最近、コンパクトで高性能なミニPCが注目を集めています。その中でも話題なのが「TRIGKEY Speed S5」。見た目は手のひらサイズなのに、ノートPC顔負けのパワーと静音性を兼ね備えていると評判です。今回は、そんなTRIGKEYミニPC Speed S5の実力を、実際の仕様やレビューをもとに検証していきます。
TRIGKEY Speed S5とは？小さな筐体に詰まった高性能APU
TRIGKEY Speed S5は、中国のミニPCブランド「TRIGKEY」が展開する高性能モデルです。CPUにはAMDのRyzenシリーズを採用し、Ryzen 5 5500UやRyzen 7 5700U、上位モデルのRyzen 7 5800Hなどが搭載された構成が存在します。
6コア12スレッド（Ryzen 5）から8コア16スレッド（Ryzen 7）まで対応し、最大4.4GHzの高クロック動作を実現。省電力設計ながらも処理能力が高く、複数アプリの同時起動や映像編集などもこなせます。
メモリは16GB DDR4を標準搭載（最大64GBまで拡張可能）、ストレージもNVMe SSD 500GB〜1TBを搭載し、OSの起動やアプリの立ち上げも非常にスムーズです。さらに2.5インチHDD/SSDの増設も可能で、容量不足に悩まされることはまずありません。
実際のパフォーマンスは？快適動作の理由を検証
レビューサイトやユーザーの声を見ても、TRIGKEY Speed S5の性能はかなり高い評価を得ています。
Cinebench R23ではマルチスコア約8000前後、シングルスコアも1300程度と、第11世代Core i5を上回るケースもあるとのこと。
動画再生やブラウジングなどの日常用途はもちろん、4K映像出力や軽い動画編集、Photoshopなどの画像加工も快適。複数のウィンドウを開いても処理落ちしにくく、体感的には一般的なデスクトップPCに近い印象です。
さらに内蔵GPUのRadeon Vegaグラフィックスも優秀で、3画面同時出力や4K@60Hzの映像再生にも対応。軽い3Dゲームやエミュレーターでのプレイも問題なくこなせるとの報告があります。
「手のひらサイズのPCでここまで動くのか」と驚くユーザーも少なくありません。
静音性の秘密：発熱を抑える設計とモバイルAPUの効率
TRIGKEY Speed S5のもう一つの魅力は、その静音性です。
多くのレビューで「ほとんど音がしない」「ファンが静かで気にならない」といった声が挙がっています。
この静けさを支えているのが、モバイル向けRyzen APUの採用と冷却設計です。Ryzen 5 5500UやRyzen 7 5700Uは省電力性に優れ、発熱が少ないため、ファンを高回転させる必要がありません。結果として、通常利用時は耳を近づけてもほぼ無音。動画視聴やWeb会議の最中でも、ファン音に邪魔されることがありません。
高負荷時にはファンが回りますが、動作音は控えめ。実測でもCPU温度は最大80℃程度に抑えられており、熱暴走やスロットリングの心配はほとんどないようです。
「24時間稼働させても安定している」という長期稼働レビューもあり、静かでタフな印象を受けます。
豊富な接続端子と拡張性も魅力
Speed S5はコンパクトながら、接続性も充実しています。
USB 3.2ポート×3、USB 2.0×1、USB Type-C（映像出力対応）、HDMI×2、有線LANポート、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2などを搭載。
外部ディスプレイやキーボード、マウス、外付けSSDなど、さまざまな周辺機器を接続しても余裕があります。
3画面同時出力にも対応しているため、デュアルモニター環境を構築したい人や、マルチタスクで作業効率を高めたい人にもおすすめです。
また、底面を外せば簡単にSSDやメモリを交換できるため、長く使うことを前提にしても拡張性の面で安心感があります。
実際の使用感：軽快で静かな日常マシン
実際にSpeed S5を使っているユーザーの感想をいくつか紹介します。
「普段使いでは全くストレスを感じない」「動画編集ソフトもスムーズに動作」「ゲームも軽いタイトルなら快適」といった肯定的な声が多数。
一方で、「ファイル転送速度がやや遅い」「高負荷時はファンが少し回る」といった指摘も見られます。
総じて、日常用途では非常に快適で、デスクトップPCの置き換えにも十分対応できる性能を持っていることがわかります。
また、消費電力も少なく、稼働中の発熱も低いため、省エネや静音重視のユーザーにも好まれています。
どんな人におすすめか？
TRIGKEY Speed S5は、次のような人に特におすすめです。
- コンパクトで高性能なPCを探している
- オフィス作業や動画編集、配信を静かな環境で行いたい
- リビングや書斎で使うサブマシンが欲しい
- 消費電力が少ない静音マシンを長時間稼働させたい
- マルチモニターで効率的に作業したい
逆に、最新の3DゲームやGPU性能を要求するクリエイティブ作業にはやや不向き。
グラフィックカードを追加できないため、本格的な3Dレンダリングや動画制作を行う場合は、上位モデルや外部GPU対応機の方が適しています。
コストパフォーマンスにも注目
TRIGKEY Speed S5の価格はおよそ6〜7万円前後。Ryzen 7 5800H搭載のProモデルでも7万円台で購入できます。
同スペックのノートPCやデスクトップを購入すると10万円を超えることも多いため、コストパフォーマンスの高さは際立っています。
「この価格でRyzen 7とNVMe SSD、Wi-Fi 6搭載は破格」「家電量販店で買うより半額近い」といった評価もあり、性能と価格のバランスを重視する層に刺さっています。
初期費用を抑えつつ、高速・静音なPCを導入したい人にとっては、非常に魅力的な選択肢です。
購入前に確認しておきたいポイント
購入を検討する際は、次の点をチェックしておくと安心です。
- モデルごとにCPUやメモリ構成が異なる（Ryzen 5版・Ryzen 7版など）
- ファン音の個体差があるため、静音性を最重視するならレビューを確認
- 一部でWindowsライセンスに関する注意があるため、正規版を選ぶこと
- 長時間稼働や高温環境で使用する場合は、通気性の良い設置場所を確保
これらを押さえておけば、より満足度の高い使い方ができるはずです。
まとめ：TRIGKEYミニPC Speed S5の実力は本物だった
TRIGKEYミニPC Speed S5は、小さなボディに高性能と静音性を詰め込んだ実力派ミニPCです。
Ryzen APUによる快適な処理性能、静かな冷却設計、豊富な接続端子、そして高いコスパ。どれをとってもバランスがよく、日常使いからクリエイティブ作業まで幅広く対応できます。
「小さくてもパワフル」「静かで快適」――そんな理想のPCを求める人にとって、Speed S5はまさに最適な一台と言えるでしょう。
TRIGKEYミニPC Speed S5の実力を検証してみると、その“快適動作と静音性の秘密”は、緻密な設計と効率的なAPUにあると実感できます。
省スペースでスマートに暮らしたい人は、ぜひ一度このミニPCをチェックしてみてください。
