イヤホンをつけたままでも周囲の音が聞こえる「耳を塞がないワイヤレスイヤホン」。最近ではランニングや通勤、リモートワーク中など、さまざまなシーンで人気が高まっています。
「外音取り込みで快適に使える」イヤホンって、どんな仕組み?どんな人に向いている?
この記事では、そんな疑問に答えながら、おすすめの最新モデルを7つ紹介します。
耳を塞がないワイヤレスイヤホンとは?
「耳を塞がないイヤホン」は、その名のとおり耳の穴を密閉しないタイプのイヤホン。
カナル型のように耳の中に入れず、耳の外側にスピーカーを配置したり、耳にかけて使う形状が多いです。
代表的な方式は以下の3つ。
- オープンイヤー型(空気伝導):スピーカー部分を耳の外側に置き、空気を通じて音を届ける。自然に周囲の音が聞こえる。
- 骨伝導型:振動を骨を通して内耳に伝えるタイプ。完全に耳を開放できる。
- ハイブリッド型:耳に軽くかけるようにして装着する、耳掛け+オープン設計のタイプ。
つまり、「音楽を楽しみながらも、外の音をしっかり聞ける」というのが最大の特徴です。
なぜ今、「耳を塞がない」タイプが注目されているのか
ここ数年で急速に人気が高まっている理由は、大きく3つあります。
1. 安全性への意識が高まった
ランニングや自転車通勤など、外での活動中に周囲の音を遮断するのは危険です。
耳を塞がないイヤホンなら、車の接近音や信号のアナウンスを聞き逃さず、安全に使えます。
2. 長時間でも疲れにくい
カナル型は耳の中に圧迫感が出やすく、「長く使うと耳が痛くなる」「蒸れて不快」という声も多いです。
オープンイヤー型は空気がこもらず、自然な装着感で“つけっぱなしでも疲れにくい”のが魅力。
3. ライフスタイルの多様化
リモートワークや「ながら作業」が増え、音楽を聴きながら周囲の声もキャッチできるイヤホンが求められています。
家族の声、宅配のインターホン、オフィスでの呼びかけなどに気づきやすいのは大きな利点です。
外音取り込みイヤホンとの違い
「外音取り込み」機能を持つイヤホンも似たコンセプトですが、構造が異なります。
カナル型イヤホンに搭載される外音取り込みは、マイクで外の音を拾って再生する仕組み。
一方で耳を塞がないタイプは、物理的に開放されているため自然に音が入るのが違いです。
そのため、マイクによる遅延や不自然さがなく、外の音がよりリアルに聞こえます。
「取り込み機能付きイヤホンより自然に使いたい」という人にはこちらのほうが向いています。
耳を塞がないイヤホンのメリットと注意点
メリット
- 周囲の音が自然に聞こえるので安心して使える
- 長時間装着しても蒸れず快適
- 通話中でも環境音を認識しやすい
- 開放的で圧迫感が少ない
注意点
- 音漏れしやすい
- 低音が弱めで迫力に欠ける
- 騒がしい場所では音が聞き取りにくい
- 静かな公共空間では使い方に注意が必要
音質面では密閉型に劣ることがありますが、「快適さ」「安全性」「開放感」では圧倒的に優秀。
使うシーンを選べば、従来のイヤホンよりも便利に感じる人が多いはずです。
耳を塞がないワイヤレスイヤホンの選び方
自分に合ったモデルを選ぶポイントを、実際の使用感を踏まえて整理してみましょう。
1. フィット感と装着の安定性
耳を塞がない構造はズレやすい傾向があるため、耳掛け式や軽量設計を選ぶと安心。
スポーツ用途なら、フック型や耳に沿うデザインがベストです。
2. 音質バランス
開放型は低音が弱くなりやすいので、ドライバー性能やチューニングが重要。
「低音補強」「音漏れ抑制」などの技術を採用しているモデルをチェックしましょう。
3. 防水・防汗性能
ランニングや外出中に使うなら、防水等級(IPX4〜IPX5程度)があると安心。
雨や汗にも耐えられる設計だと日常的に使いやすいです。
4. バッテリー持ち
イヤホン単体で8〜10時間、ケース併用で40時間前後あると安心。
短時間充電に対応しているモデルも便利です。
5. 操作性・接続の安定性
タッチ操作・物理ボタン・マルチポイント対応(複数端末接続)など、自分の使い方に合った機能を選びましょう。
耳を塞がないおすすめワイヤレスイヤホン7選
ここからは、外音を自然に取り込みつつ快適に使えるおすすめの7機種を紹介します。
1. Shokz OpenFit 2
耳を完全に塞がない代表的なオープンイヤーモデル。
独自の「DualBoost 2.0」技術で低音を補強し、音質のクリアさも両立。
防水等級IP55、最大48時間再生、マルチポイント対応など機能面も充実しています。
ランニングやテレワークなど、幅広いシーンで快適に使える万能型。
2. Shokz OpenFit
軽量な耳掛け型。初めてオープンイヤーを試したい人におすすめ。
自然な音抜けと安定した装着感で、人気の定番モデルです。
3. Anker Soundcore AeroFit
信頼のAnkerブランドによるオープンイヤー型。
13.6mmドライバーで豊かなサウンドを実現し、防水・防汗にも対応。
スポーツ向けに設計されており、コスパも高め。
4. Bose Ultra Open Earbuds
耳の外側に小さなスピーカーを配置する新構造。
周囲の音をしっかり聞きながらも、Boseらしい深みのある音を楽しめます。
ファッション性が高く、オフィスや街歩きにもぴったり。
5. Havit OWS902
手頃な価格で“ながら聴き”を試したい人に最適。
軽くて着け心地が良く、外音を自然に取り込みながら音楽を楽しめます。
6. サンワダイレクト オープンイヤーイヤホン
国内メーカーによるリーズナブルなオープンイヤー。
防水機能つきで、通勤・通学にも使いやすい設計です。
初めて耳を塞がないタイプを試すならおすすめ。
7. Shokz OpenRun Pro
骨伝導イヤホンの代表格。耳穴を完全に開放し、外音を聞きながらクリアな音を楽しめます。
スポーツ利用に強く、安定した装着感と防水性能が魅力。
どんなシーンで使うと快適?
耳を塞がないイヤホンが真価を発揮するのは、こんなシーンです。
- ランニングやサイクリング:車の音や信号を確認できて安全。
- オフィスや在宅ワーク:人の声や電話にすぐ反応できる。
- 家事・育児中:子どもの声や呼びかけを聞き逃さない。
- 通勤・外出時:アナウンスや周囲の環境音を把握しやすい。
逆に、静かな場所でのリスニングや、映画鑑賞・音楽に没入したい人には不向きです。
用途を分けて使うのが理想的でしょう。
耳を塞がないイヤホンで、快適な「ながら聴き」生活を
耳を塞がないワイヤレスイヤホンは、「音楽を聴きながら生活を止めない」ことができる新しい選択肢。
周囲の音を取り込みつつ快適に使えるため、日常のあらゆるシーンで活躍します。
ランニング・通勤・オフィス作業。どんな場面でも耳をふさがないことで、
“音楽と現実”の両方をバランスよく楽しめる。
そんな自由なリスニング体験を、あなたもぜひ手に入れてみてください。
耳を塞がないワイヤレスイヤホンのおすすめ7選!外音取り込みで快適に使える
耳を塞がないイヤホンは、これからの「ながら聴き」時代のスタンダードになるかもしれません。
開放感と安全性、そして自然な聴き心地を求めるなら、今こそ試してみる価値があります。
