最近、「そろそろゲーミングPCを買いたい」「自作してみたいけど何が必要？」という声をよく耳にします。
でも実際のところ、どのパーツを選べばいいのか、周辺機器はどこまで揃えるべきか……迷う人も多いはず。
この記事では、ゲーミングPCに本当に必要なものと、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
これから初めてPCゲームを始めたい人も、買い替えを考えている人も、ぜひ参考にしてください。
ゲーミングPCの「心臓」グラフィックボード（GPU）
まず最初に押さえておきたいのが、ゲーム性能を大きく左右するグラフィックボード。
映像を描画するパーツで、これが弱いとどんなにCPUが良くても高画質・高フレームレートでは遊べません。
プレイしたいゲームが軽めのタイトル（たとえば「フォートナイト」や「VALORANT」など）なら、ミドルクラスのGPUでも十分。
一方、最新のAAAタイトルや4K・VR対応ゲームを快適に動かすなら、上位モデルを選ぶのが安心です。
選ぶときは、次の3点を意識すると失敗しません。
- プレイする解像度（フルHD／WQHD／4K）
- モニターのリフレッシュレート（60Hz、144Hz、240Hzなど）
- ゲームの推奨スペック
これらを確認し、自分の遊び方に合ったグラボを選ぶのがコツです。
処理の頭脳、CPUの選び方
CPUは、あらゆる処理を司るPCの頭脳。
グラボの性能を引き出すためにも、CPUがボトルネックにならないよう注意が必要です。
現在の主流は「Intel Core i7」「Intel Core i9」または「AMD Ryzen 7」「AMD Ryzen 9」クラス。
コア数とスレッド数が多く、動作クロックの高いCPUほどマルチタスクにも強く、配信や動画編集にも対応できます。
「グラボを強くしたいけどCPUは安くしたい」という考えもありますが、バランスが取れていないと性能を活かしきれません。
ゲームと他の作業を同時にするなら、余裕を持ったCPU選びをおすすめします。
メモリとストレージで変わる“快適さ”
ゲームを起動したときの読み込み速度や、同時に複数のアプリを動かすときのスムーズさは、メモリとストレージの性能で大きく変わります。
メモリ（RAM）
最低でも16GBは欲しいところ。
最近のタイトルはメモリ消費が大きく、8GBでは足りないケースもあります。
動画編集や配信を考えるなら、32GBまで搭載しておくと安心です。
また、メモリは2枚1組のデュアルチャネル構成にすることで通信速度が上がります。
細かい部分ですが、体感での快適さが違ってきます。
ストレージ（SSD・HDD）
ゲームのロード時間を短縮したいなら、SSDは必須。
特に「NVMe SSD」は読み書きが速く、ゲームの起動やステージ切り替えが一瞬で終わるレベルです。
HDDは容量が大きく安価なので、録画データや動画ファイルなどの保存用として併用すると便利です。
目安として、SSDは最低512GB、理想は1TB。
最近のゲームは1本あたり100GBを超えるものも多いので、容量には余裕を持ちましょう。
安定稼働の鍵を握る電源と冷却
パーツが高性能になるほど発熱と消費電力も増えます。
そのため、電源ユニットと冷却システムは軽視できません。
電源ユニットは「定格出力」と「80PLUS認証」を確認。
たとえば、RTX 4070クラスを使うなら750W以上、ハイエンドなら850W以上を目安にしましょう。
将来的にグラボを交換する予定がある人は、余裕のある容量を選ぶと安心です。
冷却面では、ケース内のエアフローを意識すること。
ファンを追加したり、空冷より静かで強力な水冷クーラーを検討したりと、安定動作を支える工夫が重要です。
ノート型の場合は、専用の冷却スタンドを使うと熱対策になります。
デスクトップかノートか、どっちがいい？
ゲーミングPCには大きく分けて「デスクトップ型」と「ノート型」があります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、用途に合わせて選びましょう。
- デスクトップ型：拡張性・冷却性能に優れ、同価格帯でより高性能。長く使いたい人向け。
