スマホで動画を見ているとき、「あれ?口の動きと音がズレてる…」なんて思ったこと、ありませんか?
また、音ゲーやFPSをしているときに、タップや射撃音がワンテンポ遅れて聞こえる――そんな“音ズレ”の原因こそが「遅延」です。
今回は、この遅延を極力減らし、快適に映像やゲームを楽しめる“低遅延ワイヤレスイヤホン”を紹介します。
なぜ「低遅延」が重要なのか?
ワイヤレスイヤホンはBluetoothを使って音を送受信しています。
このとき発生するわずかなタイムラグが「遅延(レイテンシ)」です。
音声データを圧縮して送信し、受信側で解凍して再生する──この過程で100ms以上の遅れが生じることもあります。
人の感覚では、100msを超えると「音が遅い」と感じるケースが多いようです。
特に影響が大きいのが以下のようなシーン。
- YouTubeやNetflixなどの動画視聴
- リズムゲーム、FPS、格闘ゲーム
- ライブ配信やオンライン通話
音と映像のズレがあると集中できず、体験が台無しになってしまいます。
だからこそ、「低遅延対応」のイヤホンを選ぶことが大切なんです。
低遅延を実現する技術のカギは“コーデック”
Bluetoothイヤホンの遅延は、「コーデック」と呼ばれる音声伝送方式に左右されます。
代表的なものをざっくり紹介します。
- SBC:最も一般的だが遅延が大きい(100〜200ms前後)
- AAC:iPhoneで主流。SBCよりやや速いが、ゲーム用途では物足りない
- aptX / aptX Adaptive:Android対応。音質と遅延のバランスが良い
- aptX LL(Low Latency):約30〜40msの低遅延を実現
- LHDC / LLAC:ハイレゾ音質&低遅延を両立する新世代コーデック
最近では、Bluetooth接続だけでなく、USBドングルによる2.4GHz接続に対応したモデルも登場。
これはゲーミングデバイスでよく使われる方式で、約20msという有線並みの低遅延を実現します。
遅延を抑えるために知っておきたいポイント
- ゲームモード・低遅延モードを搭載しているか
多くのイヤホンは“通常モード”では音質優先のため遅延が発生しやすいです。
しかし「ゲームモード」や「Low Latencyモード」に切り替えれば、遅延を最小限にできます。 - 再生機器との相性
イヤホンがaptXに対応していても、スマホ側が非対応なら効果は出ません。
使用環境との互換性を確認しましょう。 - 接続方式の安定性
Bluetooth 5.2以降は通信がより安定。電波干渉の少ない環境なら遅延も減ります。 - レビューでの実測評価
カタログ値だけでなく、「音ズレを感じない」「動画も快適だった」といった体験談をチェックするのが◎。
低遅延でおすすめのワイヤレスイヤホン7選
ここからは、動画や音ゲーに強いと評判のモデルを紹介します。
価格や機能のバランスも考慮しながら、使いやすさの視点でまとめました。
1. Anker Soundcore P40i
手頃な価格ながら、低遅延モードを搭載した人気モデル。
「Game Mode」をオンにすると、音ズレがほとんど気にならないレベルに。
音質も明るく、ボーカルがクリアに聴こえます。
装着感も軽快で、動画視聴やスマホゲームにもおすすめ。
2. Audio-Technica ATH-CKS30TW+
オーディオテクニカの定番シリーズ。
独自の「Low Latency Mode」を搭載し、動画と音のズレを抑えます。
迫力ある低音と安定した接続性能で、音楽から映像まで幅広く対応。
外音取り込みや防水性能もあり、日常使いにも最適です。
3. HyperX Cirro Buds Pro
ゲーミングブランドHyperXの完全ワイヤレスモデル。
「Low-Latency Audio」対応で、モバイルゲームプレイヤーから好評。
重低音寄りのチューニングで、臨場感あるサウンドが特徴です。
ノイズキャンセリングも備え、外出時の集中にも向いています。
4. ASUS ROG Cetra True Wireless
ゲーマーの定番とも言えるROGシリーズ。
Bluetoothに加えて2.4GHzドングル接続にも対応し、約20msという圧倒的な低遅延を実現。
FPSや音ゲーなど、タイミング命のジャンルで真価を発揮します。
ゲーミングデザインながら普段使いもできるスタイリッシュさも魅力。
5. Middle Rabbit SW5
知る人ぞ知る高コスパモデル。
2.4GHzドングル+Bluetoothのデュアル接続で、最小20msという驚きの低遅延。
USB-C接続でSwitchやPCにも対応。
価格を抑えつつゲーム用途に強いイヤホンを探している人におすすめです。
6. Razer Hammerhead True Wireless
ゲーミング界の大手Razerによるモデル。
低遅延モード時には約65msまで短縮され、動画やゲームの音ズレを大幅に軽減。
RGBライト搭載で見た目も楽しく、音質も重厚感があります。
バッテリーも長持ちで、ゲーマーだけでなく日常用途にも人気。
7. CY-GMWEPS2(Wireless Gaming Earphones)
Amazonなどで注目されているエントリーモデル。
ゲーム用途に特化し、専用チップで音声遅延を抑制。
通話品質も良く、コスパ重視派にぴったり。
価格帯を考えると性能バランスが優秀です。
音ズレを感じにくくするためのコツ
どんなに低遅延イヤホンでも、環境によって体感は変わります。
以下の工夫でさらに快適になります。
- 近距離で接続する:スマホとイヤホンの距離を1m以内に保つ
- 障害物を避ける:壁や金属などで電波が遮られないようにする
- 他機器との干渉を減らす:Wi-Fiルーターや電子レンジの近くを避ける
- 最新のファームウェアに更新する:不具合修正や通信安定化の効果あり
これらを意識するだけでも、体感の遅延が大きく変わります。
どんな人に「低遅延ワイヤレスイヤホン」がおすすめ?
- YouTube・Netflixなど映像コンテンツをよく見る人
映像と音のズレが解消され、ストレスが減る。 - 音ゲー・FPSなど反応速度が重要なゲームをする人
タイミングの精度が上がり、プレイ感覚が向上。 - 動画編集・配信をするクリエイター
音合わせやチェックがしやすく、作業効率も上がる。 - カフェや通勤中でも快適に使いたい人
ノイズキャンセリングや防水機能も加えれば万能に。
今後のトレンドと選び方のヒント
最近は、Bluetooth 5.3やLE Audioなど新しい規格の登場で、さらに遅延の少ない通信が可能になってきています。
ハイレゾ音質を保ちながら、30ms以下の低遅延を実現するコーデックも開発中。
「音ズレを我慢する時代」は、もう終わりかもしれません。
選ぶときは「自分の使い方」を基準にしましょう。
動画中心ならAACやaptXでも十分。
音ゲー重視ならaptX LLや2.4GHz接続タイプ。
通勤や音楽鑑賞メインなら、ANC(ノイズキャンセリング)や装着感を優先してもOKです。
まとめ:低遅延でストレスなしの快適リスニングを!
音ズレのない快適なリスニング体験は、イヤホン選びで大きく変わります。
遅延を意識することで、ゲームも映画も驚くほど自然に楽しめるようになるはず。
今回紹介した7つのモデルは、どれも低遅延性能に優れ、日常使いにもぴったりなラインナップ。
あなたのライフスタイルに合った“ストレスゼロの相棒”を見つけてみてください。
低遅延でストレスなし!ワイヤレスイヤホンのおすすめモデル7選【動画・音ゲー対応】――
音がズレない快適さ、ぜひ体感してみましょう。
