最近はリモートワークや在宅勤務が当たり前になり、デスク環境を整える人も増えてきました。そんな中で注目されているのが「ミニPC」。特に今回紹介する KODLIX DeskMini GK45 は、手のひらサイズながら4K出力やマルチディスプレイに対応し、省スペースと性能のバランスが取れた一台です。この記事では、実際のスペックや使い勝手をじっくりレビューしていきます。
コンパクトでも侮れない！基本スペックをチェック
まずはGK45の基本仕様から見ていきましょう。搭載されているCPUは Intel Celeron J4105（Gemini Lake世代）。クアッドコアで、最大クロックは約2.5GHz。エントリークラスながら、WebブラウジングやOffice作業、動画視聴など日常的な用途には十分な性能を発揮します。GPUには Intel UHD Graphics 600 を採用し、4K解像度での映像出力に対応しています。
メモリはモデルによって異なりますが、4GBまたは8GBのLPDDR4を搭載。OSはWindows 10 ProまたはLinux対応で、好みに合わせた環境を構築可能です。価格帯はおおよそ2万円前後と、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
4K出力・3画面同時表示に対応する充実の映像端子
GK45の最大の特徴は、4K 60Hz出力が可能なマルチディスプレイ対応です。映像出力端子として「HDMI 2.0a」「Mini DisplayPort」「USB Type-C（DisplayPort出力対応）」を備えており、最大3画面を同時に表示できます。
在宅ワークでは、メインディスプレイで資料を開き、サブモニタでビデオ会議、もう一方でチャットツールを開く…そんなマルチタスク環境が理想的。GK45なら、コンパクトながらその環境を実現できます。
ただし、4K動画を60fpsで再生すると、場合によってはカクつくこともあるため、YouTubeなどの高解像度動画を中心に利用する場合は、RAM容量が多いモデルを選ぶと安心です。
拡張性の高さも魅力！3種類のストレージを搭載可能
一般的なミニPCはストレージが限られがちですが、GK45は違います。
内部には以下の3つのスロットが用意されています。
- eMMC（64GB構成など）
- M.2 NGFF 2280スロット（最大2TBのSATA SSD）
- M.2 NVMe 2242スロット（最大1TB）
- 2.5インチ SATA HDD／SSDポート（最大2TB）
つまり、最大で3つのストレージを組み合わせられるのです。
動画や写真、資料などのファイルを分けて保存したい人にとっては理想的な構成。後から容量を増やすこともできるので、長く使い続けられるのもポイントです。
有線LAN×2で安定したネットワーク環境を構築
GK45は珍しくギガビットイーサネットポートを2基搭載しています。これは通常のミニPCにはほとんど見られない構成です。例えば、片方をインターネット用、もう片方をNASや別ネットワーク機器用に使うことで、高速かつ安定した通信が可能になります。
無線通信ももちろん搭載。**Wi-Fi 802.11ac（2.4GHz／5GHz対応）**と Bluetooth 5.0 に対応しており、マウスやキーボード、スピーカーのワイヤレス接続も快適です。
省電力＆静音設計で在宅ワークにぴったり
CPUのTDPはわずか10Wと非常に低く、省エネ設計が光ります。小型ファンによる「スマート冷却」を採用しており、負荷が高くない作業ならほとんど無音。静かな環境で集中したい人にはぴったりです。
本体サイズは約13.6×12×4.6cm、重さわずか350g程度。机の上に置いても邪魔にならず、モニター裏にVESAマウントで取り付けることも可能です。リビングのテレビ裏に隠してメディアセンターとして使うのも面白い使い方です。
実際の使用感とパフォーマンス
筆者が試した印象では、ブラウザ操作や動画視聴、WordやExcelなどのオフィス作業はスムーズ。特にWeb会議では、フルHDカメラ接続や背景ぼかし処理なども問題なく動作しました。CPU使用率は50%程度で安定しており、ファンの音もほとんど気になりません。
ただし、4K動画編集や画像処理ソフトなど、GPU負荷の高い用途には不向きです。あくまで軽〜中負荷のタスクを快適にこなすタイプのPCと考えた方がよいでしょう。
注意点と購入前チェックリスト
GK45を検討する際には、次のポイントを押さえておきましょう。
- メモリ容量が固定（オンボード）のモデルもあるため、増設不可の可能性あり。8GB以上モデルを選ぶのが安心。
- 長時間4K再生を行うと発熱が増えるため、放熱スペースを確保する。
- 電源は12V／3A仕様。付属アダプタの規格を必ず確認する。
- 海外モデルの場合、日本語設定や国内保証がない場合もあるので購入先のサポート体制を確認。
これらを理解した上で導入すれば、コスパの高い在宅ワークマシンとして非常に頼れる存在になります。
他のミニPCと比較してわかるGK45の強み
近年はBeelinkやMINISFORUMなど、ミニPC市場が急速に拡大しています。その中でGK45が際立つのは、拡張性の高さとネットワーク性能です。ストレージを自由に組み合わせられる機構や、有線LAN×2ポート構成は、他メーカーの同価格帯ではほとんど見られません。
また、マルチディスプレイ出力が標準で備わっている点も大きな魅力。複数画面で作業を進めたい在宅ワーカーやクリエイターにとっては、まさに“必要十分”な仕様と言えるでしょう。
在宅ワークにおけるおすすめ活用シーン
GK45はその特性から、次のようなシーンに特におすすめです。
- 自宅オフィス用PCとして、モニタ裏に取り付けて省スペース化
- 複数モニタを使ってWeb会議＋資料表示＋チャットを同時進行
- NASやルーターと直結し、小型ホームサーバーとして運用
- 家族共有のストリーミング端末（メディアセンター用途）
- 電力消費を抑えた常時稼働PCとしての活用
「静かで小さいけど、しっかり仕事ができる」。そんなバランス感覚こそ、GK45の魅力です。
KODLIX DeskMini GK45ミニPC徹底レビューのまとめ
KODLIX DeskMini GK45は、省スペースで4K対応・多画面出力・ストレージ拡張・有線LAN×2搭載という、在宅ワークに理想的な構成を備えたミニPCです。Celeron J4105搭載という点で処理能力は控えめですが、オフィスワークやネット会議、動画視聴といった日常的な用途には十分対応します。
「机の上をスッキリさせたい」「静かで電気代のかからないサブPCがほしい」という人にはまさに最適。
4K出力や3画面表示で作業効率を高めたい在宅ワーカーにも強くおすすめできる一台です。
小型ながら拡張性に優れたKODLIX DeskMini GK45。
そのコンパクトな筐体に、在宅ワークの“ちょうどいい快適さ”が詰まっています。
