧倒的な支持を集めています。その理由は二つ。
一つは、他社が真似できない独特のキーボードの打鍵感。深くて確かなストロークは、長文入力をする人から「一度慣れたら他に戻れない」と絶賛されるほど。もう一つは、トラックパッドだけでなく、キーボード中央についたあの赤いポッチ「トラックポイント」に代表される、一切の無駄を省いた実用性重視の設計です。
余計なソフトが最初から入っていないクリーンな状態も多く、とにかく「道具」としての完成度が高いのが魅力。世界シェアでも常にトップを争う、実力派です。
HP:おしゃれなデザインと手頃な価格で「日常を彩る相棒」
HPの最大の強みは、圧倒的なコストパフォーマンスと洗練されたデザインを両立させている点。SpectreやENVYシリーズに代表される、アルミニウムのスリムボディは、カフェに置いても映えるおしゃれさがあります。
価格帯も比較的お手頃で、同じスペックなら他社より少しだけ優しい価格設定のモデルが多い印象。さらに、一部のモデルは「日本国内(東京都日野市)で生産」されており、品質面での安心感も大きなアピールポイントになっています。日常使いからスタイリッシュなビジネスシーンまで、見た目も性能もバランス良く求めたい人にぴったりです。
Dell:カスタマイズ性と直販ならではの「あなただけの1台」
Dellの真骨頂は、公式サイトでの豊富なカスタマイズオプション。CPUやメモリ、ストレージの容量はもちろん、時には画面の種類まで、予算と必要に応じて細かく組み立てられる「BTO(受注生産)」が特徴です。
また、直販モデルである「Dell Inspiron」シリーズなどは、小売店を通さない分のコストを価格に反映させ、同スペックの他社製品より1~2割ほどお得なことも。スペック対価格比(コスパ)を最重視する人からの信頼が厚いメーカーです。サポートは有料オプションで手厚いサービスを選べるため、サポート体制もしっかり作りたい人にも向いています。
2026年、知らないと損する新常識「AI PC」って何?
最近「AI PC」や「Copilot+ PC」という言葉をよく目にしませんか? これは単なるキャッチコピーではなく、パソコンの使い方を変えるかもしれない、現在進行形の大きな進化です。
そのカギを握るのが「NPU」という専用チップ。従来のパソコンの頭脳であるCPUや、グラフィック処理を担うGPUとは別に、AI関連の処理だけを得意とする新しいエンジンが内蔵され始めているんです。
例えば、Web会議で自分の背景をリアルタイムでぼかしたり、書きかけのメールの文章を自動で補完してくれたり。これらは全て、このNPUが効率的に処理することで、電池の消費を抑えつつ、よりスムーズな体験を実現します。
主要メーカーもこの流れに積極的です。Lenovoの「Yoga Slim 7」やHPの「OmniBook X Flip」、Dellの「Inspiron 14 Plus」など、主要モデルに続々とNPU搭載版が登場しています。
今すぐ必須の機能とは言えませんが、これから3年、4年と使い続けることを考えると、「AI PC」としての能力は、未来への大切な投資と考えてみてもいいかもしれません。
用途と予算でズバリ選ぶ! おすすめモデル比較
それでは、実際のシチュエーションに合わせて、3メーカーの中から特におすすめしたいモデルを見ていきましょう。
予算10万円以下:コスパ最重視の「日常使い・基本ビジネス」向け
- 最安値で16GBメモリを狙うならDell 15
Office作業、ネット閲覧、動画視聴が中心の方。この価格帯で大切なのは「メモリは16GBあると快適」という点。Dell 15は、驚くようなセール価格で16GBメモリと512GB SSDを実現できるコスパの優等生です。とにかく最低限の予算で必要十分な性能を、と考える方の第一候補でしょう。 - 国内生産の安心感も欲しいならHP 14-em
Dellと並ぶ高コスパモデル。IPS液晶と16GBメモリのバランスが良く、HPならではのスッキリしたデザインも魅力です。時々実施される大幅値引きキャンペーンを狙えば、さらに掘り出し物に出会える可能性も。 - シンプルでストレスフリーな動作を求めるならLenovo IdeaPad Slim 3
Lenovoらしい、余計なものが入っていないクリーンな状態を重視する方に。サクサクとした基本動作は、長く使ううちにそのありがたみがわかります。シンプルイズベストを信条にする方におすすめです。
10〜15万円台:バランス型「学生・モバイルユーザー・中堅ビジネス」向け
- とにかく軽さが命! ならHP Pavilion Aero
約990gという驚異の軽さは、毎日カバンに入れて大学や職場に通う人にとっては革命的な体験です。スカイブルーなどおしゃれなカラーラインナップも、自分の個性を表現できるポイント。 - 最新のAI機能を体験したいならLenovo Yoga Slim 7
この価格帯で本格的な「AI PC」の入り口に立つ選択肢。NPUを搭載しているため、これから拡大するWindowsのAI機能をスムーズに活用できます。OLEDディスプレイオプションもあり、映画鑑賞などもより没入感が高まります。 - 処理能力と容量を贅沢に欲しいならDell Inspiron 14
動画編集やプログラミングなど、やや高めの負荷がかかる作業も視野に入れる方へ。Ryzen 7プロセッサーと1TBの大容量SSDを、この価格帯で実現できるのはDellならでは。性能対価格比が極めて高い一台です。
15万円以上:高性能「クリエイター・本格ビジネス・AI活用」向け
- ビジネスパソコンの最高峰を求めるならLenovo ThinkPad X1 Carbon
カーボンファイバーを使った軽量かつ頑丈なボディ、業界随一と言われるキーボード。出張の多いプロフェッショナルが「最も信頼できる相棒」として選び続ける理由がここに詰まっています。 - タッチ操作とAI機能でクリエイティブを加速させるならHP OmniBook X Flip
360度回転する2-in-1タイプで、タッチペンによる直感的なメモやイラスト制作にも対応。高精度NPUが、クリエイティブソフトのAI機能も快適に動作させます。一つのデバイスで様々な創造活動ができる多才なモデルです。 - 大画面で本格的なAI作業をしたいならDell 16 Plus
16インチの広々ディスプレイは、表計算やプログラミング、動画のタイムライン編集で圧倒的な作業効率を発揮します。高性能なRyzen AIプロセッサーを搭載し、文章生成やコード補助など、ローカルで行うAI作業にもしっかり対応します。
Lenovo・HP・Dell 比較の決め手は、結局「何を最優先するか」
いかがでしたか? それぞれのメーカーに個性があり、同じ価格帯でも「何を譲れないか」で最適解は変わってきます。
迷った時は、この3つに立ち返ってみてください。
- 何を最優先するか:「最低価格」「最大性能」「デザイン性」「キーボードの打ちやすさ」…あなたの我慢できない一点は?
- どう使いたいか:机に置きっぱなし? 毎日持ち歩く? それとも、写真編集や動画制作など特定のタスクがメイン?
- どう成長させたいか:AI機能など、今後重要になるかもしれない新しい技術に、今から投資する価値はある?
今回ご紹介したLenovoの実用性、HPのデザインとコスパ、Dellのカスタマイズ性は、すべてあなたの「使い方」を形にするための選択肢です。
この記事が、スペック表だけでは見えない「それぞれの良さ」を感じ取り、あなたの日常と仕事を一番輝かせてくれる、最高のパートナーを見つけるきっかけになれば嬉しいです。