- ノート型：持ち運びができ、設置スペースが少なくて済む。手軽に始めたい人や学生に人気。
ただしノート型は熱の逃げ道が限られるため、長時間の高負荷ゲームでは性能が抑えられることもあります。
性能を重視するならデスクトップ、利便性を重視するならノート、と考えると分かりやすいです。
ゲーミング環境を整える周辺機器
本体だけではゲームを存分に楽しめません。
ここからは「一緒に揃えるべき必須アイテム」を紹介します。
モニター
グラボの性能を発揮するためには、モニター選びが超重要。
解像度・リフレッシュレート・応答速度の3つをチェックしましょう。
- フルHD（1920×1080）なら144Hzが標準的。
- WQHDや4Kを選ぶなら、グラボの性能も上げる必要あり。
- 応答速度1ms以下のモデルは残像が少なく、FPSやアクションに最適。
「高リフレッシュレートのモニターにしたら、ゲームが別物のように滑らかになった」という声も多いです。
キーボード・マウス
操作感を左右するのがこの2つ。
ゲームジャンルに合わせて選びましょう。
- キーボード：メカニカルスイッチがおすすめ。打鍵感がよく、同時押しにも強い。
- マウス：軽量でセンサー精度の高いものを。DPIを調整できるモデルは便利。
- マウスパッド：滑りやすさと止めやすさのバランスが重要。
FPSなら、滑りの良いマウスパッドと軽めのマウスを組み合わせると操作精度が上がります。
ヘッドセット・マイク
音の方向が分かるサラウンド対応のヘッドセットは、ゲーム体験を劇的に変えます。
ボイスチャットを使うなら、ノイズを拾いにくい単一指向性マイク付きモデルが便利。
長時間プレイでも疲れにくい軽量タイプを選ぶと快適です。
ネット環境と通信機器も見直そう
オンラインゲームでは、ネット回線の安定性も勝負の一部。
どんなに高性能なPCでも、ラグがひどいと快適に遊べません。
理想は有線接続。
Ping値（応答速度）が低いほどラグが少なく、FPSや対戦系では特に差が出ます。
Wi-Fiを使うなら、最新規格のWi-Fi 6対応ルーターを導入しておくと安定します。
また、通信が不安定な地域では光回線やゲーミング特化型プランを検討するのも一案です。
快適なプレイ環境を作るアイテム
長時間プレイするなら、椅子やデスクにも気を配りたいところ。
体への負担を減らす環境づくりは、集中力やパフォーマンスに直結します。
- ゲーミングチェア：リクライニング機能やランバーサポート付きで姿勢をサポート。
- デスク：モニターアームやケーブルホール付きの広めの天板が理想。
- 照明・配線整理：部屋全体の印象や作業効率もアップします。
配信や実況をする人は、キャプチャーボードやスタンドマイク、照明器具も揃えておくと見栄えがよくなります。
予算の目安と賢い選び方
ゲーミングPCを一式揃えると、どのくらい費用がかかるのでしょうか。
あくまで目安ですが、以下を参考にしてみてください。
- 本体：15〜30万円（ミドル〜ハイエンド）
- モニター：2〜7万円
- 周辺機器：3〜10万円
- 椅子・デスクなど環境整備：1〜5万円
トータルで20〜30万円ほどあれば、かなり快適な環境を構築できます。
もちろん、最初は最低限から始めて、必要に応じてアップグレードしていくのもありです。
失敗しないためのポイントは「推奨スペック＋少しの余裕」。
新作ゲームが出ても買い替えを急がなくて済むよう、長く使える構成にしておくとコスパが上がります。
まとめ：ゲーミングPCに必要なものを揃えて最高の体験を
ゲーミングPCに必要なものは、単に「本体パーツ」だけではありません。
グラフィックボードやCPUといった性能面だけでなく、モニター・キーボード・ネット環境・椅子まで含めてトータルで考えることが大切です。
快適な環境が整うと、ゲーム体験が驚くほど変わります。
「もっと早く揃えればよかった」と感じる人も少なくありません。
これからゲーミングPCを手に入れるあなたも、今回紹介した必須アイテムと選び方を参考に、理想の一台と環境を見つけてください。
長く楽しくプレイできる、自分だけの最高のゲーミングライフを手に入れましょう。
