タブレットを新しく買うとき、「高性能でコスパがいいものが欲しい」と思う人は多いですよね。最近じわじわ人気を集めているのが「G99搭載タブレット」。名前だけ聞くと少しマニアックですが、実はこのG99というチップが“価格以上に動く”と話題になっています。
今回は、G99搭載タブレットの実力を実際の性能や特徴、注目モデルを交えながら検証していきます。
G99とは？タブレットの“頭脳”を支えるミドルレンジSoC
「G99」は台湾の半導体メーカー、MediaTek（メディアテック）が開発したミドルレンジ向けのモバイルチップです。正式名称はMediaTek Helio G99。タブレットやスマートフォンの心臓部となる「SoC（System on a Chip）」で、CPU・GPU・AI処理・通信などをまとめて担う重要なパーツです。
CPU構成は、最大2.2GHzで動作するCortex-A76×2と、効率重視のCortex-A55×6。合計8コアでバランスの取れた処理能力を発揮します。製造プロセスは6nmという省電力かつ高効率な設計で、これが後述する“バッテリーの持ちの良さ”につながっています。
GPUにはMali-G57 MC2が採用されており、日常用途や中程度のグラフィック処理ならスムーズにこなせます。いわば「価格を抑えつつも快適に動く万能チップ」という立ち位置です。
性能の目安：AnTuTuスコア約40万点級のミドルハイ実力
ベンチマークの定番であるAnTuTuスコアでは、Helio G99は約35万〜40万点前後。この数値はエントリークラスの倍近いスコアで、タブレットとしては十分に高性能な部類です。
具体的には、以下のような使い方で快適に動作します。
- SNSやネット閲覧
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- PDFや電子書籍の閲覧
- オンライン授業やビデオ会議
- 軽めの3Dゲーム（パズル・RPGなど）
実際の使用感としても、アプリ起動や画面切り替えのもたつきが少なく、複数アプリを開いて作業してもストレスを感じにくいレベルです。
G99搭載タブレットの魅力
1. コスパ抜群の価格帯
Helio G99を搭載するタブレットは、2〜4万円台が中心。性能と価格のバランスがよく、「安いのに快適に動く」点が最大の魅力です。安価な中華タブレットでも、G99搭載モデルは“安かろう悪かろう”ではなく、しっかり使える実用性があります。
2. バッテリー持ちが良い
6nmプロセスによる省電力設計は、モバイル機器との相性が抜群。1日中使ってもバッテリーが余裕で持つという声も多く、特に長時間の動画視聴や外出先での作業に向いています。
3. 発熱が少なく安定動作
タブレットを長時間使うと発熱で動作が重くなることがありますが、G99は比較的熱を抑えた設計です。動画を連続再生しても安定しており、軽いゲームやマルチタスクにも安心です。
4. Androidの最新機能も快適
多くのG99搭載機はAndroid 13〜14を搭載し、UIの滑らかさやアプリ互換性も十分。学習アプリやビデオ通話、クラウドサービスもスムーズに動きます。
注意点：万能ではないが、用途を選べばベスト
もちろんG99にも弱点があります。
- 高負荷な3Dゲーム（例：原神など）では設定を下げる必要あり
- カメラ性能は上位チップ搭載機より控えめ
- 5G非対応（4G LTE止まり）
ただ、これらはあくまで“ハイエンドを求める場合”の話。動画・ブラウジング・資料作成・電子書籍といった一般的な利用では問題なく、むしろコスパの高さが際立ちます。
実力派！G99搭載のおすすめタブレット5選
ここでは、評判の良いG99搭載モデルをいくつか紹介します。用途や価格帯の参考にどうぞ。
1. Lenovo Tab Plus
信頼のLenovo製で、動作の安定性が高い定番モデル。スピーカー品質が良く、音楽や動画視聴に最適。約4万円台でバランスの良い1台。
2. DOOGEE T20 Ultra
12インチの大画面が魅力。高解像度ディスプレイと大容量バッテリーで、映画や作業用にもぴったり。ペン入力にも対応しており、クリエイティブ用途にも◎。
3. Headwolf FPad5
約1.5万円〜という驚異の価格ながら、G99の性能をフルに活かせるモデル。普段使い用や学生のサブ端末として人気です。
4. Rebecco M50
11.4インチの広々画面と高リフレッシュレートが特長。滑らかな操作感で、動画・SNS・読書まで快適。約2万円台で入手可能。
5. Avidpad A90S
RAM24GB（拡張含む）のゆとりあるメモリ構成。複数アプリを同時に動かしても快適で、学習・仕事のどちらにも向くモデル。
どのモデルも共通しているのは、「必要十分な性能を手の届く価格で実現している」こと。安価でもチープさを感じさせない仕上がりが特徴です。
どんな人にG99タブレットはおすすめ？
- 初めてタブレットを買う人
コスパが良く失敗しにくい。動画視聴や学習用に最適。 - サブ端末を探している人
ノートPCやスマホの補助として軽作業やメモ用に。 - 子ども用・家族共有タブレットに
性能が安定していて、価格的にも安心。教育アプリも快適。 - 出先での動画・電子書籍用に
軽量モデルが多く、長時間のバッテリーも魅力。
“ハイエンドが必要な人以外は、これで十分”という声が多いのも納得です。
G99搭載タブレットのこれから
最近は中華ブランドに限らず、LenovoやDOOGEE、Blackviewなど有名メーカーもG99搭載機を次々に投入しています。性能・価格・省電力のバランスが良く、今後も主流チップとして長く採用される可能性が高いです。
特に在宅ワークやオンライン学習が定着した今、「ほどよく動いて、価格が手頃」という条件はますます重要になっています。G99タブレットはそのニーズに見事にマッチしている存在といえるでしょう。
まとめ：G99搭載タブレットは“ちょうどいい”を求める人の最適解
高性能タブレットは魅力的ですが、価格もそれなり。反対に格安モデルは快適さに欠ける…。そんなジレンマを解消するのが、G99搭載タブレットです。
十分な処理性能、長いバッテリー持ち、そして手が届く価格。動画も作業も快適にこなせる“ちょうどいいタブレット”を探しているなら、一度はチェックする価値ありです。
タブレット選びに迷ったら、ぜひG99搭載モデルの実力を体感してみてください。
