デスク周りをすっきりさせたいけど、性能は妥協したくない。そんな人に注目されているのが、AOOSTARのミニPCだ。小さな筐体に最新のRyzenプロセッサを詰め込み、しかも静音性まで兼ね備えているというから気になる。今回は最新モデルを中心に、その実力を徹底的にチェックしていこう。
コンパクトなのに妥協なし。AOOSTARとは?
AOOSTARは、近年ミニPC市場でじわじわと注目を集めている新興ブランドだ。小型ながら高性能、そして拡張性に優れる構成が特徴。特にGEMシリーズやN1シリーズは、価格帯別に選べるラインナップを揃えており、ライトユーザーからプロ用途までカバーしている。
日本国内ではAmazonや公式サイトを通じて購入可能。安価なモデルでは2万円台から、高性能モデルでも5〜8万円程度と、他社ハイエンドミニPCと比べても手が届きやすい価格帯だ。
AOOSTAR GEM10シリーズの魅力 ― 最新Ryzenでデスクトップ級の性能
中でも人気が高いのが「AOOSTAR GEM10」「AOOSTAR GEM12」といったシリーズ。たとえばAOOSTAR GEM10はRyzen 7 7840HS(8コア/16スレッド)を搭載し、最大5.1GHzの高クロックで動作する。3基のM.2 NVMeスロット、2.5GbE LANポートを2つ備え、OCuLinkポートまで搭載。外部GPUの接続も可能で、コンパクトながらも本格的なワークステーション構成が組めるのが強みだ。
AOOSTAR GEM12ではさらにRyzen 7 8845HSを採用。グラフィックはRadeon 780Mを内蔵しており、軽めの3Dゲームや動画編集なら十分こなせるレベル。OCuLinkやUSB4、Wi-Fi6といった最新規格にも対応している。
静音性はどうなのか?ファン音を実測レビュー
「高性能ミニPC」と聞くと、どうしてもファンの騒音が気になる。ところが、AOOSTARはこの点が非常に優秀だ。実測ではアイドル時の騒音が約34.9dBと、一般的な室内でほとんど気にならないレベル。冷却ファンの回転数は1000rpm前後に抑えられており、静かに仕事ができる。
実際のユーザーからも「一日中つけていても気にならない」「他社製よりも明らかに静か」といった声が多い。特にAOOSTAR GEM10やAOOSTAR GEM12は冷却設計がしっかりしており、CPU温度も安定している。高負荷時でもパフォーマンスが落ちにくいのは、この冷却効率の良さが支えている。
コンパクトな筐体に詰め込まれた拡張性
ミニPCと聞くと「拡張できない」「ポートが少ない」と思われがちだが、AOOSTARは真逆だ。AOOSTAR GEM10シリーズではM.2スロットを3基搭載。ストレージを複数積んでRAID構成にすることもできる。2.5GbE LANポートを2つ装備しており、仮想化環境やホームサーバーとして使う人も多い。
USB4対応ポートやHDMI×2、DisplayPortも搭載しているため、最大4画面出力が可能。ビジネス用途でもマルチタスクが快適だ。Wi-Fi6とBluetooth5.2にも対応しており、無線接続環境も充実している。
実際のパフォーマンスと使用感
AOOSTAR GEM12のベンチマークテストでは、Cinebench R23でシングル約1700、マルチ約15000というスコアを記録。これは中堅クラスのデスクトップPCと同等レベルだ。日常作業や動画編集、軽いゲームならストレスを感じることはまずない。
グラフィック性能もRadeon 780Mが効いており、フルHD解像度で「Apex Legends」などのゲームを60fps前後で動かすことができる。もちろん最新タイトルを最高設定で遊ぶのは難しいが、設定を調整すれば十分楽しめる。
一方、廉価モデルのAOOSTAR N1 Pro(Intel N150搭載)はパワーこそ控えめだが、ブラウジングやOffice作業、YouTube再生程度なら問題なくこなせる。ファン音もほとんど無く、常時稼働させるサブ機やホームサーバー用途に向いている。
実用面で感じるメリットと注意点
AOOSTARのミニPCを使って感じる一番のメリットは、省スペース性と静音性の両立だ。デスクの隅やモニタ裏にも簡単に設置でき、常に静かに動作する。省エネ性能も高く、電気代を気にせず長時間稼働できる。
一方で、注意したいのは無線LANの仕様。最新のWi-Fi 6EやWi-Fi 7には対応していないモデルも多く、6GHz帯を使いたい人は別途確認が必要。また、付属のHDMIケーブルがやや品質にばらつきがあるとの報告もあるので、安定性を重視するなら別途ケーブルを用意しておくといい。
コストパフォーマンスと選び方のポイント
同価格帯のミニPCと比べると、AOOSTARは性能・拡張性ともに頭一つ抜けている印象だ。特にAOOSTAR GEM10やAOOSTAR GEM12は、5万円台でRyzen 7シリーズを搭載し、2.5GbEやOCuLinkまで備えるのは他にほとんどない。価格以上の満足度が得られる。
選ぶポイントとしては、主な用途で分けると分かりやすい。
- 普段使い・サブPC用途:AOOSTAR N1 ProやPLEX R7 5700U
- 高性能・仕事・軽いゲーム:AOOSTAR GEM10
- 外部GPUや仮想化も視野に入れる上級者:AOOSTAR GEM12 / GEM12+ Pro
このように目的に合わせて選べるのがAOOSTARの魅力だ。
実際の口コミとユーザー評価
海外のレビューサイトやRedditでも評価は上々だ。「静音性に優れ、品質が高い」「もうAOOSTAR以外のミニPCは買わない」といったコメントも多い。国内でも「この価格でこの性能は驚き」「デスクトップを完全に置き換えられた」と高く評価されている。
特に多かったのが「熱がこもらない」「ファン音が気にならない」「省スペースでリビングでも使える」という声。性能だけでなく、日常使いの快適さを重視した設計がユーザーの支持を集めているようだ。
まとめ ― AOOSTARミニPC徹底レビュー!高性能かつ静音な最新モデルの実力を検証
AOOSTARのミニPCは、ただの小型PCではない。
デスクトップ級のパフォーマンスを小さな筐体に凝縮し、しかも静かに動作する。そのうえ拡張性まで備えているから、仕事用・趣味用・家庭サーバーまで幅広く活躍してくれる。
もし「高性能で静かなミニPC」を探しているなら、AOOSTAR GEM10やAOOSTAR GEM12を一度チェックしてみてほしい。小さなボディからは想像できないほどパワフルで、日常のあらゆる作業を快適にしてくれるはずだ。
最後にもう一度、今回のテーマを。
AOOSTARミニPC徹底レビュー!高性能かつ静音な最新モデルの実力を検証。
この小さなマシンは、あなたの作業環境を静かに、そして確実にアップデートしてくれる。
