最近、釣りを趣味にする人たちの間で「スマートウォッチ」が静かにブームになっています。
単なる通知機能や歩数計ではなく、潮の動きや気圧の変化を読み、GPSで釣り場を記録できる──そんな“デジタル釣り時計”が続々と登場しているのです。
この記事では、防水性やGPS機能に優れた最新モデルを中心に、釣りに本当に使えるスマートウォッチを紹介していきます。
釣りとスマートウォッチの相性が抜群な理由
釣りは自然との対話です。風、潮、太陽の角度――わずかな変化が釣果を左右します。
そんな環境の中で役立つのが「情報を瞬時に表示できる腕時計型デバイス」。スマートウォッチは、スマホを取り出せない状況でも天気や潮汐、気圧の変化を手元で把握できます。
また、最近のスマートウォッチはアウトドア向けに進化しており、防水性や耐衝撃性能が格段にアップ。雨や波しぶき、磯での接触にも耐える設計が当たり前になってきました。
これらの理由から、「釣り×スマートウォッチ」は相性抜群といえるのです。
釣りで使えるスマートウォッチに求められる機能
1. 防水・耐久性能
釣りは常に水との戦い。最低でも5ATM（50m防水）以上、できれば10ATM（100m防水）以上のモデルが安心です。
海水に強い素材を使ったケースやバンドを選ぶと、長く清潔に使えます。
2. GPSと位置情報
「どの場所で釣れたか」を記録できるGPSは、釣果アップのための必須機能です。
最近では高精度の衛星測位（GLONASS・Galileo対応）を搭載し、海上や山間部でもズレが少ないモデルが増えています。
3. 潮汐・月齢・日の出入り
海釣りで釣果を左右するのが潮の満ち引き。
タイドグラフやムーンフェイズ（月齢表示）があると、良い時間帯を逃しません。
朝マズメ・夕マズメのタイミングを把握できる日の出入り機能も便利です。
4. 気圧・気温センサー
気圧の変化で魚の活性が変わることは多くの釣り人が実感しています。
気圧計や高度計、温度計を搭載したモデルなら、釣り場の環境を数値で把握できます。
5. 長時間バッテリー
船釣りや遠征釣りでは充電環境が限られるため、バッテリー持ちは非常に重要です。
ソーラー充電対応モデルや省電力モードを持つ機種が理想的です。
今注目のスマートウォッチ10選
ここでは、釣りにおすすめできる最新スマートウォッチを紹介します。
それぞれの特徴を簡潔にまとめました。
Garmin Instinct 2X Solar
アウトドア界の定番。タフネス構造とソーラー充電で、最大40日以上の稼働が可能。
潮汐や日の出・日の入りデータも確認でき、海釣りにも強いモデルです。
Garmin quatix 8 AMOLED
2025年登場の最新マリンモデル。ヨットやボート操作に特化し、魚群探知機や航行データとも連携可能。
釣り好きなら一度は手に取ってみたい最高峰の1本です。
Coros Nomad
釣り専用モードを搭載した珍しいスマートウォッチ。
岸釣り、船釣り、フライフィッシングなど、複数の釣法に合わせたデータ記録が可能です。
Amazfit T-Rex 3
コスパ最強のタフモデル。ミリタリー規格の耐久性を備え、GPS精度も高い。
海・山・川、どんな環境でも使える万能タイプです。
Suunto Vertical
北欧生まれのアウトドアウォッチ。オフライン地図と気圧計を備え、山奥や離島の釣行にも対応。
バッテリーは最大60時間の連続GPS使用が可能です。
Casio G-SHOCK G-LIDE
伝統の釣り用シリーズ。タイドグラフとムーンデータを表示できるシンプルモデル。
スマート機能は最小限ながら、耐久性は抜群です。
Apple Watch Ultra 2
ダイビングにも対応する防水性能と高輝度ディスプレイ。
潮汐情報アプリを入れれば、海釣りでも活躍します。
ただしバッテリーは短めなので日帰り釣行向け。
Huawei Watch Ultimate
金属ボディの重厚感と100m防水を備えたハイエンドモデル。
水深計測やGPSトラック記録など、釣りにも十分なスペックです。
TicWatch Pro 5
デュアルディスプレイ構造で直射日光下でも見やすい。
省電力モードでは最大45日稼働。長時間釣行に心強い1本。
Xiaomi Redmi Watch 5 Active
3,000円台で買えるコスパモデル。防水・GPSを備え、初めてのスマートウォッチに最適。
釣り初心者が「試しに使ってみる」には十分な性能です。
釣り用スマートウォッチの選び方と注意点
価格帯は数千円から十万円超まで幅広いですが、ポイントは「自分の釣りスタイルに合うか」です。
・海釣り中心なら防塩・高防水モデル
・渓流や山間部ならGPS精度と気圧計
・夜釣り派はバックライトや視認性
・遠征や船釣りが多いなら長時間バッテリー
また、スマートウォッチは精密機器です。
釣行後は真水で洗い、塩分や汚れを落とすことで寿命が延びます。
ベルトは金属よりシリコン素材の方が腐食に強く、釣りには向いています。
スマートウォッチと釣り用腕時計、どちらがいい？
昔ながらの釣り用時計（タイドグラフ付き）も依然人気があります。
スマートウォッチは多機能で便利ですが、充電や設定が煩わしいと感じる人もいます。
「シンプルに潮の動きを知りたいだけ」ならCasio G-SHOCK G-LIDEなどが快適。
「釣果を記録したい」「地図上で釣りポイントを管理したい」ならスマートウォッチが断然有利です。
つまり、どちらが“正解”というより、自分の釣りスタイル次第。
週末だけのライトユーザーと、年間数十回出かけるベテランでは選ぶべきモデルが異なります。
釣りスマートウォッチがもたらす新しい楽しみ方
スマートウォッチを使うと、釣りの楽しみ方が変わります。
GPSログで「どこで釣れたか」が可視化され、同じ潮回りで再挑戦できる。
気圧変化のグラフを見て、「このタイミングで当たりが増えた」と分析もできる。
まるで自分専用の“釣り日記アプリ”が手首にあるような感覚です。
さらに健康管理機能で睡眠や心拍を計測し、釣行中の体調管理にも役立ちます。
釣りは長時間の集中が必要なスポーツ。
安全に、快適に楽しむための道具としてもスマートウォッチは有効です。
まとめ：釣りに最適なスマートウォッチ10選！防水性能とGPS機能を徹底比較
釣りに使えるスマートウォッチを選ぶなら、
「防水性能」「GPS精度」「潮汐・気圧データ」「バッテリー持ち」を軸に選ぶのがコツです。
ガーミンやコロスなどのアウトドアブランドは、実績と信頼性で群を抜いています。
一方で、AmazfitやXiaomiといったコスパモデルも進化が著しく、初めての1本には十分。
スマートウォッチは、ただの時計ではなく“釣りのパートナー”。
自然のリズムを感じながら、自分だけの釣り記録を積み重ねる――
そんな新しい釣り体験を、あなたも手首から始めてみませんか。
