「USBからWindowsをインストールしたいのに、ブートメニューが出てこない」
「Lenovoのパソコンが起動しなくなって、どうにもできない」
こんな経験、ありませんか?Lenovoのパソコン(ThinkPad、IdeaPad、Yoga、Legionなど)を使っていると、システムの再インストールやトラブルシューティングのためにLenovoブートメニューが必要になる場面が必ず訪れます。でも、いざという時に入り方がわからなかったり、表示されてもそこで止まってしまったり…。この記事では、そんな「Lenovo ブートメニュー」に関する全ての疑問とトラブルを解決するための実践的な方法を、機種別に詳しく解説していきます。
Lenovoのブートメニュー、そもそも何ができるの?
まずは基本から。ブートメニュー(起動メニュー)とは、パソコンの電源を入れた直後に特定のキーを押して表示される、特別な選択画面のことです。通常、パソコンは内蔵されているSSDやHDDからWindowsやその他のOSを起動しますが、このメニューを使うと、その起動順位を自由に変えられます。
具体的にできることは大きく4つ:
- OSの新規インストール/再インストール:WindowsやLinuxなどのインストール用USBメモリやDVDから直接起動できる。
- システムの修復:パソコンが起動しなくなった時、回復ドライブやインストールメディアから起動して修復作業を行える。
- 複数OSの切り替え:1台のパソコンに2つ以上のOS(例:WindowsとLinux)を入れている場合、その場でどちらを起動するか選べる。
- 診断ツールの実行:ハードウェアに問題がないかテストする専用ツールを起動できる。
要するに、パソコンの“起動”に関わる根本的な操作を行うための、最も基本的で強力な入り口が、このLenovo 起動メニューなのです。
機種別・確実にブートメニューを呼び出す2つの方法
ここからが本題。Lenovoのブートメニューの起動方法は、使っている機種によって大きく2通りに分かれます。自分のパソコンがどちらに当てはまるか、まずは確認してみてください。
方法1:起動時にショートカットキーを押す(多くの機種で共通)
電源ボタンを押した直後、Lenovoのロゴが表示されるか、画面の下部や上部に「Press F12 for Boot Menu」や「F2 to enter Setup」といったメッセージが一瞬表示されるタイミングがあります。その瞬間に、該当するキーを素早く連打する方法です。
主な機種シリーズとキーの目安(※最新の正確な情報は、お持ちのマニュアルを確認してください)
- ThinkPadシリーズ:F12 キー。もしくは一度 Enter(↵)キーを押してから選択する場合も。
- IdeaPad / Yogaシリーズ:F12 キーが主流。一部の古いモデルやエントリーモデルではF2やF8の場合も。
- Legionシリーズ:F12 キー。または Enter(↵)キー。
「メッセージが一瞬で消えてしまう!間に合わない!」という声は非常に多いです。これは「高速スタートアップ(Fast Boot)」機能が有効で、起動プロセスが最適化されすぎているのが原因。そんな時は次のいずれかを試してみてください。
キー入力が難しい場合の対処法
- 強制スタートアップ割り込みメニュー:電源が完全に切れている状態で、電源ボタンを約5秒間、長押ししてみてください。ビープ音が鳴ったり、ランプが点滅した後、特別なリカバリーメニューが表示される機種があります。
- Windows内から高速スタートアップをオフにする:もしWindows自体は起動できる状態なら、確実な方法です。「コントロール パネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能でない設定を変更する」と進み、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外して保存しましょう。次回の起動から、キー入力を受付ける時間が長くなります。
方法2:NOVOボタン(リカバリーボタン)を押す(IdeaPad/Yogaなど)
IdeaPadやYogaなどの多くのLenovoノートパソコンには、側面や底面にピンなど細いもので押す小さな丸い穴(NOVOボタン)が付いています。電源を完全にオフにした状態でこのボタンを押すと、電源が入り、システム回復オプションのメニューが直接起動します。ここから「Boot Menu」を選べば完了。キー入力のタイミングを気にする必要がなく、最も確実な方法のひとつです。
深刻トラブル:ブートメニューは出たけど、そこで止まる・先に進めない
一番困るのがこのパターン。「やっとLenovo ブートメニューが表示されたのに、項目を選んでも何も起きない、または元の画面に戻ってしまう」。この状態は、パソコンが「起動可能なOS(またはプログラム)をここに見つけられない」と判断しているサインです。焦らず、次のステップで対処しましょう。
ステップ1:まずは基本を確認する
