最近話題の「第14世代CPU搭載ミニPC」。
性能アップと省スペース化を両立した注目カテゴリです。
この記事では、最新世代のIntel Coreプロセッサを搭載したミニPCの魅力や選び方、そしておすすめモデルを5つ紹介します。
パソコン選びに迷っている方や、自宅やオフィスにコンパクトで高性能なPCを置きたい人はぜひ参考にしてみてください。
第14世代CPUとは？ミニPCで注目される理由
まずは、第14世代CPUについて簡単におさらいしましょう。
Intelの第14世代Coreシリーズは、2023年後半に登場した最新世代のプロセッサです。
13世代（Raptor Lake）をベースに改良されており、処理速度の向上や電力効率の改善が進んでいます。
特徴的なのは、パフォーマンスコア（Pコア）と効率コア（Eコア）を組み合わせたハイブリッドアーキテクチャ。
マルチタスク時の処理分担がより最適化され、オフィス作業から動画編集、軽いゲームまでスムーズに動作します。
ミニPCに搭載されることで、次のようなメリットがあります。
- 省スペースなのに高性能：デスクトップ並みの処理性能をコンパクトに凝縮。
- 省電力設計：最新世代の効率的な動作で、電力コストも抑えられる。
- 静音・低発熱：改良されたTDP設計により、冷却ファンの負荷が減り静かに動作。
- 長期的な安心感：最新規格（Wi-Fi7、Thunderbolt4など）にも対応するモデルが多い。
つまり、「小さくてもパワフル」。これが第14世代搭載ミニPCの最大の魅力です。
ミニPCを選ぶときに注目すべきポイント
同じ第14世代CPU搭載モデルでも、性能や価格は大きく異なります。
選び方を間違えると「性能を持て余す」あるいは「スペック不足で後悔する」なんてことも。
ここでは、購入前に確認しておきたいポイントを整理します。
1. CPUの型番をチェック
同じ第14世代でも、Core i3／i5／i7／Ultraなど複数のラインナップがあります。
用途に合わせて選ぶのがコツです。
- Core i3／i5（T/U系）：事務作業、ウェブブラウジング、動画視聴など軽めの用途向け。
- Core i7／i9／Ultraシリーズ：動画編集やプログラミングなど高負荷用途に最適。
- TシリーズやUシリーズは省電力仕様、Hシリーズは性能重視です。
2. 冷却性能と静音性
ミニPCは筐体が小さいぶん熱がこもりやすいです。
長時間使用するなら、冷却ファンや放熱設計がしっかりしているモデルを選びましょう。
特にCore i7以上のCPUを選ぶ場合は、冷却性能を軽視しないことが大切です。
3. メモリとストレージの拡張性
RAMやSSDが交換・増設できるかも重要です。
最近はオンボードメモリ（取り外し不可）のモデルも増えています。
長く使うなら、SO-DIMMスロット付きやM.2スロットの空きがある機種がおすすめです。
4. 接続端子と通信性能
最新ミニPCでは、USB4／Thunderbolt4、HDMI2.1、DisplayPort、2.5G LANなどが搭載されるモデルも。
マルチモニター環境や外付けGPU（eGPU）を使いたい人は、インターフェースの数と仕様を必ず確認しましょう。
第14世代CPU搭載ミニPCおすすめ5選
ここからは、実際に販売されている第14世代CPU搭載ミニPCの中から、性能とコスパのバランスが良い5モデルを紹介します。
1. ASUS NUC 14 Pro＋
ASUSが展開するNUCシリーズのハイエンドモデル。
第14世代Core Ultraプロセッサを搭載し、パフォーマンス・静音性・デザインのバランスに優れています。
USB4や2.5G LANなど最新規格に対応し、マルチモニタ環境にも強い構成。
価格はやや高めですが、静音性の高さと安定した動作で「メインPC」としても十分活躍します。
動画編集や開発作業にもおすすめの1台です。
2. ASUS NUC 14 Essential
同じくASUSから登場したエントリーモデル。
第14世代Core i5を搭載しつつ、コストを抑えた設計が魅力。
日常使いやテレワーク、事務用途なら十分すぎる性能を発揮します。
価格は5万円前後と手頃で、静音性・省電力性の両立も好評。
「できるだけ安く最新世代を使いたい」という人にピッタリです。
3. HP Pro Mini 400 G9
HPの法人向けラインから登場したビジネスミニPC。
第14世代Core i5／i7搭載モデルが選べ、安定性と耐久性を重視した設計になっています。
拡張性も高く、デュアルストレージ構成やメモリ増設にも対応。
信頼性重視の方や、業務用PCとして導入したい場合に適しています。
筐体が堅牢で、長時間稼働しても安定して動作する点も大きなメリットです。
4. HP Elite Mini 800 G9
よりコンパクトでデザイン性の高いHPの上位シリーズ。
第14世代Core i3〜i7まで幅広い構成があり、デスクトップ代替機として人気があります。
VESAマウント対応で、モニタ裏に設置できる省スペース設計。
冷却性能も優れており、負荷をかけても静音性を保ちます。
リモートワークやリビングPCとしても最適な一台です。
5. GEEKOM XT1 Mega Mini PC
海外ブランドながらコスパの高さで注目されているGEEKOMの最新モデル。
第14世代Core i9-13900H相当のCPUを搭載し、最大64GB RAM、2TB SSDに対応。
Wi-Fi7、Bluetooth5.4、USB4、2.5G LANなど最新機能をフル装備しています。
価格を抑えながらも、性能はハイエンドクラス。
クリエイティブ作業やマルチモニター環境で使いたい人におすすめです。
性能とコスパで見るベストバランス
5モデルを比べてみると、性能とコスパのバランスが取れているのは「ASUS NUC 14 Pro＋」と「HP Pro Mini 400 G9」。
どちらも拡張性が高く、長期運用にも向いています。
・軽い作業中心なら → ASUS NUC 14 Essential
・性能と静音性の両立を求めるなら → ASUS NUC 14 Pro＋
・法人・業務利用で安定稼働を重視するなら → HP Pro Mini 400 G9
・家庭用でスタイリッシュさを求めるなら → HP Elite Mini 800 G9
・最強スペックを求めるなら → GEEKOM XT1 Mega Mini PC
「小型でも性能を妥協したくない」「限られたスペースで快適に使いたい」――
そんな人にとって、第14世代CPU搭載ミニPCは非常に有力な選択肢です。
購入前に知っておきたい注意点
第14世代CPUは高性能な反面、いくつか注意もあります。
- 高TDPモデルでは発熱が大きく、筐体によっては性能が制限される。
- BIOS更新が必要なケースもあり、メーカーサポートを確認すること。
- 高性能モデルはファン音が増す可能性もある。静音性を求めるなら低消費電力版が◎。
また、13世代モデルと性能差が小さい場合もあるため、価格差と用途をよく比較しましょう。
「最新＝最良」とは限らず、必要十分なスペックを見極めるのがポイントです。
まとめ｜第14世代CPU搭載ミニPCのおすすめモデル5選！性能とコスパを徹底比較
第14世代CPU搭載ミニPCは、性能・省電力・静音性のバランスが非常に優れています。
オフィスワークから動画編集、軽いゲームまで幅広い用途に対応できるのが魅力。
特にASUSとHPは信頼性が高く、長く安心して使えるブランド。
一方、GEEKOMなどの海外メーカーもコスパ重視派には狙い目です。
「小さくてもパワフル」な1台を探しているなら、今回紹介した5モデルの中から自分のスタイルに合うものを選んでみてください。
きっとあなたの作業環境が、静かで快適な空間に変わるはずです。
