「ワイヤレスイヤホンを二つ同時に接続したいけど、どうすればいいの?」
そう思ったことはありませんか?
スマホとPCを切り替えながら使いたい人、友達と同じ音を聴きたい人など、最近では“二つ同時接続”を求める場面が増えています。
この記事では、そんな「ワイヤレスイヤホンを二つ同時接続する方法」を、初心者でも迷わず設定できるように丁寧に解説します。
仕組みの違いから実際の設定手順、注意点まで、これを読めば“ペアリング迷子”から卒業できます。
二つ同時接続とは?まずは仕組みを理解しよう
「二つ同時接続」と一口に言っても、実は二つの意味があります。
自分がどちらのケースを実現したいのかを最初に整理しましょう。
① ひとつのイヤホンを二台の機器に接続する
たとえば「スマホとノートPCを同時に使いたい」という場合です。
この接続方法は「マルチポイント(Multipoint)」と呼ばれ、最近のBluetoothイヤホンの多くが対応しています。
マルチポイントでは、イヤホンが同時に二台の機器と通信できます。
例えば、PCで動画を見ている最中にスマホへ電話がかかってきても、イヤホンを外さずそのまま通話に切り替えられるのです。
② 一台のスマホから二つのイヤホンに音を出す
もう一つのパターンは「友人や家族と同じ音楽を聴く」ケース。
スマホ側が二台のイヤホンに同時出力する仕組みで、「デュアルオーディオ」や「オーディオシェア」と呼ばれます。
GalaxyのGalaxyシリーズでは「Dual Audio」機能、iPhone(iOS 13以降)では「オーディオ共有」機能として搭載されています。
つまり、同じ動画や音楽を二人で同時に楽しむことが可能です。
マルチポイント接続の特徴と使うメリット
マルチポイントは仕事や日常生活でとても便利な機能です。
一度設定すれば、機器の切り替え操作をしなくても自動でつながります。
主なメリット
- スマホとPCの切り替えがスムーズ
イヤホンを外さず、再生機器を自動で切り替えてくれます。
例えば、パソコンで動画を観ているときにスマホに着信があれば、そのままイヤホンで通話が可能です。 - 接続の安定性が高い
最新モデルでは通信の途切れが少なく、音質の劣化も抑えられています。 - 作業効率がアップ
リモートワーク中でも、通知や通話を逃さず対応できます。
複数デバイスを使う人ほど、この便利さを実感できるはずです。
注意点
マルチポイントはあくまで「同時に接続」する機能であり、「同時に再生」ではありません。
二台の機器で音を同時に流すことはできず、どちらかが優先されます。
また、製品によってはマルチポイント非対応の場合もあるため、購入時に仕様を確認しましょう。
実際のマルチポイント接続手順
マルチポイント対応イヤホンで、スマホとPCを例にした接続手順を紹介します。
機種によって多少の違いはありますが、基本の流れは共通です。
- イヤホンをペアリングモードにする
まずは通常の手順で、スマホなどの1台目とペアリングします。
「接続済み」と表示されたらOK。 - 2台目の機器で再度ペアリングモードを起動
イヤホンが接続状態のまま、PCなど2台目の機器のBluetooth設定を開きます。
イヤホンを再びペアリングモードにして検索。
「接続済み」と表示されたら、2台目も成功です。 - 動作確認を行う
スマホで音楽を再生したあと、PCの音を再生してみましょう。
自動で切り替わるか、手動でスムーズに接続が変わるかを確認します。 - トラブルが起きたら再ペアリング
うまく切り替わらない場合は、両方の機器からBluetooth登録を削除して再設定します。
接続履歴が多いとエラーになることがあるので、不要な登録を消すのがコツです。
二つのイヤホンに同時出力する設定方法
次に、スマホから二つのイヤホンへ同時出力する場合の方法を紹介します。
この方法は、Galaxy・iPhone・一部のAndroid端末など、対応機能を持つ機器で利用できます。
Galaxy(Dual Audio)の場合
- 設定 → 接続 → Bluetooth を開きます。
- 2台のBluetoothイヤホンをペアリングします。
- 右上のメニューから「高度な設定」を選び、「Dual Audio」をオンにします。
- 音楽を再生すると、2台のイヤホンに同時に音が出ます。
iPhone(オーディオ共有)の場合
- 1台目のAirPodsまたは対応イヤホンを接続。
- 2台目のAirPodsをiPhoneの近くに持っていく。
- 画面に「オーディオ共有」が表示されるのでタップ。
- 音楽や動画を2人で同時に楽しめます。
注意点
- イヤホンの種類やメーカーによって、音量や音質が異なることがあります。
- 動画再生時にわずかな音ズレが起こることもあります。
- 2台のイヤホンが同じBluetoothコーデック(SBCやAACなど)に対応していないと、片方だけ音が出ない場合もあります。
Bluetoothのバージョンと今後の進化
最近のBluetooth技術は大きく進化しています。
特に注目されているのが Bluetooth LE Audio と Auracast(オーラキャスト) という新しい規格です。
これらの技術では、一台の機器から複数のイヤホン・スピーカーへ同時に音声を配信できます。
つまり、カフェや映画館などで「誰でも同じ音を聴ける」世界が実現するというわけです。
今後、対応機器が増えることで、二つ同時接続もより簡単で快適になるでしょう。
よくあるトラブルと解決策
イヤホンが片方しかつながらない
左右で別のデバイスとして認識されている可能性があります。
ケースに戻してリセットするか、再ペアリングを行いましょう。
接続が安定しない
他のBluetooth機器の電波干渉や、距離の取りすぎが原因です。
不要なデバイスを切り、イヤホンとの距離を1〜2m以内に保つのがコツです。
音が切り替わらない
マルチポイントでは「同時再生」はできないため、再生側のデバイスを明確にする必要があります。
片方で音を止めてから、もう一方で再生を始めるとスムーズです。
どんな人におすすめ?活用シーンいろいろ
- リモートワーカー:PCとスマホを行き来してもイヤホン1つでOK。
- 学生・クリエイター:動画編集と通話を同時に扱う人にぴったり。
- 音楽シェア派:友人と同じ音楽を聴きたい人に最適。
- マルチデバイスユーザー:スマホ・タブレット・ノートPCを日常的に併用している人におすすめです。
まとめ:ワイヤレスイヤホンを二つ同時接続する方法をマスターしよう
ワイヤレスイヤホンを二つ同時接続する方法には、
「ひとつのイヤホンを二台の機器へつなぐマルチポイント」と
「一台の機器から二つのイヤホンに音を出すデュアルオーディオ」があります。
どちらも設定自体は難しくありませんが、対応機種や機能の有無を確認するのが第一歩です。
また、音質・遅延・安定性は機器ごとに違うため、実際に使いながら最適な組み合わせを探すのがおすすめ。
二つの機器を自由に行き来できる快適さ、一緒に音を楽しめる共有体験。
「ワイヤレスイヤホンを二つ同時接続する方法」をマスターして、もっとスマートに音の世界を楽しみましょう。