- すべての外部デバイスを外す:接続しているUSBメモリ、外付けHDD、スマートフォン、SDカードなどをすべて取り外し、もう一度起動してみてください。パソコンは内蔵ドライブよりも、これらの外部デバイスから起動しようとする性質があります。
- 内蔵ストレージが認識されているか確認:ブートメニューやBIOS/UEFI設定(通常F2キーで入る)の中の「Boot」や「Startup」タブを見て、お使いのSSD/HDD(「WDC WD5000LPCX」や「Samsung SSD 970 EVO」などのモデル名)がリストに表示されているか確認します。ここにない場合は、ストレージ自体の接続不良や故障の可能性が高まります。
ステップ2:BIOS/UEFI設定を見直す
BIOS/UEFI設定画面(起動時にF2キーで入る)で、以下の設定を変更してみることで解決する場合があります。変更後は必ず保存(通常F10キー)して終了しましょう。
- ブートモードを切り替える:「Boot Mode」の設定を「UEFI」と「Legacy(CSM)」で切り替えて試します。インストールしたいメディアやOSが対応しているモードと合致しないと起動できないことがよくあります。
- セキュアブートを一時的に無効化する:「Secure Boot」を「Disabled」に設定します。特に古いOSや一部のLinuxディストリビューションを起動する際に必要な処置です。
ステップ3:Windows回復環境で修復を試みる(上級者向け)
上記でダメで、かつWindowsのインストールUSBメディア(別のパソコンで作成可能)をお持ちの場合、より深い修復が可能です。
- USBメディアから起動し、「コンピューターを修復する」を選択。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」と進みます。
- 以下のツールを順番に試してみてください。
- スタートアップ修復:起動を妨げている問題を自動でスキャンし、修復を試みてくれます。
- コマンドプロンプト:上級者向け。コマンド (
bootrec /fixmbr,bootrec /fixboot,bootrec /rebuildbcdなど) を入力して、起動情報を手動で修復します。
- これらの修復でも改善しない最終手段として、「このPCを初期状態に戻す」機能(個人ファイルを保持するオプションあり)を使用することになります。
ステップ4:「ドライブがありません」エラーへの対処法
Windowsをクリーンインストールする際、セットアップ画面で「ドライブが1つも見つかりません」というメッセージが出ることが増えています。これは、新しいNVMe SSDなどのストレージを制御するためのドライバーが、Windowsのインストールメディアに含まれていないためです。
この場合の解決策は:
- 別のパソコンで、Lenovoサポートサイトからお使いの機種用の「ストレージ コントローラー ドライバー」(Intel Rapid Storage TechnologyドライバーやAMD RAIDドライバーなど)をダウンロードします。
- そのドライバーファイルをUSBフラッシュドライブにコピーします。
- Windowsセットアップ画面で「ドライバーの読み込み」を選択し、USB内のドライバーを指定します。すると、ストレージが正しく認識され、インストールを進められるようになります。
情報を見極める目を持とう:信頼性の高い情報源の重要性
パソコンの起動やBIOS設定の変更は、誤操作するとシステムが起動不能になるリスクを含みます。そのため、操作方法を調べる時は、必ずLenovo公式サポートサイトやMicrosoftの公式ドキュメントを第一の情報源として参照することを強くお勧めします。
ユーザーフォーラムやQ&Aサイトの情報は、特定の機種特有の現象や生きたノウハウを知る上で非常に役立ちますが、そこに書かれた方法を実行する際は、その内容を自分でよく検討し、自己責任で行うという意識が大切です。特にコマンドプロンプトを使った操作は、知識なく行うと思わぬトラブルを招く可能性があります。
まとめ:Lenovoブートメニュー攻略は基本と対処法の理解から
いかがでしたか?Lenovo ブートメニューへの入り方や、そこで行き詰まった時の対処法は、機種ごとの特性と、根本的なパソコンの起動の仕組みを少し理解するだけで、ぐっと身近なものになります。
ポイントは3つです:
- 自分の機種に合った起動方法(キー or NOVOボタン)を確認する。
- ブートメニューで止まったら、「起動できるものがない」というサイン。外部デバイスの抜き差しとBIOS設定の確認をまず行う。
- 難しい修復作業に挑む前には、必ず信頼できる情報源をあたり、必要な場合は専門家に相談する勇気も持つ。
この記事が、あなたのLenovoパソコンとの付き合いを、よりスムーズでストレスの少ないものにする一助となれば幸いです。何かあれば、まずは落ち着いて、このLenovo 起動メニューのガイドを思い出してみてください。
